間話その一 離脱症状(禁断症状)とは
離脱症状の体験話です。体験する方としては結構きついものがありました。
薬物の離脱症状。といってもぴんとこない人の方が多いかもしれない。かつては禁断症状と呼ばれたものです。
この間話では、実際に自分が体験した離脱症状を書いていきます。
○発汗
離脱の初期。とにかく汗をかく。布団に横になって毛布をかぶっていると全身から汗が止めどなく出てくる。実際の暑さ寒さとは関係なく汗をかく。Tシャツなんかはすぐにびっしょりだ。
暑くてたまらなく感じて毛布を跳ね上げると今度は寒い。寒くて毛布をかぶるとまた発汗。どうしようもない。
依存症ではなくても、身体からアルコールが抜けていく過程で発汗することもある。お酒を飲んだ次の朝、寝汗でびっしょり。ある意味離脱の症状だと医者が言っていたことがあった。
○指先の震え
指先がブルブル、というよりは肘から先がガクガクする感じ。水を飲もうと台所に行って、コップを顔に近づけようとして自分の顔に水をかける。ということがあった。
○視覚のゆがみ
安アパートに住んでいたため、天井が木目ではなく天井ボードだった。そのボードの模様が人の顔に見えたりする。
「おれは本当におかしくなってしまったのではないか」
と、精神衛生上非常によろしくなかった。
○幻聴
入院初期、アルコールが身体から抜けていくときに出た。木のドアなんかない病室なのにコンコンというノックの音。「うるさい!」と怒鳴る、いるはずもない人。
この幻聴は入院して一週間もして身体から完全にアルコールが抜けるとおさまる。
○変な夢というか幻覚というか明晰夢というのか
病棟で夜になり、眠剤をもらって床について目をつぶる。と、脈絡もストーリーもない映像がまぶたの裏に延々と流れていく。気持ちが良い内容の夢は非常に少なく、あまりにも支離滅裂な内容のためにたまらず目を開けて時計を見るとほんの少ししか時間が経過していなくて、朝までの時間を考えて絶望する。
こいつはもう二度と体験したくない。
このように過去を振り返って、いかに自分の症状がひどかったかを思い出すことも予防的治療になる。と言う医者もいました。