洞窟内での出会い
〜登場人物〜
朝方雛。
杉本晃。
『拓巳・絢紗』
「海だ。海だぁ♪」
私はおおはしゃぎ。
「拓兄!絢姉!ちょっと遊んで来る!!」
「「え?!」」
2人は思わず声を合わせる。
へ?
なぜ合わせるの?
ただ遊びに行くだけなのに・・・??
「迷子になるなよ!」
「男に襲われるんじゃないよ!」
2人は私の目をギンッと睨む。
「はいはい・・・」
私は実際飽きれていた。
いつものことだけど飽きれてしまう。
心配しすぎだっつーの・・・。
私はその場にいたくなくて全速力でその場から離れた。
私は岩のあるところへと着いた。
「あれぇ?ココどこだろ?」
私は初めてこの海に来たので興味津々。
いろんな所を覗く。
岩の奥や海の中。洞窟まであった。
私はその洞窟に興味を持ち、入って行く。
洞窟の中は予想どおり真っ暗。
水のしずくがポチャンッと落ちる音が洞窟内に響く。
奥まで行くと
ガッ
何かに引っかかり転んでしまった。
「痛ったぁ〜・・・」
打った所をこすりながら立ち上がる。
後を見ると何かある。
え・・・?
ま、、、まさか死体?!
「痛ってぇなぁー・・・」
ありゃ?
男の人の声??
この人生きてるし。
でも暗くてよく見えない。
「あれ・・・?あんた誰?」
よく見えないが男の人はこっちを見ているようだ。
「これじゃ見えねーよな」
そう言うと男の人はカチッカチッと何かを鳴らす。
その音が聞こえなくなるとボッと明るくなった。
男の人がライターに火をつけたようだ。
「女・・・?」
男の人は眠い目をこすりながらこっちを見る。
「あな・・・たは?」
「俺は杉本晃。おめーは?」
「私は朝方雛」
よかった・・・。
まともに話せそうな人だ。