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2012.1.17 【自分は自分、他人は他人】その二 《しつこく書くけど、アルコールは敵。そして自分を見つめる》

己の魂に刻みつけるかのようにアルコールは敵だと書いています。

自分自身を見つめてみたりもします。

一〇時二五分

 「アルコールは敵だ」の改訂を考えついたので書いておく。


 アルコールは自分にとっては社会生活、日常生活、生活環境の他、

 一切合切を破壊する破壊者でしか内的である。創造をもたらすことは一切ない


 敵であるのならば闘うしかない。しかし、一人で戦いを挑んだら必ず負ける。

 闘うのならば仲間が必要である。

 自分の場合、その仲間とは病院と断酒会である。

 闘うならば勝利を収めるか引き分けに持ち込むべきだ。

 万が一、勝負に負けたとしても敗者復活戦に参加するのだ。

 完全敗北だけは駄目だ。勝負所か人生が終了する。



一三時一五分

 やっと自分の中でアルコールに立ち向かうためのスローガンの形ができた。これ以上いじくり回すと言葉遊びになってしまうので次のステップに進もう。

 どうやってこのモチベーションを保ち続けるかだ。今のところ、ヒントは二つしか出てこないのだが。


その一

 親が寿命を迎えて死ぬ時に安心して死ねるように断酒を継続して、きちんとした生活をして、貧乏でもいいからしっかりとした人生を歩むこと。


その二

 アルコールの地獄に落ちてしまった人に救いの手をさしのべ、仲間を増やし、ともにアルコールという敵と戦っていくこと。それによって断酒会の「自分が救われると言うことは他の人を救うことの中にある」ということを実践すること。



一三時三五分

 入院して今日で一二日目。やっと自分の中で

  ○アルコールの正体

  ○アルコールに対してどう立ち向かうか

  ○これからの人生をどう生きていくかという大まかな方針を考えられた

  ○断酒継続のためのモチベーションをどう保っていくか

 ということが固まってきた。


 「今度という今度は、何が何でもアルコールと縁を切ってやる」

 「他人は他人、自分は自分」

 「今回の入院は身体と精神の治療及びアルコールに対する認識を

  改めるための入院なのだから、他人のことはかまわずに

  自分の治療と認識のヘンかを最優先に考え、自分を改革する努力をしよう」

 「アルコールの正体をつかもう」

 「敵だと認識したからには戦おう」

 「戦うならば負けないようにしよう」

 「負けないためにはどうしたらよいか考えよう」

 「考えがまとまったらどうやってモチベーションを保たせるか考えよう」


 自分の中では今回の入院が本当のラストチャンスだと思っている。

 何が何でもアルコールと縁を切ってやると考えたのは今回が初めてだ。

 自分にとっては大きな収穫になったと思う。

 しかし、油断してはいけない。敵は至る所にいて天使の格好をして囁いてきたり、

 飲酒衝動といった攻撃を仕掛けてくるのだ。



一四時〇〇分

 前頁の前半に書いたように自分の考え方がまとまってきた。しかし、

  ●退院してからの就職活動に対しての心構え

  ●日常生活に対しての心構え

  ●働くようになってからの職場での心構え及び対処方法

  ●この入院生活を忘れないためにはどうしたらよいか

  ●この入院生活厨二気づいたことをどうやって心に刻み込むか

  ●休日の過ごし方について

 まだ上記六つのテーマが残っている。上記のテーマはK君と話をしていて思いついた。やっぱりともに戦う仲間がいると考えもはかどり、まとまる。一人でアルコールと戦うのは限界があるのだ。自分には病院と断酒会が必要なのだ。



一四時二五分

 今、考えついたのだが、過去三回の入院で自己分析をしたつもりでいたが、今回の入院と比べたら表面的なものだったと思う。

 今回の入院での自己分析、自己批判、現在までの行動パターンの分析、その傾向と対策。

 アルコールに対する認識の変化、これからの人生に対する考えの変化。

 失ったもの、得られなかったものを数えることをやめること。

 これからの人生をどうやって生きていくかを考えられたこと。


 ここまで深く考えたことはなかったように思う。連続飲酒に陥って入院してしまったことは恥かもしれないが、とても有意義な入院であると思う。

 あと、病院のスタッフ全員に感謝の気持ちをもてるようになった。自分の心に大きな変化が起こりつつあるのかもしれない。


 しかし、油断大敵である。自分の言葉に酔ったり、言葉遊びに走ってはならないのだ。油断すると隙が生じて、敵にやられる。

自己改革をしたつもりではいたんですけどね。

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