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久保田 翠寿

久保田と言えば皆が知ってる日本酒の銘柄。

新潟は長岡市の朝日酒造さんの銘酒だ。

その中でも百寿、千寿、万寿は多くの酒屋で購入できるし、居酒屋で出会うことも可能だろう。


では、紅寿、碧寿は?

遭遇する機会は少ないかもしれない。

しかし、私の学生時代のバイト先には並んでいた。売れ筋からは外れるが久保田の仲間なので恐らく美味しいのだろう。何となくちょっと良いお酒感は漂わせていた。


また、久保田は贈答用によく売れたため、化粧箱入りの一升瓶をラッピングする機会も多かった思い出がある。


さて、では翠寿とは何か?

久保田のシリーズの中でも『生酒』と言われる要冷蔵の酒だった。販売期間も数量も限られているらしく、いわゆる限定品。

酒類量販店ながら品揃えが豊富で、飲食店からの客も多いバイト先ならば取り扱いがあるのではないか?

友人からのそんな相談が知るきっかけだった。

どうやら色々と探してみても見つからないのだとか。当時、今よりもまだオンラインショップが使いづらかった時代。ネットで探し求めるのも限界だったらしい。


探している理由が「彼氏の誕生日プレゼントにね。飲んでみたいって言ってたから」なんて可愛いこと言われたら、ねぇ?


早速バイト先の日本酒担当さんに訊いてみたが、知らないと言われてしまう。

そんなに珍しいのか?

事情を話したところ調べてもらえたが、バイト先では取り扱ったことが無いと言われてしまった。


翌日、力になれなかったことを詫びると、友人はプレゼントは他のものを探すと言う。


その後暫くして、翠寿のことを忘れかけていた頃に例の日本酒担当さんに呼び止められる。

「翠寿、仕入れられたよ」

と言うではないか。取り寄せはお願い出来なかったのだが、卸さんにダメ元で頼んくれたようだ。試しにお店に置くついでだという。


早速、友人に連絡するととても喜んでくれた。

そして後日、彼氏さんからもお礼を言われるのだった。

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