第31話
第31話「温泉とお隣さん②」
着いてからチェックインまでの時間僕たちは荷物を駅のコインロッカーに預けて色んなとこをまわることにした。
私はレッスンを受けながら2人の事を考えている。2人は今何してるのかな~って、一番気になるのはあの公園のあの鐘を鳴らしたのかどうかそれにもちろん一部屋だしね
「じゃあ、あの公園行こうか」
「行きましょうか」
少し歩くと公園に着いた。
「凄い、海だよ~きれいだね」
「そうですね、それにこの鐘何?」
「ここに何か書いてありますよ」
伝説の結び鐘
この鐘を男女鳴らせばその男女は結ばれる
そう書いてあった。
「凄いよここで結婚式する人までいるらしいよ」
「凄い鐘なんですね」
「やっほー」
「あははは、海に向かってやっほーですか?」
「え?違うの?」
「海はバカヤローじゃないんですか?」
「そうなの?始めて知った。でも、なんで山はやっほーで海はバカヤローなんだろう?」
「確かに考えたことないです」
そんな事を話しながら僕たちは美術館やこの街の観光名所と言われるところをまわった。それはそれは凄いものがたくさんあったさ。
そうしているうちに日が落ちてきたので僕たちは旅館に向かうことにした。千乃さんがチェックインをしてくれるとのことなので僕はロビーで待っていた。
「何階ですか?」
「三階」
「千乃さん何号室ですか?」
「306号室」
「僕は何号室ですか?」
「鍵あげるから見てみて」
「はい」
普通に言ってくれればいいのにわざわざ鍵で確認させるなんてどうしたんだろうか?そう思っていた。だが見た瞬間僕は驚いた。え?同じ部屋?オナジヘヤ?
「同じ部屋なんですね」
千乃さんはコクッと頷いた。
「なんですか?緊張してるんですか?いつも僕の部屋にいるのに?」
何だこの男?全然緊張したりドキドキしてる様子がないだと?なんか悔しい。いつもはそりゃ馴れた部屋にいるわけだし緊張しないけど、旅館だよしかも一晩中2人きりだよ?そりゃ、緊張するでしょう。
「いや、べつに緊張とかはないかな〜」
「そうですよね~、いつも同じ部屋で過ごしてるわけですし」
そう、これから僕らの一晩が始まる。
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