表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類改造記:現代のおっさんと未来の人工知能が人類滅亡回避で2人旅  作者: 東風
第2章 縄文時代でミッション開始
23/50

第11話 北米大陸に着手します。

中国地域からヨーロッパへと開拓を行い、此処でちょっと一休み。

ブラック企業じゃあないんだから休みは大事だと思うんだよね。

一休みして英気を養ったらアメリカ大陸に向かう予定です。

のんびりお付き合いください。

 弓状列島の開拓から約230年経過。

 俺の年齢は300歳といったところか。外見は若いままで変わらないけれど。

 邪馬台国の7代目国首に就任していた蝮之水歯別命たじひのみずはわけのみこととは、彼が子供の頃にも会っていたので、ヨーロッパでのヴォルグラード建設中に一度遊びに行ったが、見た目が変わらない事に呆れられたものだ。彼に関しては古事記での記述とは違い、ややこしい生き方はしていないので安心している。まあ、別人だしな。

 弓状列島全体に発布した憲法は、今の所うまく機能しているようで、それぞれの国では憲法を基に、地域毎だが似たような刑法や民法などの法律を制定して、うまく国家の運営を行っていた。

 中国地域、オリエント地域及びエーゲ海地域等も同様、今の所特に問題も無く、概ね良好といった所なので、ちょっと休んだら、北米大陸に行って、その次ぎは南米大陸に渡ろう。


*********************************************************


 骨休みを兼ねて、1か月ほど休暇を取る事にした。

 インダス地域に手を付ける前にも一度休んだが、あれから40年以上働いたから、この辺で少し観光旅行でもしてみようかと思っている。

 ようは仕事抜きで作り上げた各都市を見て回ろうってことだ。自分で言うのもなんだが、結構いい国に出来たと思うんだよな。そこで旅行者を装って旨いものを食いながら見て回ったら、予想外の面白い物に出会えるんじゃないかと思ったわけだよ。

 国首やその周りの人達は別として、一般の住民には面が割れていないから、普通の旅人として動けるんじゃないかな。

 という訳で、ムルターンから順番に時計回りで地中海を一周。その後弓状列島内をグルっと回って見たのだけれど、中々良いものを見れました。

 言葉に不自由しないのが良いよね。現代だと英語すら碌に話せなかったから、外国に行こうなんて思わなかったけれど、こっちではどこに行っても会話が出来るので、昼も夜も自由に遊べるんだ。久しぶりに酒場で見知らぬ人たちと馬鹿話をして、大笑いしながら酒を飲みまくりました。まだ、酒類は洗練された物ではなく、エールなんかも雑味が多くて温かったけれど、結構いける物もあったし、隣に色っぽいお姉さんを侍らして飲む酒は、それだけで旨いものでした。

 B級グルメ的な名物料理も出来つつあって、肉料理も魚介料理も旨い物が色々出来ていたのも嬉しかった。中国地域では饂飩系の麵料理も出来ていたが、ラーメン系はまだのようだった。早くチャーシュー麵を食べたいな。

異国の街並みと異国の料理。これぞ外国旅行といった物だろう。妻と来たかったな。


*********************************************************


 リフレッシュも出来たので、いよいよ南北アメリカ大陸に向かいますか。

 史実では10世紀の末頃、ヴァイキングがアメリカ大陸を発見したが領有までは出来なかったとなっている。

 その後、15世紀にコロンブスが再発見して植民地化が始まるわけだ。

 インディアン種族の弾圧と虐殺は19世紀ころまで続き、多くのインディアン種族が滅亡するか、抑留地に押し込められる事になり、21世紀に至るまで抗議行動が行われる事になる。

 大航海時代からのインド亜大陸や東南アジアに対する植民地化、アフリカ大陸からの奴隷売買等、白人種による蛮行は目を覆うほどであるが、黄色人種にしても似たようなことは行って来た。まあ、俺がこれまで行って来た、各地の開拓や都市建設等に伴う各種の教育によって、それらが起こらない歴史になってくれれば良いと考えている。

 もっとも、その場合、世界がどうなっていくのか見当もつかないのだが、これをもって無責任とは言われたくないものだな。発明家や科学者、文学者等、数々の偉人が誕生してきた歴史からかなり逸脱しているので、同じ人が生まれて来るか分からないんだよ。いざとなったらそれらしい人を代役に立てて、マリアにゴーストライターになってもらって、色々発表していくしかないかな。


*********************************************************


 さて、この頃の北米大陸では、氷河期によって地続きとなったベーリング地峡を、徒歩で渡って来たモンゴロイド系移民が、北米大陸に留まって拡散するグループと、さらに南米大陸を目指しマゼラン海峡に到達したグループに分かれて、それぞれ移動しながら各地に小さな集落を作っていた。

 北米大陸に拡散した者達には、まず一番初めの地であるアラスカに留まり、アラスカ・エスキモーの祖になる者、そこから東に向かってカナダまで移動して、カナダ・エスキモーの祖になる者。南下しながら北アメリカ大陸を大西洋岸に向けて拡散して、様々なインディアンの祖となって部族を形成していく者に分かれて行った。スー族やアパッチ族等有名なインディアンの部族を含めて本当に多いからな。

 これらのグループは広大な北米大陸中に拡散している為、集めるのに苦労しそうだけれども、アラスカとカナダで2地域、北アメリカを16地域に分割して合計18地域に拠点を建設して、それぞれの状況に合わせた開拓を行う事にした。


*********************************************************


 後に行われるヨーロッパ移民による開拓は、東海岸から始まり西海岸へと向けて進んでいったが、俺はアラスカ地域から南に向けて処置を行っていく。

 まずアラスカ地域だ。アラスカ・エスキモーの祖ともいえる人々は、最終氷期が終わったとはいえ、まだまだ寒冷な環境にあるアラスカ地域内で拡散することなく、比較的近いエリア内に小さなコロニーを作って暮らしていたので、ここでは一つの街を作って全員を集めるよりも、各コロニー毎に小規模の開拓を行って生活水準の向上を図り、その上で人工授精処置を行う事にした。但し、この先どんな非常事態が起きるか分からないので、各コロニーから見てほぼ中心になる場所に1ヶ所と等間隔になる位置に3ヶ所、小さな町を作り、非常時対応用に断熱材をふんだんに使った強固な住居を建て、十分な量の食糧備蓄も行った。食料については定期的に更新する様に各コロニーの長に伝えておいた。その際古い方の食糧は各コロニーで分配しても良い事、非常時には避難場として自由に使える事を各集落の代表者に伝えておいたので、いざという時は活用してくれるだろう。


 この時、拠点とする1000人収容可能な町と、500人を収容できる町の2種類を作った。小さい方の町には250棟の住居を建設し、食糧や衣料、寝具、医薬品等の備蓄用倉庫を2棟、管理棟1棟が有り、外周は2mの丸太塀を廻らせてある。入口は東西に設け、独立した監視装置で常時監視しており、通常は閉鎖されているが必要に応じて解放されるようになっている。

 大きい方の町他の小さな町のほぼ中央に建設し、中央に集会所、その周りに400棟の住居と備蓄用倉庫が4棟作られている。町の管理者兼アラスカ地域の管理の為に統治用アンドロイド№9、「マーク・キャンベル」を配置した。


 町を5か所に建設し、それぞれのグループの住環境を整備する事で、生活レベルと生存率の向上を図りながらアラスカでの処置と対策が完了するまでに10年掛かり、地域の全人口は6千人程度となった。

 アラスカ地域は海岸線が長い為、気候が暖かくなると海進によって海岸線が上がって来るから、20世紀から21世紀にかけて海沿いに発展していた地域は、そのほとんどが海に沈んでしまうので、今の段階でそこに都市を作ってもどうしようもない。ここは、気候が落ち着くのを待って少しずつ開拓範囲を広げていこうと思う。


*********************************************************


 続いてカナダ地域に着手したのだが、やたらに広い国土の北側2/3はまだ氷原に覆われており、東部の5大湖も存在していない。

 その為、氷原の南側の縁に沿った比較的狭いエリアに、アラスカ地域と同じように小さなコロニーがあり、小人数に分かれて暮らしている。

 この、カナダ・エスキモーの祖となる人々は、開拓初めアラスカ地域の住民よりも少なく、訪れた時は2千人程度しか居なかったので、一纏めにした方が色々と楽だったのだが、コロニー毎の独立性が強かったので諦めた。

 この為、アラスカと同じ方法で対応する事にして、コロニーの中心地に1ヶ所、周辺に2か所の町を建設し、各コロニーの小規模な開拓を行う事で、住環境を改善する事で生存率の改善を行った。

 町の規模と管理方法はアラスカと同じで、中心地の町の管理兼カナダ地域の管理者として統治用アンドロイド№10、「バーナード・モンゴメリ」を配置し、各町にも非常時対応の食料の備蓄をしておいた。

 約8年掛けて周辺環境の整備を行い、処置を完了した段階で3千人となったが、こちらももっと暖かくなって氷原が北に上がって行ってから、もう一度テコ入れを行うつもりだ。


 ここまでで18年が経過した。処置をした人数的には余り捗っているとは言えないだろう。どうもコロニーというか部族というか、少数での独立性が強いようで、マインドコントロールを施しても中々纏める事が難しいのだ。

 誤算ではあるが、どうも、ベーリング地峡を通ってきた人々は、総じて頑固者が多いようだな。

 まあ、頑固者は嫌いではないから良いのだけれど、この先どれだけ時間が掛かるのか心配になってきた。


 アラスカとカナダの各コロニーには半独立式の監視装置を配備し、それぞれの地域管理者のアンドロイドが、統治用コンピューターのサポートの下、安全性の確認を常時行うようにした。

 北アメリカ大陸北部の開拓に、合計28年掛かったが、今後の気候安定までは様子見で行ける所まで持ってくる事が出来た。


*********************************************************


 さてさて、北アメリア大陸中央。現代のアメリカ合衆国に入って来たけれど、頑固者と言えば俺のイメージではインディアンの人々は筆頭クラスではないかと個人的には思っている。あくまでも個人のイメージだけどね。直接付き合った事は無いので分からないけれど、おそらくとても気の良い人々だとも思うんだ。仲間として認められれば良い友人にもなれるだろう。


 シアトル辺りからコロニーを廻ってアラスカと同じように小規模な開拓を行っていく。15ヶ所存在したコロニーは、それぞれ50人程から300人程度の人数が集まって暮らしている。海岸部に作られたコロニーも有ったが、それらには今後海が侵食してくることを伝え、出来るだけ内陸部の高地に移動する様に忠告を与えた。

 その後、サクラメント、ロサンゼルスと南下して同じように開拓を続け、合計60ヶ所のコロニーを開拓した。それぞれの地域にアラスカと同じような小都市を建設しつつ、各コロニーの住環境を整備して、監視装置も設置した。

 海に近い場所では出来るだけ海岸部を避けて、高地を選んで2~3個の都市を建設したが、内陸部については現代の州境で区分するのも意味が無いので、主に大都市が有った辺りを目安にして、エリア毎に都市建設を行っていった。


 ここから、東に向かって開拓を進めていくのだが、広範囲によくもこれだけ小さく分かれたものだというくらいコロニーが出来ていて、16分割するのも楽じゃない。

 結局、東奔西走、北上南下と何度も往復を繰り返し、東海岸に着くまでには、ビリングス、ボイシ、カーソン・シティ、ラスベガス、フェニックス、アルバカーキ、デンバー、オクラホマ・シティ、オースティン、アトランタ、セントルイス、コロンバス、シャーロットといった現代の都市が有った所を中心に、合計300個の小都市を建設した。

 その後、16分割したエリアを4エリア1地域に纏めて、各地域の中心地に地域統括用の中規模都市を建設し、そこに地区議事堂を設けて統治用コンピューターと増産したアンドロイドを配置した。№11は「ワイラキ」、№12は「ポクマック」、№13は「シャイアン」、№14は「アパッチ」と名付け、各コロニーの監視業務を行わせることにした。


 小都市の規模は収容人員300人から1000人まで大小さまざまで、周囲を丸太による塀で囲っている事と、建てた家屋や倉庫の形式が同じなので、見た目は良く似た都市になっている。

 ほとんどの住民はコロニーに住んでいるが、一部の人間は都市部に住む者もいたので、そんな人たちには都市の管理を任せる事が出来たから助かった。

 勿論監視装置は設置してあり、非常時には介入する事が出来るようにしてあるが、通常の管理を任せる事が出来るだけでも、面倒が減るので大いに助かるのである。

 住んでいる人たちはコロニーに住めない人達とか、色々な問題を抱えているようだが、この際細かいことは気にしない事にして、たくさんの人に住んで欲しいものである。


 アメリカエリアの開拓と処置には250年を費やし、総人口は4万人を超えた。

 このまま、順調にいけばインディアンとしての文化を十分花開かせる事が出来るだろう。

 何より、ヨーロッパからの侵略が無い可能性が高い事から、どんなアメリカになっていくのか楽しみである。

 ようやく大西洋を見る事が出来た。太平洋から東シナ海と南シナ海、ペルシャ湾と紅海そして地中海にエーゲ海と見てきたが、ヨーロッパ地域の開拓ではバルト海や北海、大西洋側にまで行かなかったので、ここまで来て大西洋を初めて見る事になったんだ。

 その上、目の前はバミューダ海域。この時代でもこの海域に謎は有るんだろうか?バミューダ海域に侵入するような船もないし、ましてや飛行機も無いから、行方不明者など出る訳もないけれどね。

 現代では、少し北に上った所に、ポートタワーとかいうテンプル騎士団の遺跡なんて噂のある建物が有ったらしいけれど、まだバイキングも誕生していないこの時代に、大西洋岸を渡って上陸するような人もいないだろう。

 ともかく、これでアメリカ地域での措置も終わりだ。次は中南米大陸だな。

北アメリカ大陸はやっぱり広かった。

新世界としてヨーロッパに知られるようになるのは遥かな未来でしたが、頑張って開発しました。

次は年米大陸になります。

もうすぐ世界一周ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ