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作戦開始!!

 海底洞窟の探索を終えた翌日の朝……。


 僕の部屋をノックする音で目を覚ました。


 コンコンコン……。


「ハジメさん、いらっしゃいますか?」


 教会のシスターのライムさんが、僕に用事があるみたいだ。


「あー、ちょっと待ってください。

 着替えますんで……」と、扉越しに聞こえるように話した。


「わかりました」


 ……

 …………


 着替えを済ませて、扉を開ける。


「おはようございます」


「ハジメさん、おはようございます」


「ライムさん、どんな要件ですかね?」


「スゴロクの街の教会から、三点ほど連絡を受けていますので一度、教会に来て頂きダニエル神父と話をしてもらっていいでしょうか?」


「あー、わかりました。

 ココで話しにくい事ですよね」


「そうですね」と、ライムさんが答えた。


「それじゃ、今から教会に向かいますよ」


「ハイ、それなら一緒に教会へ行きましょう」と、ライムさんに言われたので後をついて行くことにした。


 教会に行く道中、暇もあったので道中質問をしてみた。


「この村の教会って、孤児院を併設してませんよね」


「それ程、人が多くないですし。

 孤児がいたとしても、教会でそのまま預かれる規模の人数ですからね」


「今、村の外れになんですけど、僕の屋敷が建てられてるのはご存知ですかね?」


「ハイ、知ってますよ。

 教会からも資金の提供させてもらってますし」


「そうなんですか?

 それで、孤児というか無理やり奴隷にさせられた子や、孤児の子達をそこに住まわせようと思ってるんですよね。

 それで、教会に孤児の面倒を見てもらえないか、お願いしようと思ってまして」


「それなら、私が動けると思います」と、ライムさんが言ってくれた。


「それは、ありがたいです」


 そんな感じの話や雑談をしながら歩いていたら、教会に到着した。

 ライムさんに案内されるままに教会に入ると、ダニエル神父が聖堂で待っていた。


「やぁ、ハジメ君。

 久しぶりにあった気がするよ!!」と、神父が言ってきた。


「あはは、ご無沙汰してます。

 ギルド依頼が立て続けに来たんで、二週間ほどそっちに忙しかったですからね」


「そう、それでなんだが。

 ドナルド神父から、連絡があってな。三人から君当てに連絡があったらしい。

 まず、一つは情報屋からサザランド侯爵の次の狙いと日程がわかったので連絡が来ている。

 これが、二週間後に軍を率いてエルフの森の集落を再び狙うらしい」


「ん……急ですね。

 急いでこちらも対策しないと……」


「それで、続けて二件目は、ラッド伯爵から言伝が来てる。

 先日、各所から君に多額の寄付を受けた事で資金面の目処が立ったので伯爵から侯爵に格上げが行われる。

 それで、立役者として君を名誉職ではあるが、男爵として推薦するので会いに来てくれと連絡があった」


「あー。闘技場での一件ですよね。

 サザランド側の兵力と、資金を削りラッド伯爵側の資金を増やしてますからね」


「最後に、カジノの店長から直接連絡が来たらしくて、エルフの奴隷が景品になり始めるので、他所に流れる前に引き取りに来てくれと連絡があったらしい」


「あー、それが最優先ですよね」


「それも、なんだが城下街の教会のデロン教皇からの依頼で、とある人物をラッド伯爵の屋敷に送り届けて欲しいそうだ。

 なんでも、ラッド伯爵が侯爵になるために重要な人物らしくてな……」


「もしかして、ベルモンド陛下ですかね」


「まぁ、そうだろうな。

 ある意味、サザランドの悪事を防ぐための電撃戦みたいなものだ。

 スピードが命だからね……」


「……となると、僕は防衛戦と、人質の保護、権力の確保を短時間でやる必要があるわけですね」


「まぁ、そうなるね」


「ダニエル神父、先程ライムさんに少し話をしたんですが教会にご助力をお願いできませんか?」


「なんだい? できることなら手伝わせてもらうよ」


「今、村の外れに僕の屋敷を建ててるんですが、孤児院なんかも建てようと思ってるので運営をしていただけないですか?」


「あー、それは構わないよ。

 ライム君の事だし、君のいうことを断ることはないだろうしね」と言って、神父はシスターの方を見た。


「ありがとうございます。

 忙しくなりますけど、既に住んでいる子供達の世話を今日からお願いします。

 エルフの村の防衛ラインを作り上げないといけないし……今週が山場なんでね」


「わかりました。

 けど、セリナさんがいるから大丈夫なんでは?」と、ライムさんが聞いてきた。


「あぁ、セリナはエルフの村の交渉役と防衛戦で活躍してもらう予定なんで、子供達の世話してくれる人がいなかったら心配だったんで、ライムさんが居てくれれば助かります」


「それじゃ神父。

 ライムさんを、しばらくお借りしていきますね」


「あぁ、君も無事に帰って来いよ」


 敢えて言葉は出さず、コクリと頷いておいた。

 そして、教会を離れライムさんと一緒に[転送魔法]で、子供達がいる家に向かった。


 今までの話をセリナと子供達に伝え、世話役としてライムさんがきてくれた事を子供達に伝えた。


「ご主人様、私は村での防衛ラインの構築と、村のエルフを買い取るための資金を集める事を村でやればいいんですね」


「うん、それで防衛ラインの件だけど……」


 一つセリナに提案を出した。


 野生のイノシシはまっすぐ突撃するので、魔法で眠らせてイノシシを集めて貴族の軍勢にまとめて突撃させる作戦を提案した。

 大木を打ち倒すあの破壊力だ……。

 それが、一列になって襲いかかってくるだけでも、隊列が崩れるどころか、壊滅しかけない。

 そこをエルフの兵達で狙い撃てと、セリナに作戦を伝えた。


「それで、イノシシを眠らせる手段を持ったエルフの兵士はいるのかい?」


「それは、容易い事ですよ。

 魔法が使えるものが村には居ますから……」


「そしたら、村での防衛ラインの構築と、資金集めを任せたよ」


「はい、お任せください」と、セリナが答えた。


 ライムさんに子供達の生活費を渡して、「それじゃ、みんな行ってくるね」と言った。


「いってらっしゃいー!!」と、ライムさんと子供達が送り出してくれた。


 まず、セリナをエルフの村に送って、次にスゴロクの街の教会へ向かった。


 教会の中へ入り、ドナルド神父に話しかけた。

 そのあと協力者として、カジノの店長と、奴隷商、情報屋のダンチを呼び出してもらった。


「お集まり、いただきありがとうございます」


 ……と、ラッド伯爵を支援するメンバーに挨拶した。


「ここに、これだけのメンツを集めたという事は動き始めるのかな?」と、ドナルド神父が言った。


「ハイ、本日中にラッド伯爵を侯爵に格上げしたいと思ってます。

 それと、カジノで販売されるエルフ奴隷を全て買い取ります。

 それを奴隷商の貴方にお願いしたい」


「資金はあるのかい?」と、奴隷商が言った。


「 この前の闘技場での僕の稼ぎを全額つっこんで構いません。

 それに奴隷商の貴方なら、疑われないでしょう」と言った。


「それに、伯爵がラッド侯爵になれば返金が確定している事案だし。

 掛売りの形で、対応とけば大丈夫だろ」と、カジノの店長が言った。


「それで、エルフの村の防衛はどうなってるんだ?」と、情報屋のダンチが聞いてきた。


「セリナに既に防衛ラインを作らせていますよ。

 エルフ達だけでも防衛できる力があるんですけど、今回はちょっとした作戦があるんです」と、ニヤリと笑った。


「あははは、貴族側に大きな被害が出そうだね……」と、ダンチが言った。


「これが情報の提供料だ、受け取ってくれ」と言って、ダンチに代金を支払った。


「二週間後に出るんだったら、そこから村に到着するには3日はかかるだろうし。

 準備のやりようはあるさ……」


 本日から行われる作戦の話を伝えて、一旦解散となった。


 そのあと、ラッド伯爵の許可を受け屋敷へ入り、屋敷内で[転送魔法]を使える場所を探した後に、城下街の教会へと移動した。

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