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放浪画家、城下街の教会へ行く……。

 城下街のギルドに行った後、次は教会へ行く。


 多分ではあるが、教会には僕がこの街へ来るかもしれないという情報が伝わっていると思う。

 セリナ経由で、セブンスの街に到着したことはドナルド神父に伝わっているだろうし。

 彼女達が教会にいる間は、僕の情報はほぼ筒抜けだ……。

 それは気持ちいいものではないので、早く彼女達に住むところを提供しないとなと思った。


 ギルドから正反対の位置にある、教会へと徒歩で移動した。


 道中、人混みがあったり、中央の位置に噴水があったりそこを囲んで露店があったりと、色々と興味惹かれたので、色々回りながら移動していたら、物凄く時間がかかってしまった。


 そんな寄り道をしながら、この街の教会へ到着した。


 デ、でけぇ……。

 スゴロクの街は、ああいう街の特性もあって教会はそれほど大きくなかったが、さすが城下街だ……思っていたより教会の規模が大きい。


 立派な門があり、そこに見張りの兵士が二人構えていた。


「あのー!! すいません。

 ここはこの街の教会でいいですよね?」


「はい、そうですよ」と、兵士の一人がニコニコしながら答えてくれた。


 身分証がわりにギルド証を提示して、

「佐藤初といいます。

 この教会の一番偉い人にお話をつなげてもらえないですか?」と、言った。


 ギルド証を確認して、兵士がギルド証を見ながら僕のことを見てくる。


「貴方のお名前は伺っています。

 佐藤様、この教会の教皇様にお話をつなげますので、今しばらくお待ちください」


 そう言って、兵士の一人が教皇に対して、連絡をしに行った。


「え? 神父さんじゃないんですか?

 責任者の人って?」


「この国の教会を統括している。

 教会ですので……」


「通りで、こんなに教会の規模が大きいんですね……」と、兵士と話をしていた。


 しばらく、兵士と雑談していると教会へ連絡をしに行ってきた兵士が戻ってきた。


「お待たせしました。

 佐藤様。この教会に入られるとすぐ近くに案内所がありますので、そこに案内のシスターがいますので、そのシスターから案内を受けてください」


「はい、わかりました」と、答えた。


「それでは、お入りください」と、僕は兵士に言われてそのまま教会内へと進んだ。


 あたりをキョロキョロしながら、先へと進む。

 少し歩いたところに、教会の案内所があった。


 そこで、案内のシスターと話をして、教皇様に面会できることになった。


 案内のシスターが、「それでは、教会内を案内しますのでついてきてくださいね」と言った。


「あっ、ハイ」と言って、シスターの後をついて行く。


 教会内の施設を色々と案内された後に、教皇の部屋に案内された。


 コンコンコン……と、シスターが部屋の扉をノックした。


「教皇様、お客様をお連れしました」


 部屋の中から、声が聞こえてきた。


「どうぞ、お入りください」


 シスターの手により扉が開けられた。

 案内のままに教皇のいる部屋へと入る。


 教皇は初老の老人といった感じで、人の良さそうな男性だった。


 部屋に入り、来客用の椅子の前に移動すると教皇に挨拶された。


「初めまして、[神の絵師]の佐藤初君。

 私がこの教会の教皇をやっているデロンという」


「初めまして。放浪画家をやっている、佐藤初です。

 すでに僕の名前は知られているんですね……」


「あぁ、教会の信仰を高めるために欠かせない逸材と一部の神父達が、いっているみたいだね」


「そのおかげで、絵を買っていただけてますので、私としては有難い限りです」


「それで、今日は何の用で来たのかな?」と、軽くではあるが、教皇は意地悪な質問をしてきた。


「えっと、ゴレッジの村とスゴロクの街と、同様に女神様の絵をこの教会にも卸そうと思いまして」


「それは、知っているよ。

 一度、この街に到着したという情報があったから。

 近々、訪ねてくるのも予想できたからね」


「解ってて、聞くとは教皇様も人が悪いですね」


「いやぁ、すまないすまない。

 それと、私のことはデロンと名前で呼んでくれて構わんよ」


「それじゃ、デロンさんと呼びますね」


「あぁ、それで構わない。

 それでウチの教会にはどんな絵を納めてくれるのかな」


「あぁ、それなら新作あった方がいいですよね」


「そうしてもらえると有難い」


「複製はどれくらいあるといいですかね?」


「全て、300程用意してもらえるかな?」


 とりあえず、着色が終わってる一枚で女神らしいポーズといえば。

 某海外にある某女神像……の片手上げのポーズをノルン様にやらせたものがある。

 とりあえず、これを新作としてこの教会には渡そう。


 一枚の原本と、複製品を300セットずつ教皇に用意した。


「代金の支払いに関しては、他所の教会と条件は同じでお願いします」と、言っておいた。


「うむ、解った。

 それで、君は隣の街の貴族の件で何か思う事があって、貴族になりたいと言ってるらしいが?」


「あぁ、ドナルド神父からそういう話も伝わってるんですね」


「聞いた事があるかもしれないが、教会やギルドに関しては情報を伝えるためのルートがあるのだよ」


「あぁ、なんか教会の間で通信ができるらしいですね」


「そうか、知っていたか」


 続けて、デロンさんが言った。


「その貴族に、なるために一番近い方法を知る人物に会いたくないか?」


「それは、紹介していただけるという話でしょうか?」


「あぁ、その通りだ」


 教皇という立場を使って、そういう相手とあっておくのは悪いことではないなと判断して、その話を受けておく。ただし、その相手が非常に忙しい方らしく紹介できるのは4日後になるとの事だ。


 それで問題ないとの、旨を伝えて4日後の朝方に再びここに来る約束をしておいた。


 これで、この街の教会にも絵を卸せたので、本日の作業はこれで終了となった。

 道中の寄り道でかなり時間を使ったので、教会を出る頃には辺りが暗くなっていたので[転送魔法]でいつもの宿屋へ帰り、今日は睡眠をとる事にした。

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