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第49話


 第49話「正月とお隣さん①」


 クリスマスも終わり今年のイベントはすべて終わったと言っても過言ではない。あとは学生の冬休みにお正月だとかだ。だが僕にはお正月というのはほとんど関係のない話だ。それは何故か?なぜならば僕には帰省する実家が無いからだ。


「そろそろ年末年始ですね。今日で仕事納めという方が多いでしょうね~」


 そんなニュースをよく見かけるようになった。


「文也くんはお正月何するの?」

「僕ですか?」

「うん」

「僕はいつもと変わらない日々を過ごしますね。少し違うのは初詣に行くって事だけかな〜。千乃さんは実家に帰省されたりするんですか?」

「うん、帰省する予定ではいる。でもそしたら文也くんのご飯とかどうしよう?」

「それくらい大丈夫ですよ」

「本当に?」

「本当に大丈夫ですよ」

「だって私が来るまでゴミ屋敷に住んでた人でしょ?」

「いやいやいや、流石にそんな何日かでゴミ屋敷にするなんて出来ないですよ」

「クスッまぁ、流石にね」

「そうですよ、だから安心して実家に帰省してください」

「そうさせてもらおうかな」

「はい、ゆっくりしてきてくださいね。どれくらい帰省する予定ですか?」

「30日から3日くらいまでの予定ではある」

「了解しました」


 それから数日がたった。今日は千乃さんが実家に帰省する日だ。


「本当に大丈夫?」

「何回聞くんですか?大丈夫ですよ」


 この数日何回この会話をしたのか数え切れない。


「じゃあ、行ってきます」

「はい、いってらっしゃーい」


 さーて千乃さんがのいない日々が始まる。すでに少し寂しい気はするが数日すればまた会える。だから久しぶりの完全1人暮らしを満喫するとしますか。そんなときだった。家のインターホンが鳴った。僕はとても嫌な予感がした。玄関を開けると………


「よっす文也」


 僕の嫌な予感は的中した。


「姉さん………」

「なんだその残念そうな反応は」

「いや、べつに」

「そうならいいけど」

「てか何しに来たんだよ」

「そんなの決まってるでしょ、泊まりに来たの」

「そんなとこだと思ったけど何で?今日から千乃さん実家に帰省したよ」

「そっか、会えないのは残念だなぁ〜。私の友達もみんな実家に帰省しちゃったから私も弟に寄生しようかな〜って」

「本当に迷惑な話だ」


今回も読んでいただきありがとうございます。

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