告白
〜登場人物〜
朝方雛。
早瀬雷斗。
・・・え?!
かわ・・・り?
私は思わず硬直。
「ハハッ。急でビビったよな。わりぃわりぃ」
早瀬君は普通に笑ってる。
・・・あんなこと言ったのに。
「別に・・・」
私がボケ−ッとしてると、不意に早瀬君が近づいてきた。
「また考えといて」
ボソッと耳元でささやかれ、思わずビクッとしてしまう。
そんな私を見た早瀬君はクスッと笑い、来た道を戻って行った。
・・・何あれ・・・!
バカにしてるし〜!!
ムカツク。
でも優しいんだよね。
・・・今まで一緒にいたのに気づかなかった・・・。
私って鈍感・・・?
私は行こうとした道を歩き出す。
でも・・・返事って言われてもなぁ・・・。
早瀬君は私の事好きで、私は晃君の事好きで、晃君は彼女の事が好きで・・・。
なんか微妙な関係だなぁ。
でも・・・このまま晃君の事好きでも意味が無いと思うし・・・。
どおせ晃君は私のことなんか興味無いだろうし・・・。
このまま悲しい思いするよりは・・・いいと思う。
でも・・・すぐに諦めろと言われても無理だし〜。
うわぁーん。
悩むよぉ!!
私は思わず頭を抱える。
ピンッと頭のどこかでひらめいた。
もう・・・これでいいや!
よし!決めた。