2012.01.10 【アル中雑記】
お酒による大失敗の数々をあげて、過去をほじくり返していたようです。
一月一〇日【アル中雑記】 -廃人手前からの脱出-
四時三〇分
今日も早朝覚醒。昨夜の睡眠状況を記録しておく。
二〇時三〇分 眠剤投与
二一時〇〇分 前に寝落ち
二二時〇〇分 目が覚める、すぐに寝る ←毎日のこれが不思議
一時〇〇分 目が覚める、すぐに寝る
一時一五分 目が覚める。追加の眠剤をもらう。
三時〇〇分 目が覚め、寝る
三時三〇分 同上
三時四五分 目が覚める。あきらめて覚醒する。時間が早いので布団の中でうだうだする。
四時一五分 寝てても退屈なので起きる。本日の表題をつけるのに手間取り、ひねり出すのに一五分。
------------------------------------
さて、雑記も五日目ともなると書くことがあまりなくなってくるな。
いま、おれの八メートルぐらい先でうなり声を上げているのがいるけどさほど気にならなくなったし、これは自分の気持ちが落ち着いたからかスルースキルが上がったからなのか。
四時五〇分
それにしてもモーニングコーヒーうめぇ。
酒飲んでる時はコーヒーなんざ目もくれなかったのにな。
------------------------------------
さて、今日からアルコールプログラムの始まりだ。
今日はグループミーティング、明日はフリーってあったけどフリーって何やんだ?
ひげを三日剃ってないけど気持ち悪い。飲んでる時は二週間以上伸ばして熊みたくなってたくせに。
アルコールは人間らしさを失わさせるな。風呂にもしばらく入ってなくてすごい臭いになってたし。
久里浜式のレポートにも書いたけど、やはりアルコールは破壊者でしかなく、和解することが絶対に不可能な敵でしかないな。
○大学中退は燃え尽き症候群もあるけど、酒。
○K建設クビも酒。
○訪問販売も酒でダメ。
○二六歳から三六歳は特に問題なく飲酒。たまに深酒する程度。
○N建設も離婚、アル中発症、入院、再飲酒。結局酒で退社。
○どうにでもなれと、脱水で死のうかと思って酒、酒、酒で脱水して、口渇、吐き気までいったが、
あまりにも苦しくて、意気地なしのおれは救急車を呼んで入院。
○T工業はパワハラのストレスから酒に走ったけど、酒があってもなくても失職だったろう。
墨も真っ青になるレベルのブラック企業だ。
○パワハラとアルコールでイカれた頭で死んでもいいやと車を走らせ、信号無視でトラックと衝突。
逮捕、留置、裁判、執行猶予。
○せっかく決まった派遣の仕事。雰囲気の良い工場だったが、休日に連続飲酒が始まってアウト。
倒産してしまった過去の勤務先なんてどうでもいいが、N建設はもったいないことをしたなあ。結構大事にしてもらって、給料もまずまず、仕事の内容も面白かった。働いていたメンバーも土方丸出しの馬鹿じゃなくて、地元の気のいい兄ちゃんばっかりだった。
でもそれを、酒飲んでけっとばしたのは自分。
あのときは通院するための休みをくれと言いづらくて薬がなくなり、眠剤代わりにアルコールをとってしまったのが間違いで、ばっちり二日酔いになってしまって仕事を休んで連続飲酒のスタートを切ったんだ。
……あれだけ現場で当てにされていたのにな。
思い出せなおも出すほど阿呆なことやってる。
せっかく航路して築いた信用を酔っ払って蹴っ飛ばして、
ぜーーーーーーーーんぶ崩してしまっている。
工場派遣ももったいないといえばもったいなかった。身分は派遣だから不安はあったけど、仕事場の雰囲気も悪くなく、
「こんな世界もあるんだなあ。今まで現場で『テメーこの野郎』ってやってきたのが嘘みたいだ」
って感じた。仕事も一二〇%でガツガツやる必要がなく、七五%ぐらいで流していればいいってのも新鮮だった。
でもやっぱり酒飲んでけっとばしてしまった。
------------------------------------
アルコール依存症を発症してから二年あまり、就職しては酒を飲み、酒を飲めば仕事をけっとばす。
その繰り返しだ。脱水症状がひどくなるのは三回目。脱水がつらくて入院するのは二回目。
同じことを何回やれば自分の気が済むのだろうか。
回数を重ねれば重ねるほどひどくなる。
親しい人はどんどん離れ、社会的信用はなくなる一方だ。
------------------------------------
一一時一五分 グループミーティングを終えての覚え書き
○失ったものの数を数えるより、何ができるかを考える。
○手持ちの駒で勝負する。
一四時三〇分
風呂に入ってさっぱりした。まともに風呂に入ったのも一ヶ月ぶり。まともにひげを剃ったのも一ヶ月ぶり。おれの生活を破壊するアルコール。まるで悪霊だ。悪魔で悪霊で破壊者。
悪魔のように誘い込み
悪霊のようにとりつき
そしてすべてを破壊する
やはり敵だ。敵以外の何物でもない。
認識を変えなくてはいけない。
「少しぐらい」は悪魔のささやきなんだ。
一六時〇〇分
なんとビックリ、主治医から外出許可が出てたよ。
ホームセンターでヒゲソリ、スーパーでラーメンとコーヒーを買ってきた。
体力回復して歩くのは普通に歩けるけど、走るのはまだダメだ。ドタドタといった走り方になってしまう。でも良い気分転換になった。
お酒は敵だ、敵だと書いています。
当時は、敵を知るための分析と思い込んで書いていましたが、
いま考えると結果的に自己暗示になった…のかな? と、思ったりします。




