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リバイバル・イェーガー  作者: 御辻とあ
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第6話 意思


「君はどうしたい?」


「・・・どう、したい?」

立花はハンレスを見た。ハンレスはコーヒーを啜りながら言った。

「君がされたいこと、やりたいこと・・・もっと一杯あるでしょ?」

顔をあげていたが眉間に軽くシワをよせ俯く立花。そして、しばらくの沈黙の後に口を開いた。


「・・・・・・人間らしく生きたい、かな」


「人間らしく?」

「私はハイブリットで悪魔を殺すだけに生きてる。ただの人殺し(・・・)。誰からも必要とは思われない」

「それは・・・・・・・・よし、わかった」

息詰まるハンレスだったが勢いよく立ち上がる。

「どこかに行くの?」

「ん~いやぁ忘れ物があってね~優夜君に用紙買って来てもらうのを頼み忘れちゃって」

「・・・そう。気をつけて」

ヒラヒラと適当に手を振る立花。ハンレスは上着を着つつ木戸を開け外に出ていった。



ハンレスが出ていった扉をずっと見つめていた立花。

「・・・隠れても無駄だよ」

手を軽く振ると一振りの日本刀が体現する。その刀を握りしめながら立ち上がる。

「手加減なんてできそうにないから・・・」

フワッと開け放たれた窓から風が入ってくる。その髪の毛の隙間から覗くのは眼光鋭い獣のような青い目は姿の見えない敵を見つめ

「ごめんね?」

手に持った刃が怪しく光った。



螺旋階段をかけ降り出口を出たハンレス。しかしその後ろに怪しい人影があったがそれに気がつかずに走って行った。






「えーと、一つ聞いてもいいかな?」

「うん!なんなりと!」

「俺が居なかった数分で何・・・これ?」

紙袋を抱えたハンレスと優夜の前にはうず高く積み上げられ、見事に人が一人通れるかぐらいの獣道しか残らないブックマウンテンを目の前に言った。

「いやぁ!興味がある本が結構あるんだもん!そりゃ、読まざるをえないでしょ!」

「読むのはいいさ!何も、本だけで山脈作れとは言ってないでしょう!」

「え?本だけじゃないよう?ほらぁ!巻物系地図もあるよ!」

びろっと引っ張り出すハンレス。

「そこじゃないよ!」

えぇーとぶーぶー言い始めたハンレスに頭を片手で抱えた優夜。チラッとソファを見る。

「聞いてもいい?立花」

「うむ」

「何が起きたの?」

立花の頭の上には巻物系地図やら誇り改めホコリがついていた。

「猫らしきもふりぃ(・・・・)な毛玉・・・獣が入ってきたようだった」

「そっか~お兄ちゃんは立花の独特な表現に困惑中だよ、絶賛!」

「そうか・・・困った」

眉根をさげ、困ったという顔になる。

「ん゛ん゛~かわいいけど!でもさ、立花。何が頭の上にいる?」

優夜は片手で口を押さえながら言うと、立花は・・・

「見えないので勘で言うと、・・・誇り」

「うん。そうだね、誇りは大事だけど綿ボコリは被らなくていいよ!?」

パタパタとホコリを払いついでに巻物系地図を後方に投げた。

「あらぁ!?」

コツンとハンレスの頭部に当たった。



「二人に聞きたいことがあるんだけど?」

出来上がった昼食を突っつきながらハンレスは言った。

「君達の意思を聞きたい」

「俺達の意思?」

ハンレスは顔の前で手を組み、優夜と立花を見た。

「急にどうしたの?」

「いや、君達がどう感じるかわからないが、私は数日中にはここを出ていく」

「故郷が恋しくなった?」

優夜はコップの中身を飲みながら言った。

「そうじゃないよ。ここは私の性にはあわないよ。それに、私にはやりたいことがあるんでね」

「ふ~ん」

さも興味ないような返事をする優夜。

「興味ない?外がどうなってるか」

「外って?まさか、ティベリックの外壁のさらに外?」

「そうだよ?。私はこの世界を渡り歩きたい。さらには、今のこの状況を変えたい!」

ガタンと立ち上がった衝撃で椅子が倒れる。

「自由がないのはごめんだ!私はこの支配された新世界に立ち向かうんだ!」


「悪魔と戦って、勝ち取る!自由の為に!歴史を変えるために!」


決意の眼差しは天窓のさらに上、空を見つめながら言った。

「・・・一人でやるの?」


優夜がハンレスを睨み付ける様に言う。


「だから聞いてるんだ。君達は自由になりたいか(・・・・・・)?」


ハンレスは二人を見下ろす感じで二人を見た。立花は冷たい眼差しのままだが、優夜は俯いていた。

「は、はははっ」

口角をあげて優夜が笑う。髪の隙間から覗く瞳は獣のように鋭く、そして、体を一瞬で冷やすほどの冷たい声が言った。


「・・・おもしれぇじゃん?」


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