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放浪画家は、お休みを満喫できない……。

 セブンスの街で用事を済ませた()()に、僕は再びセブンスの城下街へやってきた。


 今日は、装備を整えるためだ……。

 正直、アタッカーとしての役目を果たしているのは、僕の魔法とセリナの弓のみだ。


 とりあえず、武器が欲しい……。

 現状の黒鉄(くろがね)のナイフでは、少し厳しさを感じる。


 そんな理由もあり、この街で武器屋と防具屋は先日寄り道をしていた時に、この街の中央の広場にあるのを確認している。


 まずは、北門近くにある教会へ移動する。そこから中央広場へ歩いていく。

 人通りの多いところで、[転送魔法]を使うと悪目立ちするからだ。


 ……

 …………


 城下街の中央広場に到着した。

 まずは、武器を見に行こう……。


 とりあえず、弓は魔法があるので優先度を下げて、探すのはナイフだ。

 今使っているものより、強いものを探したい。


 今使ってるナイフはこのお店だと、中級クラスのものだった。


 一番高いナイフが鋼鉄(ハガネ)のナイフが2000ゴールドだった。


 武器:鋼鉄のナイフ

 攻撃力:45


 鋼鉄の製のナイフ、投的などにも扱いやすい……と、商品説明にそんな感じの記載があった。


 僕は魔法が主力なわけだけど、ナイフだと近接戦闘する事になる。

 いくら、素早さが高い盗賊なので回避できるとはいえ、それは拙いと思う。


 魔法を活かすための、スタイルを極力活用したいが杖は使えない。


 うーん?……。分からん。

 魔法攻撃力を上げてくれるような武器があれば理想って事だよなぁ。


 とりあえず、鋼鉄のナイフを購入するためにカウンターに持っていった。


「やぁ、いらっしゃい」


「コレ、下さい」と言い、鋼鉄のナイフを店員に渡す。


「毎度あり!!2000ゴールドだよ」


「あと、このナイフを下取りお願いできますか?」と言って、黒鉄のナイフを下取りに出そうとした。


「お客さん、見た所盗賊の職業だ。

 ナイフは投擲スキルで[投げナイフ]として使えるから、そのナイフは持っていて損はしないぜ」


 店員の助言により、投擲スキルの存在を知った。

 投石スキルの派生で[投擲スキル:投げナイフ]を覚えた。


 へぇ、投擲かぁやった事ないなやってみようかな。


「そうですか。わかりました残しておきます。

 それと、ご助言頂いたついでに質問してもいいですか?」


「ん? なんだ?」


「さっき言われた通り盗賊なんですけど、[魔法]が主な戦闘スタイルなんですよね。

 ナイフだけど、魔法力が上がるような武器ってないですかね?」


 店員がニヤリと表情を変えた。


「お客さんにピッタリの武器があるよ。

 見ていくかい?」


「えっ? あるんですか?」


「一応、店に出してはいるが高額なものだからケースに入ってるからな」と言って、店員はガラスのケースからナイフを取り出した。


「ホレ、これがミスリルナイフだ。

 鉄製ではなく、魔鉄って言われる魔力を溜め込む鉄を使用して作られているナイフさ。

 魔鉄自体が魔力を溜め混んでいるので、魔法を使う際のアシストになるってわけだ」


 ……と言って、商品説明の紙とセットにミスリルのナイフを手渡された。

 利き手に構えると、なんだろう思った以上にしっくり来る。


 武器:ミスリルのナイフ

 攻撃力:50


 魔鉄で作られたナイフ、魔力強化により、鋼鉄より硬度があり。

 魔法を使う際のアシスト(威力上昇)が期待できる武器。


 価格:5000ゴールド



「コレ、買います。

 ついでに、鋼鉄のナイフも買います」


「おっ、気前がいいね。

 お客さん、それならナイフの3連ホルダーをオマケにつけてやるよ。

 それで7000ゴールドだよ」


「それで、お願いします」と言って、7000ゴールドを支払った。


 鋼鉄のナイフとミスリルのナイフを手に入れた。

 腰につける武器ホルダーを1連から3連へ変更した。


(上段にミスリル、中段に鋼鉄、下段に黒鉄のナイフを刺しておく)


「毎度ありぃーー!! また来てくれよ!!」と、店員の威勢のいい声を聞いて武器屋を離れた。


 次に防具屋へ移動した。


 流石に、木の胸当てだと……。イノシシの突撃(アレ)を見たあとだと防御力に不安しかない。

 インナーは、今のままでいいとして少なくとも、胸当ては変えておこう。


 お店を見て回って、気になったものが一つ、ライトプレートだ。

 鋼鉄製の胸当てみたいな防具だ。


 ん? 待てよ。このお店にもミスリル製の防具があるかもしれない。

 一応、買う前に聞いてみるか……。


「すいません、ちょっといいですか?」


「ハイハイ、なんだい?」と、軽い口調で店員が返してきた。


「ライトプレートを買おうと思ってるんですけど、ミスリル製の防具ってあったりしません?」


「お兄さんの職業は盗賊だね。

 なるほどね、金は張るけど、あるにはあるぜ?」


「いくらですか?」


「ミスリルプレートは、8000ゴールドだ」


「買います。持ってきてください」


「!?」


 即答に、店員が驚いていた。



「羽振りがいい、お客さんだな。

 防御力にこだわるんじゃなく、回避にこだわりたいなら身軽の服ってものもあるぜ?

 これも値段がはるがな……」


「へぇ……。僕は前衛に出ることが多いので、それは微妙に使えないんですけど、パーティメンバーに良さそうですね。今度パーティを連れて買いに来ますよ」


「おっ、ありがたいね」


「今使って、木の胸当て下取りお願いできますか?」


「んー? 100ゴールドで下取りしてやるよ」


「それでお願いします」と言って、7900ゴールドと木の胸当てを店員に渡した。


「ミスリルプレートは、店の奥に保管してるから取って来るので少し待っててくれよ」


「はい」


 店員は一度店内から離れて、ミスリルプレートを持って店内に戻ってきた。


「待たせたな。これがミスリルプレートだ。

 魔法による攻撃や、属性攻撃に対してのダメージ減少が期待できる優れものさ」


 ミスリルプレートを店員から受け取った。

 鎖かたびらの上から、ミスリルプレートを装備する。


 木の胸当てよりは重いが、回避力や移動速度が落ちる感じはないし。

 いい感じの装備だ……。


「毎度ありーー!! また来てくれよなーー!!」


 防具屋の店員にそう言われて、この場を後にした。

 せっかくの休みだし、この前の洞窟でもマッピングでもしに行こう。


 新武器の威力も試したいし。


 [転送魔法]でエルフの森にある洞窟へ移動した。


 熊も討伐してるしーー!!

 敵もいなかったし、マッピングし放題だな。


 洞窟に入りマッピングとスケッチを開始した。

 なんの苦労もなく、マッピングが終わるのかと思っていたが、この前と同じ広場に熊が寝ていた。


 えっ!?


 最後の一箇所になんで、熊がいるの?

 この前倒したのに……。


 しかし、前回一度倒した相手なので対策はできている。

 前回とは、用意が違いすぎるのだ。


 や、やるか!!


 [潜伏]スキルを発動させたまま、壁に身を寄せて、魔法の詠唱を始める。


「行くぞ!!」


 [ファイアボルト]をビッグベアーに対して、放つ!!

 複数の炎の矢が、ビッグベアーに襲いかかる。


 魔法の威力があり、ビッグベアーは急な攻撃に混乱している。


 ビッグベアーと目があった!! 来るっ!!


 二度目の攻撃魔法をやる余裕はないが、デバフくらいならかけれる。


 [スピードダウン]を使いモンスターの足を遅くする。


 魔法が効いたのを確認して、通路が細くなるところまで誘導する。

 怒りに身を任せて、熊がこちらに向かって走ってくる。


 前回は、横に壁を設置したから破られた。

 それならば、縦設置ならどうだ!!


 [ファイアウォール]を狭い通路に縦に設置した。


 炎の通路に突っ込んで来たビックベアーが炎によって焼かれる。

 ビッグベアーの毛が燃える。


 毛が燃え始めて、混乱を起こしたビッグベアーに対して、再び[ファイアーボルト]を放ちビッグベアーを仕留めた。


ビッグベアーを倒した。

レベルが42になった。


 そのまま炎上させると毛皮や肉の価値が下がるので、[ウォーター]の魔法で一気に消化した。

 倒したモンスターを[アイテムボックス]に入れて、最後の洞窟最後のマップと広場の奥にある水辺をスケッチした。


 マッピングをした結果、左下と右上の二箇所にマップが空白の場所があった……。

 もしかすると、また隠し部屋があるかもしれない?


 正直、期待値マックスで大広間から近い右上の壁を叩いてみた。


 ゴッ!! 音の帰りは全くなかった……。

 ちくしょう、手が痛かっただけだ。


 次に左下の空白を調べてみると……。


 コーンと、軽い音が帰ってきた。

 よっしゃ!! 隠し部屋発見!!


 そういえば、ここの洞窟は松明ないのに、なんで明るいんだ?


 あたりを見回すと、光を放つ石が壁に埋められている。

 スケッチした絵を確認してみる。


 [ライト]の魔法で明るくしてはいるが、絵として書いている場合は光を放ってる場所があるなら、それでどこが光ってるかわかる。


 4面のうち3面が壁の中央で光を放つ石を設置されていた。


 この部屋にあるのは、中央にある光る石か……。

 押しても引いても、効果がなかったので、隠し部屋に面して光る石が無い場所へ移動した。


 この場合、スイッチがあるとするならこの中央だろ?


 中央の壁を押し込んで行くと壁が押し込まれて行く。


 グググッ、カチッ!!スイッチが押される音と共に隠し扉が現れた。

 扉を開けると、またしても宝箱が三つあった。


 うーん。どれがモンスターかわからねえな。

 よし、三つとも[アイテムボックス]に入れて持って帰ろう。


 そして、エルフの森の洞窟の探索を終えて、いつもの宿屋で休むのだった。


 あれっ? 休日だけど、探索と買い物で1日が終わってしまったぞ。

 明日こそは、きっちりと休むことにしよう……。

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