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逃げる、逃げる、逃げる、そして最深階層へ……

 海底洞窟の入り口についた……。


 まずは、一階のマップを見ながら洞窟に入る。


 中にいるのは所謂(いわゆる)雑魚モンスターのスライムだった。

 初々しい冒険者がスライムと戦闘をしていた……。


 この光景を見て、察してしまった。

 町の外がトロルという大型モンスターが出現するから、ココは初心者冒険者の為のダンジョンになってるのかもしれない。


 10階までは、トロルと同様のモンスターは出ないということ、10階まで稼げるモンスターはいない。

 全てを察した僕は、盗賊スキルをフルに使って戦闘を回避して10階まで攻略することにした。


 1階〜3階 スライムのみ出現

 4階〜6階 レッドスライムのみ出現

 7階〜10階 ゴブリンのみ出現


 ……

 …………


 正直、雑魚モンスターすぎて戦闘する気も起きず、マップもあったので最短で攻略した。

 11階〜14階はオークが出現したので、これも無視した。


 例え、オークに見つかっても即逃げすれば、[潜伏]と[警戒]スキルを使っておけば、戦闘になることはない。


 絵を描いたりするマッピングはせず、この辺りの階層は、マップ機能を使ってマップを把握できれば十分だろうと認識した。


 15階以降は、船長さんが言っていたモンスターが現れるようになった。


 15階 ブルースライム

 16階 シーマイマイ

 17階 シーウルフ

 18階〜19階 シートロルが出てきた。


 正直、全てのモンスターに[サンダーボルト]が有効で、微塵も苦労しなかった……。

 その為、各モンスターを1匹だけ倒した後は戦闘を回避して、そのまま最深階層へと向かった。


 うーん……。歯ごたえが無いと言うか、絵を描く全力マッピングをしたくなる気にならない。

 そんな不満を抱えながら20階層へと進んだ……。


 最深階層の20階に到達したが、ココに現れるモンスターはブルースライムだった。

 正直なところ、期待はずれもいいとこである。


 通常のブルースライムと少しだけ違う部分は、[潜伏]スキルをことごとく15階のモンスターと違い見破ってくるのである。


 同じブルースライムでも、少しだけ強い種なのかもしれない。


 モンスターの速度自体が遅いので、[スピードアップ]の魔法を使っている僕は逃げることが容易にできた。


 20階のダンジョンは、ぐるっと回るだけの階層だった。

 なんだろう……? この違和感……。


 この階層を漢字で表すと…… 『回』 と言う文字がぴったりだと思う。

 ぐるっと回った感じ、通路の外枠を回ったような感じがする。


 内側に何かあるのかもしれないと思い、内側の壁を叩いてみたら音が軽く帰ってきた。

 外側の壁を叩いてみると、音の帰りも無くただの壁のようだ。


 20階、自体に大きな隠し部屋があるかもしれない……と、そんな気づきを頭の中でまとめていると、ぐるっと回って逃げてきたモンスター達の群れが追いかけてきた。


 げぇっ!! この階層のモンスター全てが追いかけてきたって言うのか?

 しかし、モンスター達は19階へ降りる階段のある広間から動こうとしない……。


 少しだけ離れたこの場所でモンスター達を眺めていると……モンスター達が合体を始めた。


 デ、でけぇ……。

 山のようにというのは言い過ぎだが、トロルやシートロルの二倍位のサイズの大型のスライムが現れた。


 嫌な予感が脳裏によぎった……。

 スキル[潜伏]を看破してきたのは、この階層のブルースライムはボスモンスターの扱い? もしくはそれに準ずるものなのかもしれないと……。


 そして、最後に船長の言葉を思い出した。

『冒険者がデカいスライムから、逃げ帰ってきたと』


 あー!! あのモンスター、出口を完全に塞いでやがる……。

 に、逃げれねえ。


 こうなれば[転送魔法]で……。


 ーーcaution(警告)ーー


 ダンジョン内での転送魔法の使用は出来ません。


 ー---


 う、うそだろ……。

 戦闘の回避不可って事か?

 仕方ない、やるしか無いか……。


 あれだけデカいし、動きは遅いよな多分……?

 あのサイズだから通路には入ってこれない。


 言わば、通路の左右に安全地帯がある状態。

 階段の前を陣取ってるので、遠距離から魔法攻撃で狙うことは可能。


 ならば!! 魔法を撃って通路に逃げよう!!

 その前に、念の為にアースウォールでモンスターの下半身分位の壁を作っとこう。


 そして、通路を繋げるように[アースウォール]で、壁を作り戦闘前の前準備を済ませた。

 あの図体だ、森のイノシシなんかよりも強い突撃が来かねない、この壁もある種の気休めだ。


 死にたくないし、死ぬ気もない……。

 全力で、攻撃を当てて逃げてやる。


 いくぞ!! [サンダーボルト]複数の雷の矢が合体スライムに襲いかかる!!


 1、2、3、4、5発とデカい図体に魔法の矢が命中していく!!


 どっちが、前かわからないデカいスライムがこちらを向いた気がした。

 ぐおっ!! 物凄い威圧感だ……。


 もう一撃だ!![サンダーランス]と、単発の雷の矢を放ってモンスターに命中した瞬間。

 モンスターがこちらに、液体が流れるように襲いかかって来た!!


 や、やべえ、壁を抜けられる!! ……と、その瞬間に察し通路に逃げ込んだ。

 多少の足止めは出来たが、壁はあっさりと破壊され通路に逃げるしかなかった。


 クッソ……手詰まりか……。


 通路の中には、襲いかかってこないのが救いだ。


 [ライト]の魔法を使ってはいないが、通路は何故か明るかった。

 星型、四角形、三角形や様々な形の灯りが通路から発されている。


 不思議な通路だ。


 おっと、それよりは今できる手を考えよう……。[ライト]の魔法を使わなくて済むので、その分は魔力の回復に努められる。


 あのモンスターは元を言えば、ブルースライムだ。

 スライムと変わりはないはずだ……。


 ゴレッジの村でスライムをスケッチした絵を確認する。


 ノーマルのスライムは緑色で、顔なんてものはない。

 液体っぽい見た目だが、打撃攻撃が普通に通る固体形のモンスターだ。


 体の中央に、スライムのコアとなる魔石が存在する。


 コアか……。


 通路に入れない、合体スライムは僕に対しての興味をなくし再び、階段の付近へと戻っていった。

 あまり放置しすぎても、モンスターが体力を回復してしまう。


 通路から、合体スライムの姿をスケッチした。

 結論から言うと、合体スライムにもコアがあった。


 直接コアに、攻撃を加えよう……。


 それしかない!!……と言っても、やる事はほぼ同じだ。[サンダーランス]を使った部分を、コアに対して黒鉄のナイフと鋼のナイフによる投擲に変更する。


 そして、通路から再び[サンダーボルト]の魔法で、投げたナイフをマトにして狙い撃つ。


 いくぞ!!


 再び、[アースウォール]を使い土壁を作り、[サンダーボルト]を放つ。


 ここまでは先程と同じだ……。


 合体スライムが襲いかかって近づいて、射程距離に入った瞬間、二刀のナイフをコア付近を狙うようにして投擲した。


 ナイフは、ずぬりとスライムの体に取り込まれ、コア付近まで到達したが大きいダメージを与える事はなかった。


 それを確認した直後、通路へ全力で逃げ出した。


 先程と同様に戻ると思っていたが、通路を通れない合体スライムが形状を変えて通路へ侵入して来た。

 そして、ナイフが通路の灯りに照らされてキラリと光った。


 コアは近いぞ!! 今がチャンスと判断して逃げるのではなく[サンダーボルト]で迎え撃った。


 喰らえ!![サンダーボルト]!!僕のMP全部持って行きやがれ!!


 全てのMPを振り絞り魔法の矢にこめた。

 体内に込められた、二刀のナイフを目印にするように誘導された雷の矢がモンスターに襲いかかった。


 こめられた魔力量の違いの為か、今までとは攻撃した時の音が別物のように違っていた。

 まるで落雷が落ちた時の激しい音が、通路内に響いた。


 攻撃が通り、合体スライムが潰れて液状化してゼリー状となって地面に張り付いた。


 ースライムキングを倒したー


 レベル45→49へと上がった。

 スライムキングの魔石と持ち手付きの星型の石と僕のナイフが倒したモンスターの跡に落ちていた。


 ドロップしたアイテムを手に入れて、この階層は怪しいと踏んでいたのでスケッチを兼ねたマッピングを行うことにした。


 とりあえず、一周ぐるっと回ってみたがモンスターもいなかったがこれといって、隠し部屋に対してのめぼしいヒントはなかった。


 階段のあるこの広間は、灯りがないんだよな。……と、[ライト]の魔法を使いモンスターと戦った最後に広間を確認することにした。


 ゼリー状のスライムで広間が確認できなかったので、[アイテムボックス]に討伐したスライムキングをぶち込むことにした。


 広間を綺麗にして、辺りを見回すと広間の中央の床に星型の穴があった。


 えっ……。これって、さっき手に入れたアイテムを差し込むんじゃ。

 恐る恐る……星型の石の持ち手を持ち、星型の穴にはめ込んだ。

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