表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類改造記:現代のおっさんと未来の人工知能が人類滅亡回避で2人旅  作者: 東風
第4章 紀元前五千年にジャンプ!!
45/50

第5話 太陽系防衛力増強計画

 UFO対応策の検討が終わったので、防衛力の増強に関する検討回となります。

この際なので、出来る事は全部やってしまおうと、マリア主体で暴走していきます。

無茶は承知で頑張りましょう。

 マリア視点です。


 UFO対策として色々と考えています。

 マスターからも案が出されていますので、ちょっと纏めてみましょう。


 その1:系外哨戒網の拡充


 まず手始めに太陽系内外の哨戒網の拡充を行います。

 現在は地球の周辺及びUFOの侵入方向に沿って探知センサーを設置して、早期警戒網を構築していましたが、今回の探知遅れから不十分であった事が判りました。

 その為、太陽圏内の捜索網を拡充するよりも、太陽系外の捜索網を構築する方が重要だと判断した訳です。

 UFOの再侵入が何時になるか判らないため、迅速な対応が求められると判断し、早速対物捜索用の探知センサーを搭載する小型宇宙船を建造します。

 この小型宇宙船は、未来で使用されていた宇宙船で、当時の技術で短時間に太陽県外まで移動する事ができます。

 探知センサーを1隻当り20ユニット搭載することができて、航続距離も200AU(1AU:1天文単位=太陽-地球間の平均距離)あり、太陽-冥王星間の距離39.5AUとすると2往復半出来る事になります。

 戦闘能力は有りませんが、バリアーを搭載しているので、防御面は十分な性能と考えます。

 探知センサーの捜索範囲は半径5AUの球状となりますから、それぞれの捜索範囲を少しずつ重ねる事で抜け穴をカバーしていきます。

 捜索網の構築範囲は太陽からUFOの母星が有ると思われる方向に沿って、冥王星軌道から50AUを考えていますから、1ラインに12機程度配置して行く事になります。

 設計図も建造のノウハウも保有していますから、建造自体はさほど時間が掛かりません。

 完成した物から順次発進させて、捜索網の構築を開始します。


 その2:冥王星基地の建設


 以前は太陽系第9惑星として知られていた冥王星は、他の8惑星に比べて軌道の離心率が大きく、その軌道が黄道面からかなり傾いていた為、準惑星に格下げされてしまいましたが、直径が月よりも小さいながら2,370Kmも有ります。

 さらに冥王星にはカロンという衛星が有り、大きさは冥王星の直系の半分以上もあるので、ほぼ二重天体と考えて良いと思います。

 つまり、此処に基地を建設しようと思えば、かなりの規模の基地を作ることができるという訳ですね。

 地球上の一般的な基地の様に惑星表面に建設してしまうと、UFOに探知されてしまう恐れが有りますから、地下に建設する必要が有りますが、もともとこれだけ太陽から離れていては表面で受ける太陽からの光と熱量など、有って無いようなものですので、地下に建設すること自体、何ら問題は有りません。

 地下基地から直接宇宙船を発進させる場合も、冥王星の重力が0.059gと極めて小さいので障害になりません。

 デメリットは公転周期が247年以上もあるので、UFO進入時に経路上にいる可能性が低い事でしょうか。離れた位置にいる時にUFOの侵入が有れば、ほとんど役に立たない事になるでしょう。

 そこで冥王星公転軌道の外側にステルス基地を設ける事で対応しようと思います。

 差し当たってUFOの侵入経路に合わせて設置し、何れは太陽系全体をカバーできるように多数の監視基地を設ける事を考えています。

 ステルス基地を設けるのであれば冥王星に基地など必要ないのではないかとマスターに聞かれましたが、そこはそれという事で無理やり納得して頂きました。

 某アニメで作られていた冥王星基地は、内惑星である地球を狙う為の基地だったので、さほど軌道の離心率や公転周期など問題にならなかったのかもしれませんが、それでもこんなに離れた所から遊星爆弾など地球に向けて発射して、命中に係る時間をまったく気にしていなかったのですから、かの帝国は気の長い人たちだったのでしょうね。

 まあ、一種のロマンという物なのでしょう。

 この冥王星基地では戦闘艦艇を建造し、各ステルス基地に配備します。

 また、UFO進入時はUFOの後方を遮断し、万一内漏らしたUFOにとどめを刺す事も考えています。

 基本的にこの地機に常駐するのはアンドロイドになるでしょう。


 その3:カモフラージュ用バリアー


 呼び方はバリアーでもシールドでも良いのですが、いざという場合に地球全周を覆い、外部からの干渉を全て遮断するためのものです。

 理論上、外部からの攻撃は防御できると考えられますが、デメリットとしては、電磁波や宇宙線の類の他、太陽光さえ遮断してしまうので、長期間使用すると地球上が氷河期になってしまいます。

 また、使用中は宇宙空間の状況が判らなくなるので、UFO側の攻撃が続いているのか、終わっているのか分からなくなってしまう事でしょうか。

 今回はこのバリアーを月と地球の間に限定して展開出来るように改良し、月側から地球の衛星軌道上で行われるUFOとの戦闘状況を隠ぺいするために使おうと思っています。

 ただし、使用中は月から地球が見えなくなってしまい、異常がはっきりとわかってしまうので、予め月から見える地球方面の映像を記録しておき、月側から見た面にプロジェクトマッピングの要領で東映して、バリアーの存在を隠そうと考えています。

 映画館のスクリーンのような感じですから、このバリアーの名称はスクリーンにしましょう。

 同時にUFOの侵入方向、母星側にもスクリーンを展開し、UFOと母星間の通信を妨害して救難信号等を送れないようにします。

 こうしてUFOを隔離してから攻撃して撃破しようという計画になります。

 まったく、相手に情報を与えないように気を付けなければならないとは、面倒なことです。


 その4:戦闘用艦艇


 冥王星基地で建造する戦闘用艦艇は形状は球形になります。

 サイズによって駆逐艦、巡洋艦、戦艦の3機種です。

 駆逐艦は直径50m、巡洋艦は直径100m、戦艦は直径500mとなりますが、戦艦については今度必要に応じてより大型化して行く事も考えております。

 マスターは宇宙戦闘機も検討していたようですが、正直、戦闘機サイズにUFOに有効な攻撃を行う事が出来るだけの出力を発生させることができるような小型ジェネレーターを開発するよりも、最低でも駆逐艦級のサイズの物を開発する方が簡単であり、わざわざ無理をして小型化する事のメリットを考えられませんでしたので、却下させて頂きました。

 未来世界で開発された慣性制御装置を搭載すれば駆逐艦で戦闘機並みの機動を行う事も問題ではありません。

 主兵装となるパルスレーザー砲は地球やスペースコロニー等に接近する危険なスペースジブリや隕石などを排除するために開発されたもので、主に中口径の物が使用されていました。

 直径20m程度の隕石であれば瞬時に破壊できる威力だったので、UFOにも通用するのではないだろうかと期待しています。

 駆逐艦の主要装備は中口径のパルスレーザーとアクティブホーミングミサイルだけで、どちらかというと速度と運動性能に極振りした艦種になります。

 巡洋艦は中口径のパルスレーザーと中型のEML(電磁投射砲)、アクティブホーミングミサイル及びスクリーン発生装置を装備しています。

 運動性能は駆逐艦に劣りますが、防御性能を向上させ、スクリーンを展開してUFOの動きを制限し、EMLで攻撃するような運用になります。

 戦艦は大口径のレーザー砲、大型のEMLを装備し、大火力でUFOを圧倒する事を目的とします。

 大口径レーザー砲は某宇宙戦艦の主砲よりも口径が大きく、射程も破壊力も中口径の物よりはるかに強力だと考えています。

 運用実績は中型砲の物しかありませんが、理論上は直径100mの隕石を破壊できるとなっていましたので、大いに期待できると思います。

 近接戦闘用の中型パルスレーザー砲も多数装備しておりますので、相手に接近された場合も対応できます。


 その5:地下都市建設


 現在の地下都市を拡張、充実させて、地上の全住民が恒久的に暮らせるようにすることを目的にしています。

 人間は太陽光線を体に浴びる事が健康に必要となりますから、地下に太陽の光を引き込むか、人工的に太陽光線と同様の物を地下に設置して、毎日太陽光を浴びられるようにしなければなりません。

 また、地上と同様の仕事を行うことが出来なければならない事から、仕事場等も地上と同じ条件で設置しなければならないでしょう。

 元の世界の様にサテライトオフィスや自宅での在宅勤務等は出来ないでしょうからね。

 当然、物資の購入等も不自由なく行われなければならないので、小売店等を設置するか、広場を作って市場を開設する必要が有りますけれど、地下での生活が短期になるか長期になるかで変化してくるので、中々難しい問題になります。

 だいたい、家での煮炊きをするための燃料をどうするか、炊飯などを行う際の排気ガスの処理をどう行うかなど地下空間での問題は山の様にあります。

 さらに、各地下都市間の連絡をどうやって行うか、交通や流通に関する経路や方法等、地上と同じという訳にはいかないので、流通を担っているキャラバンなどの扱いも考えなければなりません。

 まさか、地下道を作ってキャラバンを通行させるなんて出来ないでしょうからね。


 縄文時代の文化では対処が難しいので、やっぱり、UFOが消えてくれる方が楽ですね。

 母星を破壊することは出来ないでしょうか?


*********************************************************


 主人公視点


 UFO側の月基地は月の表側にあるフンボルト海北側に作られていて、ほぼ表側と裏側の境界線近くになるらしい。

 位置的に、月の表側と裏側の両方を見ることができるのだけれども、月も球体なので月平線の向こうは直接視認できないと思う。

 もちろん、レーダーに類するもの等、何らかの監視方法があるのではないかと推測することは出来るが、現状、地球からでは知る術がないんだよね。

 実際、目の前に敵基地があるというのは色々とやり辛いものが有るので出来れば排除したいところなのだけれど、今の所、月基地にいるUFO側の勢力は、地球に中立又は保守的な考えの勢力なので、あえて干渉しない方が良いとも言えるんだ。

 しかし、何時状況が変わって敵対側に変わるか判らないので、やはり潜在的な敵対勢力と考えることにして、何かしらの対抗手段は持っておきたいから、相手から見えない位置にこちらの基地を設営して、情報収集を行ったり、場合によっては妨害工作や、基地の破壊工作なども行えるようにしておきたいという思いもある。

 ただ、下手に基地の設営などを行って、相手に気付かれでもしたら藪蛇なので、何処に設営するかといった事も含めて、今の所は検討段階となっている。


 UFO側の通信の傍受や解析の状況から、UFOが何時やって来るのか判ると良いのだけれど、今回の件を見ても母星と月基地間で、その手のやり取りはなかったようだ。

 普通は、何時行くよ位は連絡が有っても良いようなものなのに、もしかして月基地の勢力と母星の勢力は仲が悪いのだろうか?

 月基地は左遷組の流刑地のような物だったりして。

 だとしたら、こちらに取り込む事も考えられるんだけれど、意思の疎通が難しい今の段階ではちょっと無理かな?

 何とか話が出来ると良いのだけれど。

 戦争の準備など、しなくて済めば、その方が良い事は判り切っているけれども、かといって無抵抗主義では守る事も出来ないので、嫌になるね。


 やっと未来技術の中から使えそうな情報を掘り出して、色々と作る方向で動き出したけれど、問題はどれ位時間が有るかという事だ。

 こっちの準備が出来るまで、来なければいいのだけれど、期待することは出来ないだろう。

 何とか捕虜でも得ることが出来れば、実際に話をして、相手の考えを知る事も出来るのかもしれないけれど、捕虜になりそうなのが主戦派だから、どっちにしても難しいのだろうな。

 やっぱり。月基地にいる勢力と話が出来るように頑張った方が良いのかもしれない。

 タイミングが難しいけれど、出来るように考えて行こう。

UFO対策の検討回でした。

いつの世も話が出来るかどうかが分かれ目になりそうです。

宇宙戦争が回避できれば良いのですが、まだ何とも言えません。

これからも宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ