結果報告
ビッグベアーを討伐し、目的のアイテムを手に入れてエルフの集落へ戻ってきた。
今の時間は、夕暮れ時で陽が少しずつ落ちてきている。
朝から洞窟を探して、洞窟内の探索をしていたので結構時間がかかったのである。
帰りは[転送魔法]で、アッサリと帰還できたのでこの時間で戻れた感じだ。
そして、村長の家に入った。
「早かったじゃないか?」と村長が言ってきた。
「ちゃんと、倒してきましたよ。
実物見たいなら、ここで出しましょうか?」
「止めてくれ、部屋が獣臭くなる」と、村長が言った。
続けて、村長が聞いてきた。
「ビッグベアーは、献上はしてくれないのか?」
「しませんよ。流石に今回のは危なかった。
僕だけじゃなく、セリナも巻き込んだんですから。
報酬くらいないとやってられない」
「そ、そうか……」
「とりあえず、依頼の品は渡しておきます」と言って、魔光り草を村長に渡した。
「おおう、すまんな。
手間をかけさせて」
「まぁ、貴方達に信用してもらうのなら。
これくらいやらないといけない状況だったってことだけは理解してます」
「今日は、ゆっくりと休むがいい」
「ありがとうこざいます。そうさせてもらいます」と言って、昨日と同様に部屋を借りた。
とりあえず、パーティに対して[クリア]の魔法をかけて、部屋に戻り休むことにした。
装備していたものをを全て外し、下着だけの状態になってベットに横になる。
今日はもう疲れたよ……。
……
…………
目が覚めた。
次の街へ行くために装備を整えた。
とりあえず、昨日は無事だったが、危ない状況ではあった。
思い出すと……身体が緊張して固まっているのを感じた。
無理をしないためにも、この緊張は街に着くまで維持しておいた方がいいだろう。
着替えを終えて広間に出た。
「おはようございます」
「おはようございます。ご主人様」
「お主、おきてくるのが早かったな。
2〜3日くらいゆっくりしていっても良いんだよ?」
「いえ、その間にも奴隷にされた人達が被害に遭っていますから。
それより、護衛をつけてもらう件お願いしますね」
「そうは、言っても……。今あの集落に戻しても、また襲われるんじゃないのか?」
「けど、南にある集落があるからこそ、ここまで攻めてこなかったんですよ。
南の村で抑えれるなら、抑えるべきですよ。
それに、実際はセリナ達は負けたわけではなく謀略でハメられたんです。
今度はコチラが策を持って、嵌めてやれば良い。
そのためにも、人員が必要なんです」
「あぁ、わかったわかった。
準備が済み次第、元の集落に帰らせるよ」
「ありがとうございます」と言って、僕達は村長の家を出た。
「よし、今日中に森を抜けよう。
森を抜けたら、一旦[転送魔法]でスゴロクの街に戻る」
「ハイ!!」
集落を出て、再び森の新作に戻った。
道中、イノシシやフォレストウルフなどが出たが、先日の熊を見た後だと可愛く見えるようになってしまった。
そんな感じに、モンスター討伐をしながら先に進みつづけると、森を抜けた!!
マップを確認すると、二つ目の森を抜けたことが確認できた……。
あたりは、すでに暗くなっている。
[転送魔法]を使い、セリナを街の教会に送り届けて、僕は村の宿屋に戻ってきた。
あぁ、この村が懐かしい。
そんなことを考えながら、宿屋へ入っていった。
「いらっしゃい!! …… って、お客さん無事だったんだね。
何日か帰ってこなかったんで、心配してたよ」
「ちょっと、ギルド依頼で遠方に出ててね」
「そうかいそうかい。
いつもの部屋が空いてるから、そこを使いなよ。
コレが夜飯な」と言って、105号室の鍵と食事の入った籠を渡された。
その夜は、裏の井戸水でお湯を作って体を洗い。
いつもの部屋で、眠りについた。
……
…………
そして、翌日の朝。
宿屋に、籠を返して宿屋の代金を支払って、街の教会へと移動した。
教会に入り、僕が所持している奴隷の子供達に挨拶した。
「おはよう」
「おかえりなさい!!」と、子供達が言ってくれた。
三人を撫でた後に、「いい子にしてたか?」
「うん」と、三人の元気な返事が聞けた。
そっかそっか、それならいいと思って、ウンウンと頷いていた。
「ハジメ君、無事に帰ってきてくれたね」
「あはは、ビッグベアーを討伐する羽目になった時は、気が気じゃなかったですよ」
「話には聞いてたが、君は毎回無茶するねぇ……」と、ドナルド神父は呆れていた。
「それと、今回の探索で肉になりそうなモンスター捕獲してるんで、そちらにお譲りしますよ」
……と言って、イノシシと狼を2匹ずつ地面に降ろした。
「代金はとりませんから、加工はギルドに依頼するなり、してくださいね」
「おおぅ、ありがとう。
ありがたく頂戴するよ」
そんな感じに教会で挨拶をした後、僕達のパーティは再びエルフの森を抜けた場所へ[転送魔法]を使い移動した。
前は平原、後ろは森林って感じだ。
「ここから先の道のりはわかるかい?」と、セリナに聞いた。
「ハイ、ほぼまっすぐ南下すれば城下街の城壁がみえてきますよ。
入り口が北と南にありますんで、城壁沿いに歩いていけば入り口にはつけます」
「わかった。それなら、進むしかないってことだね」
「はい、それとこの近辺のモンスターはグランドードーって言う、飛べないけど足の速い大型の鳥のモンスターと、サンダーバードって言う空中で雷魔法を放ってくる小型の鳥のモンスターがいます」
「へぇ、両方とも鳥なんだね」
「両方とも食用に使えるので、買取価格もそこそこ安定してますよ」
「へぇ、詳しいね」
「城下街には、男衆に連れられて何度もお世話になっていたので」
「そっか、それじゃ先へ進もう」と言って、城下街へ向かい南下した。
道中、グランドードーに出くわしたり、サンダーバードに出くわしたが弓や魔法での遠距離攻撃で仕留めることができ簡単に倒すことができた。
サンダーバードはそれほど高い場所を飛ばなかったので、仕留めた時に落下しても、肉の痛みは少なかった。
そんなことはどうでもいいが、ひたすら南下を続けていたら城壁に到着した。
コレを左回りか右回りに行けば、入り口につけるってわけだな。
とりあえず、時計回りに城壁沿いを歩いていたら街に入るための城門を見つけた。
この国の首都の城下街に到着だ……。
城門を通り抜けようとすると、門兵に止められた。
「そこの人、待たれよ!!
なんの目的でこの街セブンスの城下街に来た理由を述べよ」
「ギルドからの依頼です。
各地の町を巡ってくるように依頼を出されています」
「ふむ、そこの女性は君の連れなのか?」
「はい。そうです」と言って、セリナの証明書を見せた。
「うむ、君の奴隷か」
「その奴隷は、犯罪者奴隷だ。
悪さをしたら持ち主の君が責任を負うことになる」
「はい、理解してます」と、言って心付け程度に門兵にお金を握らせた。
「うむ、そこの受付をすませるといい」と言って、金をつかまされて、門兵はコロッと態度を変えて来た。
「セブンスの城下街へようこそ!!」と、態度の変わった門兵が歓迎してくれた。
そのあと、城下街へ入る受付を済ませて街に入った。
ーー結果報告ーー
レベル30→39
LV39
力……89
素早さ……132
器用さ……121
賢さ……128
体力……91
運のよさ……93
魔法追加
・ファイアボルト(属性矢、連撃魔法)
・アイスボルト
・サンダーボルト
・アースボルト
スキル追加
・回避率向上
パーティ討伐数
・イノシシ30匹(内10匹は配ったりしている)→20匹
・フォレストウルフ45匹(内10匹は配っている)→35匹
・ビッグベアー1匹 (ボスモンスター)
・グランドードー15匹
・サンダーバード30匹(群れで襲う習性あり)




