episode 1 「入学式」
小説を書くのは初めてなのであまり上手くはないですが
読んでいただけるととても嬉しく思います!
そこに居るのは
輝いて見える綺麗でツヤのある美しい黒くて長い髪...。
じゃなくて、深く頭を下げている一人の女子生徒。
入学早々僕にいったい何の用だろうか。
僕は彼女に何か謝られるようなことをされた覚えはない。
彼女は口を開くとこう言った。
「好きです。付き合って下さい!」
ん?
僕は夢を見ているのだろうか
見ず知らずの美少女に急に告白されるなんて。
気が動転してなにも言えなかった。
彼女が顔上げるとまず目に入ったのはその美しい顔。
白く、透き通るような肌でぱっちりした大きな目。
目線を下ろすと次に目に入ったのは豊満な胸。
特別大きいというわけではないが
一般的な女子高生と比べると大きいだろう。
そのまま目線を下ろしていくと、引き締まったおなか。
細くて長い綺麗な脚。
「ダメ...ですかね?」
僕は迷わずこう言った。
「ダメじゃないです。こんな綺麗な人と付き合えるなんて願ったり叶ったりです。」
こんな綺麗な人と付き合いたくない訳がない。
もし夢なら一生覚めてほしくない。
そう思った。
にしても彼女はとても綺麗だ。
桜とは比べ物にならない程に
~4時間前~
「お兄ちゃん。今日から高校生なんでしょ〜
ほら、早く行った行った。」
「うるさいなぁ」
そう言って家を飛び出した。
妹には日頃家事とか感謝しているけど
中学生のくせにお母さん気取りだ。
少し嫌だ。
今日から待ちに待った高校生だ。
やっぱり高校生になったら彼女とかできたりするのだろうか。
僕にはできないか...(笑)
学校はなるべく近いところを受験から二つとなりの駅からだいたい徒歩10分くらいでつくところにある。
校門をくぐると満開の桜の木が脇に並んでいた。
この学校は桜の木が多いしどれも綺麗だ。
今年は冬が寒かったからなのか
桜が咲くのが遅くなったこともあり、
入学式がちょうど桜のシーズンと重なった。
例年より桜が綺麗に見えた気がした。
学校に着いたらまず最初にクラス分けを見に行くらしい。
周りから聞こえてくる
「やったー。 同じクラスだね!」
「同じ高校入れて良かったな」
などの声
僕はというと少し汗を流しながら自分の名前を探していた。
この学校に僕の友達と言えるような人は居ない。
中学の頃仲良くしてた人は皆違う学校に行ってしまったし、
そもそも友達と言える人も片手で数えれるほどしかいない。
強いて言うなら小学校から同じ学校の人が1人...
昔はよく話したものだが、中学生になってからは
全くと言っていいほど関わりがなかった。
「あった。」
僕はどうやら6組らしい...
クラス分けを見終えると入学式だ。
クラスごとに整列させられ1組から順に式場に入っていく。
同じクラスの人は少し騒がしい。
入学早々もう友達が出来たのだろうか…
少し焦りを感じた。
「6組」
そう聞こえると
僕達も式場へと入っていった。
着慣れない袖が少し長い制服。
気持ちの高まりと不安と共に式場へ入っていった。
「着席」
「まず初めに校長先生のお言葉です」
「気をつけ。礼」(全員礼をする)
「え〜皆さん。この度はご入学おめでとうございます」
「新しい環境。...」
そんなこと僕にとってどうだっていい。
少し背伸びして市内でも一番偏差値が高いと言われる学校を受験した。
受かるかどうかはかなり微妙だったが受かって良かった。
友達ができるかが心配だけど...
「続きましては 生徒会長からです。」
「生徒会長お願いします」
会場がザワついた…
「あの人可愛くね?」
「身長高くて綺麗だし最高じゃん」
そんな声が聞こえてきた。
それを聞いて僕も前を向いたが
視界の入った生徒会長の姿を見て
不覚にも少しドキッとしてしまった。
「皆さん!ご入学おめでとうございます」
「緊張している方もいるかも知れませんし、
新しい学校生活にわくわくしている方もいるかもしれません」
「私も1年前そちら側にいた時はそのような気持ちでいっぱいでした」
「1年前?」
「あの人生徒会長なのに2年生なのか!?」
また会場がザワつく
「高校は勉強する場ではありますが、
友達と遊び、青春する場所でもあると私は考えております」
「高校生活は人生で一度きりですから精一杯楽しんでください」
「私からは以上です。2年3組 佐久良 夏月」
「気をつけ。礼」(全員礼をする)
「続いては新入生からの...」
とても綺麗な人だった。
礼をした後、気のせいかもしれないが目があった気がした。
気づいたら入学式も終わって、これから生活していくであろう1年6組の教室にいた。
後半のことはぼーっとしてたからかあまりよく覚えていない。
担任教師が言った
「明日からは早速ですが通常授業が始まります。」
「え〜」
クラス中からそんな声が聞こえてきた。
それもそうだ
入学2日目にして普通に授業が行われるなんて
この先、行事なんて関係なく授業が行われそうで心配だ。
やはり進学校に入学したからには
これくらいの覚悟は必要なのだろうか…
「1,2,3時限目はホームルーム活動
4限目はコミュニケーション英語、
5限目は古典、6限目は数学1ですので
くれぐれも授業初日から教科書、ノートなどなど忘れないように」
「うわぁ、2日目からしっかり授業じゃん。だる」
「高校ってやっぱり勉強ばっかなんだな」
ごもっともだ。僕もそう思う。
「あっ。あと昼食も忘れず持ってきてください
学食でも構いませんが...」
「それじゃぁ委員長…はまだ居ないから
今日は私が号令 をかけますね」
「気をつけ。礼」
(一同)「ありがとうございました」
「なぁなぁ、お前どこの学校から来たの?」
「俺は東中」
「あー東中か」
なんて会話が周りで繰り広げられている。
僕はまだ誰にの話しかけれられてないし話しかけてもない。
今日は友達を作るのは諦めてさっさと帰ろう。
僕はせっせと教室を出て校門へと向かっていった。
校門が見えたと思ったら急に
「ねぇねぇ君、ちょっと話したいことがあるだけと時間あるかな?」
声が聞こえてきた。優しそうな女性の声だ。
僕は声が聞こえてきた方を見た。
「僕ですか?」
「うん。君君。」
なんだろう。
見覚えのある背の高い綺麗な女子生徒だった。
そうだ、あの時の...
生徒会長じゃないか。
そんな人が僕に話しかけるなんて、
早速何かしでかしてしまったか!?
「お願いがあるんだけど…」
「はい」
「こんな所で言うのもあれだからちょっと来てくれない?」
僕は言われるがまま彼女について行った…
そうしてやってきたのは校舎から体育館へと続く渡り廊下の脇だ。
それにしてもこの学校には桜が多くどれも綺麗だ。
そして彼女はいきなり頭を下げた…
そうして今に至る…
まだラブコメ要素はありませんが今後どんどん入れていく予定です。