表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹の戦記  作者: 綾野祐介
15/328

第3章 放浪の二人 放浪の始まり③

第3章 放浪の二人


1 放浪の始まり③



「ううっ。」


 最初に目を覚ましたのはロックだった。


「みんな大丈夫か?」


「ええ、僕は大丈夫。ロックは怪我してない

?」


「俺は大丈夫。あちこち擦り傷とか打ち身と

かはひどいけど。あれ、馬車は粉々に壊れて

しまったな。馬も居ないし。」


「ロック、ロック、そんなことより、レイラ

とフローリアさんの姿がないよ。」


「ええ、何だって。どうりで静かだと思った

よ。」


「そな冗談言ってる場合じゃないって。二人

を探さないと。」


 ロックとルークの二人は何とか無事だった

剣と手持ちの荷物をもって周辺を探し出した

が、やはり二人の姿は見当たらない。


「どうしようか。そもそもここは何処なんだ

ろう。ロスの町に近づいたんだろうか。」


「全然判らないよ。近くには民家もなさそう

だし、街道もどこにも見えない。あの森に行

ってみるしかないね。」


「夜が近いぞ、ルーク。知らない森に夜中に

入るのは自殺行為じゃないか。」


「そうなの?森って危険なんだね。」


喰種グールや魍魎たちがわんさか居る

森もあるんだ。」


「剣でなんとかなるものかな?」


「まあ、ある程度はなんとかなるだろう。魔

道を使うような奴らもいるから、ルークが一

緒じゃないと俺だけでは無理だ。」


「当然行くなら一緒に行くさ。二人を探すの

が最優先だからね。」


 二人は夕暮れが深まってきた中、遠くに見

えている森へと向かうのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ