2012.1.18 【宣戦布告】その二 《大きな身体に小さい人間性》
なんというか、まあ、過去の自分の人間性の小ささに呆れてしまいますね。
こういったみっともない内容はなろうには書きたくなくて、
つい飛ばしていきたくなるのですが…。
書きます。あらすじにも書いてあるとおり過去の自分にケリをつけなければいけないので。
五時三五分
ホールに来てから目覚ましと頭のリハビリと指先のリハビリのつもりでやっている雑記を夢中になってガリガリ書いて、
「アルコールは敵だ」
の改訂を書こうかなあ、うーん、やっぱり検温が終わって照明がついてからにするかなあ。なんてことを考えて、少し休憩しようかと思って顔を上げたら車椅子の統失がいない。らっきー☆ アレがいるとみんなの体温計を丸ごと自分の方に引き寄せるわ、訳のわからない言葉でにゃむにゃむしゃべるわで目の前がうっと言う恣意ことこの上ない。今朝はヘンな電波を受信して見えない誰かと話をしていたから、
「うるせーよくそジジイ」
とかなんとか、静かに罵倒したり暴言を吐いたりしたのだが、静かになることはなく、ついに歌い始めやがったのでもうこっちもたまらなくなって、
「うるせぇ!」
と、少し鋭い声を出したらぴたっとやんだ。少ししたら部屋に引っ込んだんだか移動したんだか知らないが、目の前からいなくなったと思って検温行列の二番目で並んでいたら来やがった。
なんでか知らんが精神患者の連中はペン立てみたいな入れ物に立ててある体温計を奪い合う。新しくて計測時間も早く、ケースに入った体温計は持って行かないので自分は悠々とその新型の体温計を手に取って計測。
実に間抜けな連中だ。
一六時二二分
競歩午後は昼食後のコーヒーを飲み、午後の一服で表に出て外来待合室をぐるっと回ってみた。
今日は九時〇〇分、一〇時三〇分、一二時三〇分と三回ほど外来を回ってみたが、知り合いは誰もいなかった。昨日と今日と知り合いに会えずスカである。明日は誰かに会えるかな。
午後は主治医のK先生の診察を受ける。このノートに記した巻頭言と決意表明。及び断酒ノート№1で気づいた自分とアルコールの戦闘における勝敗ラインを決定したものを読んでもらった。
べらべらしゃべるよりも、考えをまとめたものを先生に読んでもらった方が時間もかからないし、おそらく先生のとってもその方が楽だろう。
その後、部屋ごとの順番ではなく、早い者勝ちの「自由入浴」の順番を待ちながらしばしの間ぼーっとする。風呂場には行ったらおれがラストだったので遠慮することなく湯船にお湯を追加。ぬるい風呂は嫌なのだ。しっかりと身体を洗って、五分ほどお湯につかる。本当はもっとゆっくりと入っていたかったのだが、とりあえず身体が温まったので、お湯から上がる。
風呂から上がり、汗も引いたところで洗濯開始。で、例によって病棟外への出ずっぱりを決め込む。
元気あっぷ体操の音楽は聴いているだけで気が滅入る。おれはゆるやかフィットネスをやるなら自力でストレッチをしたり外周ウォーキングをした方が運動になるし、元気アップ体操をするぐらいなら、表に出て、突っ立て至り、うろうろしていた方が運動量も稼げるし、気晴らしにもなる。身体が衰えてる精神患者のペースに合わせていたら、逆にこっちの身体がなまってしまう。




