IQが20離れている徹子の部屋
これは、徹子の部屋の伝説の神回の実話小説である。IQが20違うと会話にならないという研究をしたゲストと徹子さんは、もう会話が噛み合わない。果たして、このゲストと徹子さんのIQは上に20離れているのか、下に20離れているのか?
僕は徹子の部屋という番組が好きでよく観ます。
特に好きな回がありまして。
【IQが20違うと会話にならない、と日本で初めて提唱した方が、本日のお客様です】という徹子さんの挨拶で番組は始まりました。
「どうぞこちらへ」と促されて、そのゲストはソファーに座りました。
ゲストは、ヒゲがモジャモジャで、鼻とか目とか口とかが、ヒゲの間からなんとか工夫して外に出ている、みたいな顔の男性でした。
徹子さんが「あなたは、IQが20違うと会話にならないという研究結果を出されたと聞きますが、普段はどのような研究をされてるのですか?」と聞いていました。
ゲストはその瞬間「ぼく、ドラえもん」と答えました。
徹子さんは「どういうことですか?」と聞き返しました。
するとゲストの男性は「じゃあ、もう、パーマンです」と答えました。
その瞬間、あまり見たことがないですが、徹子さんは、首をかきむしりました。
イライラが画面から伝わってきます。
思っていたよりも長い首を、とにかく40秒ぐらい掻きむしったのです。
そして、ボソッとこう言ったのです。
「どっちに20離れてるのかしら。こいつと」
わたしが上に離れてるのかしら、下に離れてるのかしら。
そう言いたい表情を確かにしていました!!!!!!
会話にならないということはIQが20離れてるということです。
こんな気持ち悪いゲストに、IQが負けているなんて、視聴者に思われたら、公開処刑です。
徹子さんは、「じゃあ、もう、パーマンです」と言われたあと、合計1分間は、黙ったあと、こう言いました。
「パーマンなら今日のあなたのギャラは、藤子不二雄事務所に振り込めばよいのですね?」
そう言われて、ゲストがどんな反応をするかによって、徹子さんより20以上IQが下なのか、はたまた上なのかが分かる。
上手い質問だ。さすがは黒柳徹子さん。
そう思って、僕は画面に釘付けになりました。
そこで、CMに入りました。なかなか憎い演出です。
これでは、簡単な用事も済ませられません。
頼んだピザの店員からのピンポンも無視して、僕は徹子の部屋の再開を待ちました。
CMが終わり、徹子の部屋の画面になりました。
すると、何が起こっていたのでしょうか。
徹子の部屋のスタジオの天井から、ヒモでぶら下げられたバナナを、ゲストがジャンプして取ろうとしているのです。
徹子さんが、「ソファーの上からお飛びになれば?」と話しかけても、完全に無視です。
こいつは、徹子さんよりIQがかなり下だ!
だから会話が通じないんだ!
そう思ったその時です。
徹子さんが、「そのやり方がいいのかもしれませんね。わたしの負けです」
そうひとこと言って、カメラに向かって、中指を突き立てたのです。
そして画面に向かって視聴者に向けて徹子さんは、こう言いました。
「これは、お前たちが思っているような、単純な話ではない。IQの差に、虚数が出てくるのだ。さようなら」
僕は、なぜか両目から大量の涙を流していました。
芸人、ネタ作家、短編小説家。“理系の変な奴”は自分で髪の毛を切ります。それが私。ついでの用事が二個ないとお墓参りに行かないです。
Twitter、noteなど色々やってます。




