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第83話


 第83話「竜宮城とお隣さん」

 

 プールに行く日になった。プールに行くために乗る電車が来るというのに姉さんが来ない。僕も千乃さんも心配していた。


「青星ちゃん大丈夫かな?途中で事故とかしたんじゃない」


 その可能性はないと信じてるし、あまり考えたくない。

 

 そのときだった。僕のスマホに通知が来た。姉さんからのチャットだった。


「ごめん、文也私風邪になっちゃったみたい。これからコロナの検査に行ってきます。だからプールには行けん」


 僕は驚いた。姉さんが来れないということは千乃さんと2人きり!?どうしよう………この一泊二日の旅行の間僕の心臓はもつのだろうか。


 そしてその事を千乃さんに伝えた。


 青星ちゃんが熱で来れないと文也くんに連絡があったらしい。この瞬間私は気づいた。してやられていることに。きっと最初からこのつもりだったんだ。私と文也くんを2人で旅行に行かせるためにこの旅行を計画したんだ。


「2人だね」

「そうですね………」

「青星ちゃんの分まで楽しもうよ」


 そうだな、姉さんが熱なら姉さんの分まで楽しむとするか。


「はい」

「ほら、電車来ちゃうよ」


 そうして僕らは電車に乗った。


 そんなに遠くないのですぐに着いた。凄かった。チェックインの時間まで少しあるので先にプールに行くことにした。


 僕のほうが先に着替えて出てきていたので待ち合わせ場所で待っていると女神(千乃さん)が出てきた。この人はなんて美しいんだ。


「どこのプールから行きますか?」


 そう言うと千乃さんは少し不機嫌そうだった。そして千乃さんがムッとして僕に言った。


「あのさ、文也くん」

「何ですか?」

「そ、その水着の感想くらい聞かせてよ」

「………」


 ど、どどどどうしよう?こういう時ってどう答えるのが正解だ?分からない。でも思ったことをちゃんと言おう。


「綺麗だと思います。よく似合ってますね」

「ふ~ん、ありがと」


 なんかいざ褒められると照れる。それから私達は2人でウォータースライダーにいったり色んなプールに行った。ウォータースライダーでは二人乗りは禁止らしいのでどっちが先に乗るかジャンケンしたりした。楽しい時間というのはあっという間に過ぎていった。千乃さんが急にハッとした表情を見せた。次の瞬間


「ヤバい、文也くん夕食の時間になっちゃう」


 そうだ僕らはまだチェックインしていなかった。僕らは急いで更衣室に向かって着替えた。


「だいぶドタバタしちゃったね」

「そうですね」


 僕らは急いでチェックインに向かった。

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