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私のペットな吸血鬼  作者: 埜吹陸斗
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聖夜前日の贈り物③

――それから数十分後。


 漸く納得出来る品と巡り会えた私は会計を済ませると、例の美術展へ向かう為、意気揚々と売り場を後にする。


(閉館までは後一時間位ある筈だし、少しはゆっくり見られそうかな……)


 まだ見ぬ幻想世界への夢と希望を胸に、早速上りのエレベーターへと私が足を踏み入れた、その瞬間――。


 バチンッ。


 何かが激しくショートする様な音がして、突如、館内の電気が一斉に落ちる。


 漆黒の闇に包まれる室内。


「うっそ、停電~? ついてないなぁ。 折角、これから、美術展に行くとこだったのに」


 私は、正面玄関の大きな硝子戸から漏れる外の明かりを頼りに、手探りで店内からの脱出を目指す。


 気付くと、他の人達も皆同じことを考えていたらしく、中に居た複数のカップルや店員が此方に向かって歩いてきているのが見えた。


 やはり、皆考えることは同じなのだろう。


(あ~、一階で良かった~)


 胸を撫で下ろしながら、百貨店の外に出る私。美術展は残念だが、停電なら仕方ないだろう。

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