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第18話 復活!

孤児院の生活に戻って1ヶ月ほどが経った。あの時の詳しい話は結局聞かないままケビンさんとは別れた。町長に合格の報告をしたあとは、王都に行く前と変わらない日常を過ごしている。


戻って数日はあの時の光景が繰り返し思い起こされて、そのたびに暗い気持ちになっていたが、1週間もするとそれもなくなった。


10歳のか弱い子供にこんな苦しい思いを、よくもさせてくれたなぁ魔法使いさんよぉ。あんたらはなにも悪くないが、その代わり俺のほうで辻褄を合わさせてもらうぜ。料理はこちらに、勘定はあんたらにだ!!ド直球の逆恨みだが思うのは自由だもんね。


いつものように脳内で悪態を吐ける程度には回復した。院長先生やバースにもだいぶ心配をかけていたようだ。様子がおかしかったってさ。ありがてーっす!もう大丈夫だよ!子供の柔らかい脳がショックを吸収してくれたのかしらん。


魔法や魔物がこわいってのに変わりないが、なんとなくスルーすることにした。今までだって生きてこれたんだし、まぁ大丈夫でしょ。


魔物を倒せばレベルアップしてスキルをゲット!なんて世の中だったら多少無理してでも魔物を倒しにいくけど、そんな世界じゃないんだから魔物退治とかはできる人に任せて大人しくしていよう。


これはもう目立たないように「自宅」は永久封印か?いや、うそうそ、それはないわ。まったりライフに突入するまでは使えるものは使わないとね。


当面の目標は文官養成学校を無事卒業することだな。卒業までは最長5年。途中で登用試験に合格すればその時点で卒業扱いになるみたいだけど、ゆっくり5年かけて卒業するほうがよさそうだな。


そうすれば卒業した時点で15歳。そしてすぐに16歳になって、もう成人だ。そのまま文官として役所に勤めるもよし。どこか別のところで働くもよし。年齢的にもちょうどいいだろう。


なんて美しい将来設計なんだ。途中の挫折や心変わりの可能性には一切言及していない!まさにキーン一流の仕事というやつだな。


よしよし。気分も盛り上がってきたぞー。

ひさしぶりに鶏の世話でもしてやるか!どれどれ、卵はありませんか?



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