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ギルド長からの依頼。

 朝だ……。


 昨日はほぼ完全休業していたため、疲れは取れていた。

 まぁ、宿屋に帰った後もギルドで描いていた絵を描いて時間を潰していた。


 とりあえず、昨日描いた絵をギルドのおっちゃんに見せにいって、ギルドで適当に依頼でもうけるかな。

 前回の準備不足の失敗のおかげで、今回は念入りに準備してるので【南の森】の探索に再び入っても問題ないし。


 宿屋を出て、ギルドの買い取り倉庫に向かった。

 ギルドが開店したばかりなので、買い取り倉庫に冒険者の姿はほとんどいなかった。


 昨日と同じ奥の方の買い取りスペースをみてみると、昨日のおっさんがいた。


 おっさんの目の前に移動して話しかけた。


「あっ、どーも。

 絵が完成したんで、見せに来ました」と言って。


 [アイテムボックス]から取り出しておいた絵を、おっさんに手渡した。


「ほぉ〜。凄いじゃないかニーチャン。

 1日で絵を完成させるとはな……。

 ニーチャン、今から少し時間を取れるか?」


「これと言って、予定はないですけど……」


「ウチのギルド長を紹介してやるよ。ちなみに俺はこのギルドの副ギルド長だ」


「へぇ〜。どおりで周りのギルド職員と雰囲気が違ってたんですね」


「あー、それは俺の素だ。

 この風貌だからみんな怖がって近づいてこないんだよ」


「あははは、そうなんですね」


「それじゃ、ギルドの来客室で待っててくれ。

 ギルド長を連れてくるから」


「あっ、はい。

 解りました」と言って、ギルド来客室へ向かう事にした。


 ギルドの案内さんに、来客室の場所を案内してもらい、先に待たせてもらうことにした。


 コンコンコン……っと、来客室の扉をノックする。


「はい、どうぞ!!」と、女性の声が聞こえた。


 あれ? 誰かすでにいるのかな? と思ったが、来客室へ入った。


「あら、サトウさん。おはようございます。

 来客室に何か御用ですか?」


 ……と、いつもの受付のエルフのお姉さんが来客室の上座に座っていた。


「えっと、副ギルド長さんが、ギルド長を紹介してくれるってことで、来客室で待ってくれと言われまして」



「この絵を描いたのが貴方なんですね。

 私が、この村のギルド長のティーゼと言います。以後、お見知りおきください」


 えっ、受付のお姉さん。ギルド長だったのか……。


「ティーゼさんですね。

 私はサトウハジメです。旅の放浪画家(予定)をしています。

 ギルド長を紹介してくれるといわれたんですけど、何を話していいのかわからないんですけど?」


「そうですねぇ。

 サトウさん、この絵を売っていただけないですか?」


「えっ、買い取りの暇つぶしに書いた絵ですよ。

 サインもいれてないのでお近づきの印として、差し上げますよ。

 それに2411ゴールドで、色々と買い取ってもらったんで……」


「薬草を109個持ってきた冒険者さんって、サトウさんです?」


「あー、僕ですね」


「サトウさん、まだギルドランクはFランクですよね?」


「先日登録したばかりなので、ギルドランクの存在自体を最近しりましたよ」


「そうですか……。

 単刀直入にお聞きしますね。サトウさんあなたは転生者ですか?」


 うぉっ……。なんでわかったんだこの人?


「はい。教会にはその件を伝えています。

 それより、なんでわかったんですか?」


「副ギルド長が、バッグも何もなしに大量のゴブリンの魔石と武器それと薬草を出した。

 冒険者がいるって昨日報告があがっててね。それで【転生者】の可能性が高いと判断していました」



「えっと、転生者って何か拙いんですかね?」


「いいえ? 勇者やそれに準ずるになる人間が多いで重宝されてますよ」


「あっ、そうなんですか。

 それならよかった。転生者は死刑みたいなこと言われたら、どうしようかと思いましたよ」


「これは、この村での対応なので……。

 何かしらのバッグを使用して[マジッグバック]として誤魔化して、アイテムを取り出すスキルを使った方がいいですよ」


 ……と、ティーゼさんが提案してくれた。


「解りました。今後はそうします」


「絵をくれたお礼に、革製のバッグを差し上げますよ。

 あとで、ギルドの受付まで来てくださいね」と、ティーゼさんが言った。


「何か、他に気になる事とかあったりしますか?」


「ティーゼさんって、エルフなんですよね?

 エルフの皆さんって、みんなそんな感じに若くて綺麗なんです?」


「あらぁ……。

 サトウさんは、お世辞を言ってくれるんですねぇ。私はこう見えても100歳過ぎてるんですよ」


 何という事だ、見た目だけなら10代の女性と何ら変わりがないぞ……。

 恐るべし、エルフという種族と言ったところか。


「ティーゼさん、凄く綺麗なんで絵のモデルをやってもらいたいなぁと思ってたりしてました」


「あら、綺麗ってうれしいわね。

 そうねぇ……。モデルの件は、一つお仕事を引き受けてくれたらやってもいいわよ」


「何をすればいいんですかね?」


「先日、探索に行かれた。

【南の森】を南西に探索すると、洞窟があるんですよ。

 そこに、魔光り草(まびかりそう)っていう、光る草があるのでそれを取ってきて欲しいの」


「南の森の南西ですか……」


「その洞窟が、ゴブリンの巣穴になってるから。

 そこだけは気を付ける必要があるわね……」


「ゴブリンの巣かぁ……。

 面倒そうだけど、魔光り草を持ってきたら。ティーゼさんが絵のモデルをしてくれるんですよね?」


「良いわよ。この村のギルド長として嘘は言わないわ」


「解りました。モデルの件、約束ですからね」


「あら、急に真剣な表情になったわね。

 画家さんって、みんなこうなのかしら……」


 ギルド長と話をして、革製のバッグを貰い。

 その日は、後日に探索をする為の準備を進めた。

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