第9話 2周目の世界一周開拓記:北アメリカ大陸突入
休暇も終わってアメリカ大陸に上陸します。
前回のアメリカ開拓からどれ位経ったのでしょうね。
また、長い再開拓の日々が始まります。
1か月の休暇を終えて本日から再開拓を再開します。
今日から北アメリカ大陸に再上陸。今回も北から順にアタックしていきましょう。
まず、アラスカ地域のアンカレッジに移動する。
現代に存在していたアンカレッジよりも東側にある高地に建設した町だが、当時は収納可能人員を1000名の規模で作った。
今は当時より少し増えて2000人規模になっているが、入りきらない人たちは、自分たちで家を建てて町の拡張を行ってきたようだ。
俺たちが開拓時に作った家よりも貧弱なものが多いが、それでも自分たちで作った事に意味が有るだろう。結構な年月を潰れずに人が住んでいられるのだから立派なものだ。ちょっと怖い所も有るけどな。
避難施設の管理事務所的な建物まで行って、アンドロイド№9のマーク・キャンベルに会って話を聞いた。
ここ50年程の間に少しずつ人口が増えてきているようで、マリアと話した事と同じだった。
まあ、現代ではアラスカの首都になる所だし、十分な施設が有って避難施設も作ったから人が集まって来るのも判るよな。
このまま増えていくと自分たちで拡張するにしても土地の方が間に合わなくなると思うから、早速、再開拓を開始することにした。
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前回作ったコロニーは主に太平洋側に集まっている。
これは、移動して来た人々が太平洋側を南に向かっていたからで、カナダ方面の東に向かった人はほんの一部だったようで、移動の経路に沿ってコロニーが作られて言った為だろう。
一番大きなコロニーは今いるアンカレッジだが、他に中規模のコロニーを4箇所くらい作った覚えが有る。
現代のカナダの地名で言うとライム・ビレッジ、キャントウェル、グレンナレン、ビーバークリークと言われるところに近いだろうな。
海進を避ける為に、ある程度、土地が高い場所を基準にしてコロニーを作ったから、住みやすさは二の次になってしまいあまり住みやすい所という感じには出来なかったと思う。
温暖化による海進によって水没してしまっては意味がないし、かといってあまり山の上でも食料の調達や水の確保が難しくなるので、バランスを考えて作るのが大変だった事を覚えている。
もともとアラスカ地域やカナダ地域は人口の少ない所だったので、今でもそれほど人がいる訳ではないが、作った当初に比べて倍位には人数が増えている。もう北から人が来る事は無いはずなのだが、何処から来たものか判らないが、これから先も増える可能性は大いにあるだろう。
どれくらい増えるかをマリアがシミュレーションで計算していたが、何処から来ているのか判らなかったので計算結果にかなりの幅が有るので確定できないとの事だった。
一応、予想できる増加率の中の最大値を基に、それに合わせて現在のコロニーの拡大と、新しいコロニーの建設、農作物の確保の為に大麦やライムギの畑作りと、ジャガイモ、ニンジン、レタス、キャベツ等を試験的に導入して栽培してみる事にする。
コロニーの近くに農地を開拓して麦などの畑を作ると共に、大規模なハウスを建設し、寒冷地でも栽培できる作物を水耕栽培等で育てていかないと、増加する人口に食糧生産が追い付かないという悲惨な状況に陥りかねない。
海産物としてはサケが有力かな。今のうちから遡上してくるサケを捕獲して、養殖を行う事で将来の資源を確保することも考えておこう。
獣肉についてはカリブー等を家畜化して肉を確保することも始める。
寒さに強い獣は貴重だからな。アザラシなんかも食用になると思うけれど、飼育は無理だろうから、カリブー等を安定して供給できる事はとても大切なことになる。
アンカレッジを5000人が収容できる規模の町に拡張する。前に建てた家も併せてより断熱効果の高い家に建て替える事で、燃料の消費を抑えて周辺の森林の保全にもつなげたい。枯れ木や間伐材だけで間に合えばいいけれど、植樹も行わないと森の木が無くなるなんて事にもなりかねないからな。
備蓄倉庫や緊急時の避難用施設も強化、拡大し、万一の事態に対応できるようにすると共に、緊急時の対応方法を住民に周知徹底して、必要な時には迅速に対処できるように年に何回か訓練を行うように指導した。
他の4箇所のコロニーについても同様に拡張して500人規模だった施設を2000人規模の町になるよう家や備蓄倉庫を増築した。
そして今回は、もっと内陸部に新たに5か所の町を2000人規模で新設することにした。
スラナ、トック、モスキートレイク、ジュノー、ココカックの近くにある高原を開拓したが、2000人規模の町を作ったが、周辺に人が少なくてあまり作る意味のない所なのではないかを思ったのだが、マリアの予測では今後人口が増えそうなんだ。ほんとかね?
新規の町5箇所で1万人、元からある町の拡張で8000人、アンカレッジが拡張して5000人、合わせて2万3千人が住めるように再開拓を行った。
管理用アンドロイドのマーク・キャンベル1体だけでは目が届かなくなるので、補佐用のアンドロイドを各町に派遣し、監視装置と合わせて管理網を強化した。
町間の通信も直接出来るように有線通信網を整備するとともに、今まで通りのマリア経由の通信も出来るようにしてあるから、緊急事態発生時でも十分対応できるだろうと考えている。
これだけ拡張するのに25年掛かった。
作業する人員が少ないので建設用ドローンとアンドロイドを最大限動員して頑張ってもらったけれど、町を建設する土地の整備に一番時間が掛かったな。
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次はカナダエリアだ。
前の開拓時には住民の独立意識が強すぎてコロニーを纏められず、コロニー同士の中間付近に避難用の施設を作ったが、あれから少しは人口も増えたようで避難施設の周りにも集落が出来ていた。
一番大きな避難施設を管理していたアンドロイド№10の「バーナード・モンゴメリ」と協議して、この施設のある場所を「エドモントン」と決め、此処より西側にある避難施設を「バンクーバー」、一番北西部の避難施設が「ホワイトホース」とした。
今回の再開拓では現代の「トロント」、「モントリオール」、「カルガリー」の辺りを開拓して村レベルの集落を作るつもりだ。
監視衛星と監視用ドローンを駆使して周辺を捜索したところ、当時は確認できなかったコロニーがいくつかあったようで、そこから移動してくる人々により、初期人口3000人から、現在では7000人程度に増えているという。
その大半が避難施設の近くに住居しているようだ。
元々のコロニーも健在で、そちらも少し人口が増えている。こっちは自然に増えたものだな。
5大湖周辺はまだ氷河の中なので、カナダの南側を中心に集落の建設と並行して農耕地帯を作ろうと思う。
氷河期も終了に向かっているが、やはり寒冷地がネックになる為、アラスカ同様、もう少し温暖化が進むまではハウス栽培が基本になりそうだ。
ハウスの材質は超強化ガラスを採用して、最効率を上げると共に密閉度も挙げている。
ボイラーはまだ作っていないので暖房はオンドルを採用している。ハウス用には専用のオンドルを設置しているが、試みとしてコロニーには中心に共同のオンドルを設置して、セントラルヒーティングにしている。火をたくのはコロニーの人々が係を決めてやってもらおう。
露地栽培になりそうなのは小麦などの麦類で、その他キャベツ、ジャガイモ、ビート等の他に豆類やケール等を大規模なハウス栽培と併用で作っていく事にする。
ハウス栽培の維持が大変なんだが、専門のアンドロイドを配置して住民と協力して頑張ってもらおう。
幸い、再開拓中にも栽培は進めているので、作物の生育についてもデータが取れて、品種改良も含めて進める事が出来そうだ。
ここでも、未来の超肥料が力を発揮して、収穫量が予想よりも多くなっている。良い事だ。
他には特産品にメープルシロップの製造方法を教えた。
カナダと言えばメープルシロップでしょう。現代の特産品だもんね。
ぜひ一大産業に育てて欲しい物です。
動物性食品としては、大西洋側の海で海産物のロブスターを筆頭にサケやマス、オイスター等を確保し、内陸では獣肉用にカリブーなどを家畜化して賄わせる。
海産物も養殖が出来ると良いのだけれど、まだそこまでの技術は無いようなので、教えるか悩んでいる。
闇雲に教えて行けばいい物でもないだろうし、うまく出来るかもわからないので、もう少し様子見で行こうとマリアと話して決めた。
ヤギやヒツジも導入することにした。羊毛の収穫やヤギの乳の収穫も見込めるし、バターやチーズも出来るかなと考えている。いざという時には肉としても使えるからな。
どの産物も、住民の消費より生産量が増えれば、その分は俺が買い取って古代オリエント地域等に持って行って売りさばき、代わりにあっちの産物を持ってきて売る事で、色々と交流を行う事も出来ると考えている。
産業という訳ではないが、中東と同じようにこちらでも石油が算出する。
現代の油田地帯が判っているので、同じところを掘っても石油が取れる事だろうが、今の所石油製品を開発する予定はないので、自然に湧き出ているようなもの以外は採掘しない事にしている。
今から大気汚染を進める事も無いだろうし、人口から考えても暖房は薪で間に合うし、内燃機関を普及させなければ燃料も使わないからな。
使うのははるか先になるだろうね。
カナダの再開拓には30年掛けた。
この辺はゆっくり進めて問題ないというか、急いでも意味がない所が有ったので、農業と酪農を十分時間をかけて育てていたら時間が掛かってしまったというのが理由かな。
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エドモントンあたりは紀元前1万年位から人が住み始めたようで、20世紀に入って産業都市として発展を続けたようですが、その内石油が発見されて人口も100万人を超える都市となった所ですね。
カルガリーも1万1千年まえから人が住んでいたようですが、この世界ではどれくらい発展して行くでしょうか。
開拓を行っている身としては先が楽しみです。
次は北アメリカの再開拓になりますが、太平洋から大西洋まで範囲が広いので、時間が掛かって大変です。
もう少し人が多ければ助かるのだけれど、移民を募って見ようかな。
東西の交流の為にも、まず、横断道路でも作ろうか。
蒸気機関を教えないといけないけれど、石炭の採掘も必要になるし、やっぱり大気汚染が心配なので、躊躇うよな。
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いまだに衛星軌道から内側に入って来ないけれど、UFOの飛来数は増えています。
太陽系内に設置したセンサーによって、飛来してくる方向はオリオン座βのリゲル方面だと判ったけれど、真っ直ぐに来ているかどうか解らないので、出発地がどこだか断定はできない。
リゲルから来ているのなら、860光年も離れているので、どうやって来ているのか非常に興味が有る。
ぜひ、どんな航法で飛んできているのか聞いてみたい。あと、使っているエンジンはどの方式なのだろうか。
SFの世界では、基本的な核融合機関や波動機関とか対消滅機関、触媒により銅の100%のエネルギーを開放するとか、色々な方法が模索されてきたが、現代では一つも実現されていなかったし、どの方法を採用するにしても、ワープ航法なりジャンプ航法なりによって光速の壁を超えなければ行き来に係る時間が掛かりすぎるので、当然、現代地球の科学技術よりもはるかに進んでいる事だろうから、敵対しない友好的な種族なら良いなと思う。
何とか意思の疎通を図って、話をしたいし、出来ればUFOの中を見せてもらいたい。
マリアに聞いても、未来でも実際のエンカウントは無かったようなので、飛来する意図は全く解らないというのが現状だそうだ。
銀河連盟とかは無いのかな?
休暇後のお仕事は結構な年月がかかっています。
もう55年位ですからね。
寒冷地である事が一番の敵です。人が住むのには向かない地域ですが、それでも住んでいる人がいるのが驚きで、少しでも住みやすく出来れば良いのですが。
さて、次は広大な北アメリカの再開拓です。西から東まで距離が有りすぎるので、一思いに鉄道を引きたくなります。
それもあんまりだと思うので、もう少し考えて対処したいと思いますけどね。
それでは、今後も宜しくお願い致します。




