サボり
〜登場人物〜
朝方雛。
担任の先生。
クラスの子 多数
「誰か杉本知らんか?!」
ドアを開けたのは先生だった。
息切れしている先生にみんなが視線を向ける。
「杉本君がどーしたんですかぁ?」
クラスの1人の女子が先生に問い掛ける。
私もそれを聞きたかった。
「用事があるんだがどこにもいないんだ」
・・・え?!
クラス全員がザワザワ。
いな・・・い?
「ちゃんと探したんですか?!」
クラスのみんなが言う。
私もそれ思った!
「あぁ・・・。でもどこにもいないんだ・・・」
先生は下を向く。
どうして・・・?
どうしていないの?!
おかしいじゃん。学校を出ないかぎり絶対にいるは・・・。
かぎり・・・?
そうだ!!
「学校出てないの?!」
私は叫んだ。
「そうだぜ!絶対出てるんじゃねーの?!」
みんなも同意してくれた。
みんなはいっせいに教室を飛び出す。
向かった先は下駄箱!
やっぱり・・・。
晃君の下駄箱の中には靴が無かった。
さぼったんだ・・・。
転校そうそうにサボりかよ。
やっぱり変!
私だったらぜーったいサボんないけどなぁー・・・。
私はその後の授業の内容が耳に入らなかった。
理由は晃君が気になるから。
ただそれだけ・・・。
こんなに晃君しか考えられないなんて・・・。
私どうしちゃったんだろ・・・。