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装備品は装備しないと効果がないぞ。←お約束

 ギルドから帰る途中に、武器屋と宿屋で買い物をすることにした。


 今の僕の所持金は、1100ゴールドだ。


 ギルドで聞いた感じ、この辺りはスライム位しかでないし。

 スライムに至っては一般人でも倒せる位に弱いモンスターらしい。


 後、隣町に行こうとするなら。

 ゴブリンを倒せるレベルの5レベル位は、レベルが欲しいってギルドのお姉さんが言ってた。

 逆にいえば、5レベルあれば隣町に移動できるってわけだ……。


 旅ができる最低限位のレベルはないと、いろんな町で絵を描いたりできないしな。

 せっかく異世界の地なんだ、色々な所に回らなきゃ面白くないだろ?


 まず、ここで装備をしっかり整えておけば、スライム相手に危険はないだろう。


 まずは、武器屋に行くことにした。


 僕の装備は、ナイフと弓この二種類が僕の装備になる。


 そんなことを考えながら武器屋に入店する。


「いらっしゃいませ〜〜!!」と、女店主が元気な声で出迎えてくれた。


 おおぅ、元気な女性だな……。

 こういう女性も非常にいいと思う、絵を描く被写体に意外とあってそうだ。



 おっと、考えが脱線してたな、今は武器を買いに来たんだ。

 しっかり選ばないとな……。


「今日は何をお求めですか?」と、店員が訊ねてきた。


「僕はナイフと弓を見たいのだが、あるかな?」


「ありますよ〜。

 特に弓はエルフとかが使っている。イチオシの弓がありますよ」


 エルフかぁ、ギルドの受付さんもエルフだったんだよな。


「その弓は、どれくらいの値段なんだい?」


「3000ゴールドですねぇ」


「あっ、無理。

 その、三分の一しか所持金ないや」


「それは残念ですね。

 最後の1本なんで、もし購入されるんでしたらお早目にお願いしますね」



「金策が上手く行ったら考えるよ。

 それで、600ゴールド位で、ナイフと弓と矢を揃えられないかな?」


「それでしたら、黒鉄(クロガネ)のナイフ400ゴールドと、ウッドボウと矢のセットで200ゴールドとかどうですか?」


 店員さんが、ナイフと弓を僕の目の前に置いた。

 ぱっとみだけど、よさそうな感じがするけど……。


「600ゴールドで、上手く数字を合わせてきたね。

 それじゃ、それを頂こうかな」


「これで買って貰えなかったら、どうしようと思ってましたよ。

 黒鉄のナイフは、鉄製よりちょっぴり強いので500ゴールド位するんですよ。

 お兄さんにはサービスしとけば、なんかいい事ありそうな予感がするんでサービスしちゃいました」


「あはは。それは、ありがたいね」と言って、600ゴールドを店員のお姉さんに渡した。


「まいどあり〜〜」


 武器屋で、黒鉄のナイフとウッドボウ(木の矢x150)を手に入れた。


「また、お金が集まったら弓を買いに来るよ」


「はーい、お待ちしてます」と、店員に言われた。


 そして、武器屋を離れた……。


 次によるお店は、宿屋に帰る途中にある防具屋に立ち寄った。


 防具屋に入いると、防具屋の店主らしい男が、威勢のいい声で挨拶してきた。


「いらっしゃーせー!!」


「あっ、どうも」と言って、軽く店員の威勢にくじけそうになった。


「よぉ!! ニーチャン。今日は何を探してるんだい?」


「えっと、盗賊用の防具を一式で探してるんですけど、500ゴールドで見繕ってもらえませんかね?」


「ふーん、500ゴールドねぇ。

 この付近で買える装備としたら、かなり上位の装備で一式を揃えることができるね。

 一式そろえてくるから、しばらく待っててくれよ」と言って、店員はこの場を離れた。


 食事は宿屋に行けば出るし、宿代は教会が持ってくれるので持ち合わせ全て使っても問題はないハズ。

 この村にとどまり続けるのも、せっかく異世界にきたんだ。

 色んな場所を旅してみたいし、いろんなものを描きたい。

 そう考えると、レベル1のままだと何もできずに、この村で生涯を終える事になる。

 だから、冒険者をやりすぎる必要はないが、生活に必要な最低限は位やっていかないとダメだ……。


 そんなことを考えていたら、防具屋の店主が防具一式を持って、戻ってきた。


「待たせたな、ニーチャン。

 盗賊用の装備といってたんで、防具は回避力重視の軽めの装備を選んでみたぞ。

 盗賊は盾装備できないからな、防御力も必要だが回避力に重点を置いてみたよ」


 ・鎖かたびら 280ゴールド

 ・木の胸当て 120ゴールド

 ・皮の帽子  100ゴールド


 3つの防具を持ってきてくれた。


 ん? 体につける装備が二つ?


「店主、鎖かたびらと木の胸当ては装備箇所同じなんじゃないのか?」


「あぁ、鎖かたびらはインナーみたいなものなんだよ。

 鎖かたびらの上に、胸当て系の装備はつけれるから、装備してみて試してみるといい。

 それと、装備品は着るだけじゃ装備したことにならないぞ、きちんと装備をしないとダメだぞ」


「あぁ、わかった。ここで装備していってみてもいいか?」


「構わないよ。

 調整が必要なら今なら無料でやってやるよ」


「それは助かる」と言って、店員に500ゴールドを手渡した。


 装備品一式を受け取り、下着の上に鎖かたびらを着始めた。

 金属製のインナーになるので、流石に硬さを感じるな……。


 ゴワゴワして動きにくそうなんだが……大丈夫なのか?

 そして、鎖かたびらの上から木の胸当てを付けた。


 うん、無理……。こんなんじゃ、身動きしにくいわ。

 表情に出ていたのだろう、店員がそれに気づいた。


「ニーチャン。装備だ、装備!! 着るんじゃなくて、装備しないと効果ないぞ」


「装備?」と言うと、装備用の一覧が表示された。


(アイテムボックスと同じように[装備品]が一覧表示される)


 装備品を購入した武器と防具を選び、購入した装備が装備できるようになった。


「あっ、装備品が軽くなった気がする。

 あと身体にしっくりくるようになったぞ、これが装備か」


「装備のやり方は解ったみたいだな」


「あぁ、おかげ様でね。

 ありがとう、店員さん」


「いや、イイってことよ!!ガハハハ」と、防具屋の店員は笑っていた。


「いいものが買えたと思うよ。

 それじゃ失礼します」


「あぁ、また来てくれよ。

 イイもの仕入れて待ってるからよ!!」


 そして、防具を装備して宿屋へ戻った。


 防具を付けたまま宿屋に入ると、宿屋の店主が驚いていた。


「お客さん、一気に装備を整えてきたね。

 狩りにでもいくのかい?」


「そうだね。明日は、この近辺で狩りをしてみようと思っているよ」


「今日は夜ごはんと、身体を洗うお湯は必要だよな?」


「あっ、ハイ。お願いします」


「お客さん。今日から一ケ月間よろしくな」


「はい、こちらこそよろしくお願いします」


 食事の入ったカゴと、お湯の入った桶を宿屋の店主から手渡された。


 それを持って、105号室(自分の部屋)へと向かった。

本日の投稿は6話投稿になります。


1話 7:00 

2話 7:00

3話 7:00

4話 12:00~13:00 の間 

5話 15:00~16:00 の間 ※イマココ

6話 19:00~20:00 の間


の6話投稿です。

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