第11章 プレトリアの真実 魔道の国Ⅱ
「気づいた?」
「気づかれたのでしょう?」
ルークたちの不審な様子にリロンが気が付いていた。
「そうですね。ではお聞きしますがなぜ二人は帰ったと?」
「特に意味はありませんよ。お二人にはまだここで少し用事かあったものですから。ルークさんたちのことを優先させていただいて、その間待っていて貰っているだけです。それをそのままお話しするとルークさんが気を使われるのではないかと思いまして」
二人も了解のうえでルークの話を優先し待ってもらっているというのだ。
「確かに僕なら二人を先にと言うでしょう。今からでもいいですから、ここに二人を読んてくれませんか?」
「それはできません。お二人とルークさんとの話は全く関係が無く、どちらにも互いにあまりお聞かせしたくない話なものですから」
リロンの話は一応筋は通っているがルークにはシェラックたちが拘束されているのではないかと疑っていたので、そのことをうやむやにしたまま話を進める訳には行かなかった。
「二人に一度会わせていただけませんか?お話ならその後でお聞きします」
ルークの提案にリロンは一瞬嫌な顔をしたが直ぐに元の笑顔に戻った。
「判りました、少しだけお待ちください」
そう言うとリロンはロンと一緒に部屋を出て行った。二人が拘束されているのであれば、連れて来てはくれない筈だ。但し何かの精神支配魔道を掛けられている状態で連れて来られるという事もあり得る。
「どう思う?」
「何とも言えないかな。確かに二人が拘束されている訳でも無くここに残っている可能性もあるからね。彼らの目的にもよるとは思うけれど」
「結局そこか」
「なんとなく予想は付くけど」
「みんな結局目的はそこに向かうってことか」
「まあ仕方ないことなんだろうけど。それにしてもリロン所長の意図が判らないってことも気持ち悪いし、確認してからでないと帰れないね」
「まあ荒事には成りそうもないな」
「ロックの出番はなさそうだよ」
「それは残念」
「残念がらないでよ。暫らくはプレトリアに居るんだから変なことには関わりたくないしね」
「それは残念」
ロックは何かが起こって欲しいのだ。出来れば魔道がらみではなく剣で解決できるようなことが。




