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2012.01.20 【中間報告】その一 《とりあえず生きてて良かった》

入院中にあった他の患者の中で最も心に残っている。いや、心に刺さっている話です。

息子を亡くしてしまった母親の後悔に触れて、自分の命というものを思い直します。

七時一八分

 今朝はラジオ体操をして、書き物の前にウォーミングアップとしてAさんとしゃべっていたらO女史も早起きしてきた。

 最初こそは世間話であったが、いぜんホムセンで見かけた彼氏が焼身自殺をしてしまったこととその経緯。息子がいたのだが二十歳の時にスノボの事故で亡くなってしまったことと、そのの葬儀の様子。


 そのときに自分がどのような振る舞い方であったか。四十九日の間、取引先などからいただいた生花を毎日取り替えてあげたこと。

 息子の友人たちが骨を拾わせてほしいと頼んできて骨を拾ってくれたこと。

 ようやく泣くことができたのが初七日だか四十九日だったこと。


 話を聞いていて、母親の息子に対する思いというものがわかって、自分の母親がどのような思いで自分のことを考えているのかを想像して、感情がこみ上げてしまって涙を流しながら話に聞き入っていた。


 彼女の話を聞いて、いろいろと思うところはあるが、一番強く感じたことは


「自殺しなくてよかった」


 今、書けるのはこれだけ。

一月二〇日に書いた日記はまだ続きますが、今回はこれだけです。

この日の午前中はこれしか書けませんでした。

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