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ジェスター

エルサ視点


アズイマの悲鳴に全員が驚き、ファルコも困惑してたよぉ。アズイマは涙目でファルコを見つめて、必死に訴えかけたんだぁ。

アズイマ:「私の王子様、アールジェーには会えました。もう屋敷に戻りましょう。アルヴィンと関わる必要なんてありません」

アズイマ:「お願いします、私の王子様、。今すぐ屋敷に帰りましょうぉ」

アズイマの必死な様子にファルコはますます困惑してたけど、彼女の気持ちがわかるウチらは、同情してうつむくことしかできなかったよぉ。

エルサ:(アルヴィンには悪いけど、これが一番いいのかもねぇ……)

アズイマを心配して、ファルコが彼女に尋ねたんだぁ。


ファルコ:「こんな風に取り乱すなんて、君らしくありませんね、姫。一体どうしたのですか?」

アズイマが答えなかったから、彼は説明を求めてウチらを見たんだぁ。沈黙の後、フィアンが口を開いたよぉ。ちなみに、アズイマとトラブルメーカーたちがファルコに「あの」事故の詳細を話した時、ウチらもそこにいたんだけど、アズイマは気づいてなかったみたい。

フィアン:「悪りぃ、嘘ついてたんだ、キャプテン」

フィアン:「俺たちはアズイマを責めてねぇ。だが、親友の一人であるアルヴィンは違うんだ」

フィアン:「アズイマが火事を起こしたのは自分だって話した時、アイツ、すげぇ怒って出ていっちまったんだよ」

ファルコは心配そうにアズイマを見つめてたよぉ。


フィアン:「アズイマが火事の原因は自分だって告白した後、アルヴィンは憎しみに満ちた目で彼女を睨みつけて、俺たちの前から去ったんだ」

アズイマ:「私たちがバラバラになった理由の一つも、彼なのです」

アズイマ:「私がこのチームにいる限り、彼が加わることはありません。それほどまでに、彼は私を憎んでいるのですから」

アズイマは今にも泣き出しそうで、ウチらは車に戻る準備をしてたんだぁ。ファルコもアズイマの言葉に従うと思ったのに、彼は信じられないことを言ったんだぁ。

ファルコ:「……いいえ」

ファルコはアズイマの手を離すと、彼女の前に一歩踏み出し、優しくその頬を撫でたんだぁ。困惑したアズイマが顔を上げて彼を見つめると、彼は彼女を気遣うように言ったよぉ。


ファルコ:「いつまでもこのままではいられませんよ、姫。過去と和解する必要があるのです」

アズイマ:「……できません、私の王子様」

ファルコ:「いいえ、できます。私の姫は、そんなに弱くはありません」

ファルコは微笑んで、彼女に手を差し出したんだぁ。

ファルコ:「さあ、行きましょう、姫。私がついています。……私たちが、ついていますよ」

アズイマはためらってたけど、ファルコの手を取って頷いたんだぁ。ファルコは満面の笑みを浮かべてから、アールジェーに向き直ったよぉ。

ファルコ:「案内してください、アールジェー」

アールジェーは頷いて、森の奥へと導いてくれたよぉ。人里離れた場所なのに、結構豪華な家が見えてきたんだぁ。


家の入り口には、怒りに震えるアルヴィンが立ってたよぉ。

アルヴィン:「こんな風に俺を裏切るとはな、アールジェー」

アールジェー:「裏切ってなんてないわ! アンタ、好きなだけ私の心を読みなさいよ。私はただ、アンタにとって一番いいことをしたいだけなの」

トラブルメーカーたちが近づこうとしたけど、アルヴィンは落ちていた鏡の破片を操って彼らを阻んだんだぁ。

フィアン:「アルヴィン、聞けよ。話し合いが必要なんだ」

アルヴィン:「裏切り者と話す舌は持ち合わせてねぇんだよ!」

アディティヤ:「裏切り者なんかじゃないよ、アルヴィン。僕たちは兄弟じゃないか」

アルヴィン:「あんな女の側に付いておきながら、よくも兄弟なんて言えたもんだな」


アルヴィンはアズイマを指差しながら、フィアンたちに怒鳴り散らしたんだぁ。アズイマはただうつむいて泣いてたよぉ。

アルヴィン:「アイツが何をしたか忘れたのか?」

アルヴィン:「俺たちの親友が、兄弟が死んだのは、アイツのせいなんだぞ!」

アズイマは涙を堪えるように、ファルコの手をぎゅっと握りしめてたよぉ。

アディティヤ:「彼女のせいじゃないんだ、アルヴィン」

アルヴィン:「アイツのせいじゃない? お前、正気かよ?」

アルヴィン:「火事を起こしたのは自分だって、アイツ自身が言ったんだろ?」

アルヴィン:「ファドリを殺したのは、その女だ!」

その名前が出た瞬間、アズイマは抑えきれずに泣き崩れちゃったよぉ。ウチらはアズイマを傷つけないようにその名前をずっと避けてたのに。アルヴィンの言葉は、彼女の心の限界を粉々にしちゃったんだぁ。


テトロン:「あの時、アズイマは己の力を制御できなかったのだ。彼女を責めるのはやめよ」

アルヴィン:「制御できないなら、なんで自分だけ助かろうとしなかったんだよ? なんでトイレでマヌケ面して突っ立ってたんだ?」

アルヴィン:「アイツがさっさと逃げてりゃ、ファドリが助けに飛び込むことも、命を落とすこともなかったんだよ」

ライアン:「話を聞かなかったのかよ? トイレのドアはどういうわけかロックされてたんだ」


リスキ:「ファドリは、彼女に幸せに生きてほしいと願って命を捧げたんだ。アルヴィン、アンタがこんな風じゃ、アイツが悲しむぜ」

アルヴィン:「冗談じゃねぇ!」

アルヴィン:「そんなデタラメ信じるかよ。消防署のシステムをハックして報告書を読んだが、トイレのドアがロックされてたなんて記録はどこにもねぇ。ドアが動かなくなるなんてあり得ないんだよ」

アルヴィン:「ファドリは、惚れた弱みであんな女を助けたんだ。なのにアイツ、あいつの命を引き換えにして何をしてるか見てみろよ?」

アルヴィンは、泣きじゃくるアズイマと彼女を慰めるファルコを指差したんだぁ。それを聞いたアズイマは、衝撃の事実に言葉を失っちゃったよぉ。


アルヴィン:「どこの馬の骨とも知れねぇ男とイチャつきやがって。まるで安い女だな!」

それを聞いたアールジェーが、アルヴィンの防御を突き破って彼を思いっきり引っぱたいたんだぁ。

アールジェー:「言い過ぎよ、アルヴィン! 私の愛した、あの頃のアンタはどこへ行ったの?」

アルヴィン:「アンタが俺を裏切った瞬間に死んだよ」

アールジェー:「だから、裏切ってないって言ってるでしょ! それに、アンタはアズイマがかわいそうだと思わないのぉ?」

アールジェー:「アンタ、あの子の心が読めるんでしょ、アルヴィン! 見てみなさいよ、あの子がどれだけ苦しんでるか! 苛まれてるか!」

アールジェー:「『あの』事故で一番傷ついてるのは、誰よりもあの子なのよぉ!」


アルヴィンはそれを聞いて鼻で笑ったよぉ。

アルヴィン:「はっ! 人間はいつも嘘をつくんだよ、アールジェー。頭の中でもな」

アルヴィン:「あんな悲劇のヒロイン気取りの女なら、それくらい朝飯前だろ」

我慢の限界にきたトラブルメーカーたちが飛びかかろうとしたけど、いつの間にかファルコがアルヴィンの目の前に立ってて、みんな驚いたよぉ。

ファルコ:「……もう、彼女を責めるのはやめてください」

最初は驚いてたアルヴィンも、すぐにファルコをあざ笑い始めたんだぁ。

アルヴィン:「ああ、女たらしの王子様が、安いお姫様を守りに来たってわけか」

アルヴィンはひどい言葉でファルコを罵り続けたんだぁ。


アルヴィン:「俺に何をするつもりだ? 殴るか? 撃つか? 殺すか? 好きにしろよ! ほら、やってみろよ!」

挑発に乗って怒るかと思ったけど、ファルコはいつものように冷静なままだったよぉ。

ファルコ:「もう十分でしょう、アルヴィン」

その反応が逆にアルヴィンの怒りに火をつけたみたいで、彼は突然、全力でファルコの顔を殴ったんだぁ。ファルコは避けるどころか、眉一つ動かさなかった。それを見たアズイマの悲しみは、一瞬で怒りに変わったよぉ。彼女の怒りが増すにつれて、立っている足元から凍りついていくのを感じたんだぁ。

ファルコ:「……満足ですか?」


ファルコ:「私のことはいくら殴っても構いません。ですが、彼女を責めるのはやめてください」

そう懇願したのに、アルヴィンはまたファルコを殴り飛ばして、木に叩きつけたんだぁ。アルヴィンは脅すように近づいていったよぉ。

アルヴィン:「お前を殴り殺したって、満足なんてするもんか」

アルヴィン:「手出ししないなら、そのままでいろよ!」

アルヴィン:「お前、一体何様のつもりだ? 俺たちは誰もお前なんて知らないし、仲間でも何でもねぇんだよ。これからもな!」

アルヴィンは罵声を浴びせながら、さらに激しくファルコを殴り続けたんだぁ。ウチらが止めに入ろうとしたその時、足が突然地面に凍りついて動けなくなっちゃったの。気づいたら、さっきまでいたはずのアズイマの姿が消えてて、辺りは静まり返ったよぉ。


それから、アルヴィンの背後に氷の霧が立ち込めて、地面を凍らせていくのが見えたんだぁ。霧の中から、氷のナイフを手にしたアズイマが現れて、アルヴィンを刺そうとしたの! ファルコはそれを見て、アルヴィンを逃がすために彼を蹴り飛ばしたんだけど、間に合わなくて……ナイフはファルコの胸に深く突き刺さっちゃったんだぁ。アズイマは自分が何をしたのか信じられなくて、その場で固まってたよぉ。

アズイマ:「嫌……嫌、嫌、嫌! 私の王子様、ごめんなさい……そんなつもりじゃ……」

アズイマはパニックになって叫びながら、ファルコの胸からナイフを抜いて投げ捨てたんだぁ。彼女は両手で傷口を押さえようとしたけど、血がどんどん溢れ出して……。ファルコは力なく腕を上げて彼女を抱きしめると、そのまま意識を失っちゃったのぉ。アズイマはもっと激しく泣き叫んだよぉ。周りの地面や木々が一瞬で凍りついて、ウチらの膝まで氷が迫ってきて、もう一歩も動けなくなっちゃったんだぁ。

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