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地下駐車場はとても広かった。

エンジンが切られると、いつの間にか近付いていた黒いスーツの人がドアをあける。

わたしは小さくお礼を言って車から降りるとローファーの音が少し響いた。

坂本さんは私の目の前まで来ると、

「こちらです。」

そう言って歩き始める。そして歩きながら坂本さんは話し始めた。とても静かに。

「橘さん。これから行くところは会議室みたいな所です。そこには私達の会社からお金を借りた貴方のご両親が居ます。」

そう言って坂本さんは立ち止まる。

「今なら選べます。親を助けたいか。道連れになるか。それともまず親にあってから決めるのか。もちろん、あなたには選択肢がありますからね。」

坂本さんは1つ息を吐いてから、

「どうしますか?」

そう聞いてきた。

私は少し考えて頷く。すると、

「あなたのご両親はもしかしたら少し暴行を加えられているかも知れません。それでも大丈夫ですね?」

と言われた。私は嫌味を込めて、

「大丈夫です。元から怪我してるような可哀想な顔だったでしょ?」

そう言ってやった。



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