灰中隊副隊長アッシュ・グレイの観察録3
誰にも見せない。絶対に見せない。見つかったら焼く。
■その1:レオン隊長、もはや参謀に染まってきた
・最近の隊長、目つきが変わってきた。
もともと人材配置に定評のある隊長だったけど、時々“人の命の重さを数で測る顔”するようになった。
でも、最後のところで“迷う”のがまた良い。若い。えらい。初々しい。
そのままどんどん汚れていけ。いずれ俺の隣で真顔で「全員殺すぞ」って言うようになるんだろ?
……って思ってたら、最近「全員守ってやる」って真顔で言いやがった。クソ真面目にも程がある。
→にやにやポイント:
“信じる方がリスク少ない”って論理でリエラ参謀を庇うの、ほんともう手遅れですよ?
■その2:リエラ姐さん、教育がガチすぎて笑う
・レオン教育、完全に“参謀育成コース”。戦術知識、政治リスク、情報操作、そして“失敗させて学ばせる”式。
しかも、“絶対に死なない範囲で”ギリギリを攻めてくるあたり、もはや毒親に近い。
このままいくと、「私の代わりに背負ってね」って無言の引き継ぎ発生するぞ……。
てか、既にしてるなあれ。
でも、隊長の中に自分と違う“正義のバグ”があるのを知ってて、それでも育ててるのが、姐さんの業深いとこ。
→にやにやポイント:
最近参謀が飼い主、隊長が飼い犬に見える構図、たまらん。
■その3:ヴァルター師団長の無言の爆発音が聞こえる件
・最近の師団長、明らかに隊長の動きが“想定外に伸びすぎ”てて不機嫌度マシマシ。
しかも参謀と組んでるのにまだ“爆発しない”あたり、ほんとに懐深いというか、爆発する気満々というか。
どこまで許容するかで“ライン”測ってる感じ。
でもさ、師団長。隊長もうそろそろそのライン越えるよ?
“正面突破で政治をぶん殴る”方向に、まっすぐ育ってるよ?
→にやにやポイント:
師団長が「またリエラか…」って眉間押さえてるとこ見た日には、飯がうまい。
■その4:灰中隊の若手、すっかり隊長推しに染まる
・おい、うちの新兵、完全に「レオン隊長スゲーっす!」ってなってるじゃねえか。
あの黒髪の子とか、影で“レオン様”とか言ってるぞ。気色悪いな(でもわかる)。
しかも訓練のやり方、地味にレオン式が浸透してきてて草。
俺が言っても聞かねえくせに、あいつが言うと聞くんだな?ああ?
まあいい、使えるもんは全部使えってのがうちのモットーだしな(半笑い)。
→にやにやポイント:
「灰中隊は静かにしてろ」って言われた日でも、うっかり隊長の作戦で敵が全滅してて俺たち高みの見物。うふふ。
■その5:結論。これ戦争じゃなくて学園ドラマでは?
・リエラ先生(毒)
・レオン君(光属性努力型生徒)
・ヴァルター校長(たまに爆発)
・灰中隊(隠れ生徒会)
・俺(常に壁際で弁当食ってるモブ)
→にやにやポイント:
どんなに壮絶な戦場でも、この構図だけはぶれないのが地味に面白い。
以上、誰にも見せない妄想記録終了。
※なお、これを読んだやつがいたら、
自動的に「口封じ対象」となるのでよろしく。
焼くぞ。紙も脳も。
—アッシュ・グレイ