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新しい武器を買う。

 朝だ……。


 昨日は2件のお仕事をあっさりと片付けてしまったせいで暇になってしまった。

 結局は、いつものように下書きを済ませた絵を描き上げて時間を潰してしまった。


 今日はギルド行って、依頼料もらったら。

 教会へ行こう、ライムさんに絵のモデルになってもらおう。


 2週間近く時間はあるので大作が作れちゃうかも?


 宿屋をあとにし、ギルドへ移動した。そして、いつものようにギルド長がいる受付の列へ並んだ。


「次の方どうぞ〜!!」と、ティーゼさんが呼び出しをかけた。


 順番が来たので、受付の前へ移動した。


「あっ!!」と言って、ティーゼさんが僕の顔を見て赤くなっていた。


「どうも、週末振りですね。

 飲食店でティーゼさんとデートしてたって、からかわれましたよ」


「そうなんですね。

 それで、今日はどんな要件ですか?」


「ギルド依頼を受けた金物屋と飲食店の2件の作業終了したので報告しに来ました」


「2日前に、そちらに依頼がいった件ですよね?

 もう終わったんですか?」


「昨日、飲食店と金物屋の依頼終了しましたよ。

 それで、作業終わってまた暇になってしまいました」


「あはは、そうなんですね。

 依頼の終了を確認しますんで、ちょっと待ってくださいね」


 ……と言って、ティーゼさんは受付を離れた。


 しばらくして、ティーゼさんが戻ってきた。


「お待たせしました。

 サトウさん、依頼終了の確認が取れましたので800ゴールドをお渡ししますね」


 800ゴールドを受け取った。(2490ゴールド→3290ゴールドになった)


「ありがとうございます。

 これで欲しかった装備が買えます」


「何を買うんです?

 この前、武器屋の女店主さんがエルフの弓があるって教えてくれたんですよ。

 その時は所持金が1000ゴールドしかなくて、泣く泣く諦めたんですよ」


「へぇ、エルフの私がいうのもなんですけど。

 この辺りじゃ、貴重な装備ですね」


「弓が3000ゴールドするらしくて、金策頑張りましたよ」


「宿屋は教会が代金払ってたんですよね。

 もしかして、食費は宿屋の食事を使ってお金かけてないとか?」


「恥ずかしながら、そんな感じですよ」


「ダメですよ。

 サトウさん体壊しますからね、ちゃんと食事はとらないと」


「はい、今後は気を付けます」


「ホント気を付けて下さいね。

 何かいい依頼があったら紹介しますね」


「ありがとうございます。

 よろしくお願いします」と言って、ギルドの受付を離れた。


 さて、教会へ行くか武器屋で弓を買いにいくか……どうしようか?

 まぁ、武器屋は教会へ行く道中にあるんで武器屋に寄るとしよう。


 徒歩で移動し武器屋へ到着した。


 武器屋の女店主が威勢のいい声で声をかけてきた。


「あっ、いらっしゃ〜い。

 この前のお兄さんじゃないですか」


「ドーモ。

 3000ゴールド集めてきましたよ」


「おぉ!!こんな短期間に凄いですね〜。

 きっとお兄さんのことだから、『値引きしてくれ〜』とか頼んできてくれると思ってたのになぁ」


「えっ、頼んだら値引きしてくれたんですか?」


「お兄さんが何ができるか次第ですねー。

 お兄さん、何か得意な事ってあります?」


「放浪画家をしているので、絵を描くのはそこそこ自信ありますよ。

 先日もこの村の飲食店と金物屋さんのお仕事をこなしたところです」


「へぇ〜。

 そうなんですか、絵画(かいが)は私わからないからなぁ〜」


「そうですか、残念です。

 とりあえず、最近描いた人物画なら手元にありますよ」と言って、ティーゼさんを描いた絵(一般向け)を手渡した。


 絵を見て女店主が、「お兄さんが、ギルド長とデートしてた謎の男だったんですか?」と、言ってきた。


「えっ!? どういう事?」


「小さな村ですから、面白そうな事はすぐに伝わっちゃいますよ。

 ギルド長とデートして、その後、宿屋に連れ込んだんですよね」


 あっ……。他人(ひと)からすると、そう見えない事もないかもしれない。


「いえ、ティーゼさんには先週の週末にモデルをお願いしたんですよ。

 綺麗な方だったんで……」


「そんなことを平気で言っちゃう人なんですね〜。

 お兄さん、そういう人なのかな?」


「いやいや、それは心外だなぁ。

 武器屋のお姉さんも、初めてお会いしたとき絵になりそうな人だなぁと思ってましたし」


「あら、私もモデル候補だったんですか?」


「まぁ、モデルをお願いする必要があるんで、タイミングが合わないと難しいですよね」


 武器屋の店主は手に取った絵を見ながら、

「ホント、良く描けてるわよね〜。

 絵の事解らない私でも、これが良い絵ってわかるわ〜。

 お兄さん、こんな絵描いて、ティーゼさんの事が好きなんじゃないの?」……と言ってきた。


「まぁ、絵を描くときはそれくらいのつもりで絵を描いてますからね。

 そういってもらえるのは、誉め言葉として取っておきますよ」と言って、はぐらかしておいた。


 そして、ティーゼを描いた絵を返してもらった。


「最近、この村に絵画ブームが起きてるのはお兄さんのせいなのかな?

 道具屋さんとギルドにも、絵が飾ってあったし」


「あっ、その二つは僕ですねぇ」


「そっかぁ〜。

 お兄さんに、今度お仕事依頼しようかしら」


「機会があれば、よろしくお願いしますね」


「……という事で、今回の値引きはありません」


「デスヨネー」


「値引きはないけど、矢はおまけで付けといてあげるね」


「あぁ、それはありがたい」と言って、お姉さんに3000ゴールドを手渡した。

(3290ゴールド → 290ゴールド)


「まいどあり〜」と言われて、エルフを弓をお姉さんから渡してもらった。


「ところで、何でこの弓はこんなに値段が高いんです?

 一見、普通の弓と同じような気もしますが」


「それはね、精霊の加護が武器についてるからよ。

 元々の性能も、この前の弓より高いし加護がついてる分扱いやすくなってるの」


「へぇ〜〜」と言いながら、弓を構えるポーズをとってみた。

 初めて使う弓にしては、しっくりくるな……。

 うん、これは良いものかもしれない等と考えながら、マジックバック(仮)の中にエルフの弓を入れた。


「はい、これがオマケの分の矢ね」と、お姉さんは言って矢を大量に貰った。


「あっ、どーも。

 ありがとうございます」と言って、この場を離れようとした時に、女店主から質問を受けた。


「お兄さんに絵を描いてもらう依頼をするときはどうすればいいの?」


「ギルドを通してもらうか、僕は宿屋の105号室にあと2週間程はいますので、直接来てもらえば対応できますよ」


「解ったわ。

 引き止めちゃって、ごめんなさいね」


「いえいえ、ご依頼ありましたら。

 喜んで受けさせてもらいます」と言って、この場をあとにした。


 次は教会だ!!

 内心はせっかく弓を買ったので、森でゴブリン相手にレベル上げに使ってみたい気もあるが……。

 宿屋代を払ってくれている、教会の心象を悪くするのは拙いと考えたので、弓の試し打ちは諦めた。


 そんなことを考えながら、歩いていると教会に到着した。

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