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僕たちが見た、幻想のソラ  作者: 蒼葉蒼樹
幻想に馳せる想い、来る不安
7/22

幻想界、生き抜く道

それぞれがそれぞれの道で行きます

とはいえ合流は早くなりそうです(一名除きますが

秋穂、凪両名割と近いですね・・・書いてて思ったけどもう少し遠くでもよかったかもとかw

もこたんは至高、それ以上にフラン好きd(ry

まだ動きはあまりありません、次に大きく動ければいいかなと思います

(主に翔季くんの方が

ではごゆるりと

幻想とは現実の裏返し

幻想を思う人々は、神を崇め信仰する

願う人々はその願いが成就するよう努める

そして現実は幻想よりはるかに奇なり

幻想も現実よりはるかに奇なり

怪なる現実幻想に人々は酔い

そして踊り、舞い、華々しく散る

現実を見つめ、幻想を知る者にこそ、真の力が約束される



―白玉楼・庭園―


妖夢「幽々子様、紫様、また何かしたんですか」


庭を箒掛けしている妖夢が、自分の主人である幽々子に問う

その友人でもある紫にも問いかけてみる・・・無駄と思いながら


幽々子「私は何もしてないわよ~

それより何かあったのかしら?」


すると妖夢が人差し指であるところを指さす


妖夢「いえ、あまり関係ない事かと思いますが

最近こちらに来る霊体の数が少なくないかと思いまして」

幽々子「あらあら、ほんとねぇ~、誰かが減らしてるのかしら」

妖夢「誰かって・・・

まぁ、多分三途の案内人がサボってるかとも思いますけど・・・

・・・やっぱり余計な事でしたね」


そしてそのまま黙り込み、掃除を続ける妖夢

が、その傍ら


紫「まぁ、何か起こってくれないと私的には楽しみが無いんだけどね・・・」


密かに笑う紫が何かを画策していた





―エピソード3 凪 翔季side start―


アリスさんに連れられた僕はとある大家に来ていた

けど、玄関で呼び出ししても一向に出てくる気配がない

もしかして留守?


アリス「おかしいわね・・・

いつもなら使用人か誰か出てくるはずなんだけど・・・

まぁ、そこまでの用でも無いし、またにしましょ」

翔季「そう・・・なのかな?」

アリス「それより、買い出し付き合ってもらえる?

こっちの方が本題だから」


そういって商店街の方向へ歩き出したアリス


翔季「(買い出しって言うけど・・・一体何を買うんだろ・・・

やっぱり人形師らしく、布・・・かな)」



―町内・商店街―


町中は喧騒に溢れ、人々が行き交いまるで途絶えることを知らないかのように溢れかえっていた

その中にまるで見知った店に寄る様に何も言わず歩いていくアリスを追っていく


翔季「あのー、アリスさん?

何を買いに・・・」

アリス「色々よ、まぁ、あまり沢山ってほどでもないから

・・・荷物持ちくらいにはなりなさいよね」


そういって次々と買い込んでいくアリス

カゴがあるにせよそこまでの量はさすがに無理があると思うけど

と、ある程度買いこんだのか、そこで手を止め


アリス「そーだ、アレ頼んでたんだっけ

面倒ね・・・町はずれって言うのもあるけど、これだけの量持っていくのは

・・・ねぇ、翔季」

翔季「ん、どうかしたのアリスさん?」

アリス「ちょっとこれから用があるところに向かうんだけど

少し遠いからどっかで待っていてほしいんだけど」


すると、買い込んだ荷物を見やる

冷蔵保存せずとも持つ物ばかりではあるが、そう持っていていいものではないが


翔季「そっか・・・まぁ、すぐ戻るなら僕はその辺の喫茶で休んでるよ

集合はそこでいいよね」


と言ってすぐそこの喫茶店を指さした

一般的な喫茶店にしては時代に似合わない大きさだが、こちら側(現代側)からすれば普通の喫茶店だ

アリスも了承してくれたらしく、しばらくはそこで待つことにした


翔季「とはいえ・・・ここが本当に幻想郷って・・・何か実感湧かないな・・・

危険って言う感覚がしないのって普段が普段だったからかな・・・

な~んか・・・拍子抜けというかなんというか」


と、言いながら喫茶のお茶を一すすり

その隣を見やると一人の少女が立っていた

日傘を店内にもかかわらず差していて、特徴的な緑色のショートボブヘアー

そして赤色のスカートとそれに合わせた上着、シャツも赤みがかっている

と、周りも彼女が入ってきた途端に静まり返っていた

何なんだろうと思っていると


?「ねぇ、貴方」

翔季「・・・?

ひょっとして、僕に向かって言ってる?」


ひょっとして独り言を聞いていたのかな・・・

だとしたらちょっと失礼だったかな、と思っていると少女は微笑んだ顔で次の句を告いだ


?「悪いことは言わないけど、あまりに危機感を持っていないようならすぐにこの場を去った方がいいわよ?

そうしないと・・・危ないからね?」


少女が話し終わった後に、足元に何かが付きぬける音がした

通り抜けた部分を見てみると、床に穴が開いていた

・・・確か飛んでいる最中にアリスさんがなんか言っていたっけ


アリス『貴方は幻想郷を甘く見ている節がまだあるわ

一つだけ危険な事を教えておくわ、私たちは遊戯感覚でやっているけど

普通の人間に対してすればソレは凶器でしかないから

もし、何かあってその攻撃を仕掛けてきた人が居たら何も言わずにすぐにその場を去りなさい

恐らくそういう人に限ってろくな人はいないから』


翔季「(確かアリスさんはそんなことを言っていた、そしてその遊戯の名前が)

・・・弾幕ごっこ・・・ですか」

?「あら、良くお分かりで

私は風見幽香、もしまた会うことがあれば・・・その時はよろしくね?」


と、少女は笑顔でその場を去って行った

妙な狂気を残したまま


翔季「(危なかった・・・

本気で足を狙うつもりで撃っては無かったと思うけど・・・それにしたって一瞬で穴を開けるなんて・・・何も持ってなかったはずだし、やっぱり危機感の少しぐらいは持っておいた方がよさそうかな・・・それに、こんな状態じゃすぐに武器に手が届かないし)」


そう思い、おもむろにバッグから鞘の付いたトンファーを再度取り出す


翔季「(買い物の最中は邪魔だったから外して入れておいたけど・・・

やっぱり自分の安全を最優先に考えておいた方がいいかもしれないな・・・

でも、僕は・・・)」


そこまで考え、アリスが来たことに気が付いた

そんなに時間が経っていたんだ、とそこまでしてやっと気が緩む

アリスと合流し、一時アリスの家まで荷物を置きに行き、そして再度町に戻り

宿場を提供してくれた


翔季「すいません、ここまで世話になって貰って」

アリス「気にしないで、私がしたくてやってるだけだし

それと、ちゃんと働いて宿代稼いで払いなさいよ

そこまで私も手は回せないから、たまに見に来るけどしばらくは一人である程度の事はしてよね」

翔季「はい、分かってます・・・

あの、アリスさん」


と、いったん間を開けアリスに一つだけ問う


翔季「あの、アリスさんは、風見幽香っていう人を知ってますか」


そう問われ身を縮め驚くアリス

そして震えた口調で


アリス「その名前・・・どっから出てきたの」

翔季「あ、っといや・・・

何処・・・というより本人に会って、ちょっと・・・」

アリス「そいつの事は忘れなさい

それと絶対関わらない事、いい? 何があっても関わっちゃだめよ」

翔季「あ・・・はい

多分、というより、絶対触れてはいけない部類なのは分かりましたけど

あの人って・・・」

アリス「妖怪よ・・・それもとてつもない強い部類のね

貴方が話した紫って妖怪とほぼ同等の実力を持つとんでもない奴だから

目を付けられたようなら・・・全力で逃げなさい、貴方は、一般人なんだから」


そこまで言って、アリスさんは一歩引いて


アリス「ちょっと言い過ぎたかしらね

ごめんなさい、だけど」

翔季「分かりました、これ以上その幽香って言う方には干渉したりはしません

何があっても・・・ですから安心してください」

アリス「分かってくれればいいけど・・・ね

それじゃ、またね、ゆっくり休みなさい」


はい、また

と、挨拶を交わし、翔季の一夜は過ぎて行った

幻想とは何か、幽香の存在を気にしながら次の日へと時は進んでいくのである



―エピソード3 凪 翔季Side End―



―エピソード4 陽菜架多 秋穂Side Start―


妹紅さんと慧音さんの話により妹紅さんの家に居候することになった私、こと秋穂ですが

その前に永遠亭に向かうことに


秋穂「それにしても、すぐでなくてもいいと言われましたけど

どうしてすぐに?」


聞いてすぐ返事が返ってきた 後ろを向かずに


妹紅「面倒な奴がいんだよ

ま、そいつ以外は割とマシな奴らが居るんだけどな・・・

問題は、そこにつくまで無事でいられるかだな」

秋穂「はぁ・・・

でも、心配が無いのが一番なんですけどね」

妹紅「そーいう事を言う自分自身が心配事があるんじゃないのか?

不安じゃないのか? その二人と離れて」

秋穂「それは・・・不安ではないと言えば嘘になります・・・

だけど」

妹紅「だけど?」

秋穂「あの二人なら・・・一人でいたとしても必ず無事でいてくれる

私は、そう信じていますから」

妹紅「・・・本当に信頼してるんだな」


と、そこで一拍置いて次の話に移していると前方に人影がある・・・が


?「ふっふっふ、ようやく来たわね妹紅!」

妹紅「でさー、それで」

秋穂「えー、あの慧音さんがですか?

あり得ないですって」

妹紅「いやホントなんだって

誰に言っても信じてくんないけどさ」


?「ちょっと待ちなさいよそこの二人!!」


と、そこでやっと立ち止まり、そちらに振り向かずに話を続けた


妹紅「ん? 今なんか聞こえたか?」

秋穂「・・・いえ、私には何も聞こえませんでしたけど

せめて姿でも見えれば分かるんですけど・・・

私には何も見えませんでしたし」

妹紅「だよな、気のせいか」

?「だーかーらー、気のせいじゃないわよー!」


そういって再度歩き出す妹紅たちの後ろからすごい形相で追ってくる人物1

だけど一切気にしないようで


妹紅「さっきから耳鳴りがすごいんだけど

秋穂は何か聞こえないのか?」

秋穂「・・・あの、妹紅さん

実は何か私にしてませんか?

妹紅さんの耳鳴りは私には一切聞こえませんけど、すごい勢いで走ってくる音は聞こえたんですけど・・・」


そういうと妹紅は笑顔のままで


妹紅「それこそ空耳だわ」

秋穂「そうですか、空耳・・・ですよね

だって何も見えませんし・・・ね」

妹紅「な?」


そういって笑顔で返す妹紅に対し苦笑いで返す秋穂

その後ろで何かわめいているような気がしたけど・・・気のせいかな

そしてそうこうしているうちに迷いの竹林を抜け、永遠亭へとたどり着いた

だが時はすでに夕刻になっていた


妹紅「流石に歩いてきたから結構掛っちまったな

まぁ、暗くなる前に帰れればいいか・・・

おーい、誰かいるかー」

秋穂「(後ろから、私が居るわよ!

って怒鳴り声が聞こえたけど・・・ほんとに誰もいないし・・・何なんだろうな

ちょっと怖いかも)」


少し待っていると、正面の扉から一人(?)の女の子が出てきた

特徴的な兎耳、腰下まで伸びる赤めいた白髪、その服装はセーラー服のような格好だった


?「あ、やっぱりあなたでしたか

・・・姫様が先行ってたはずでしたが、見ませんでした?」

妹紅「いや? 私は見てないぞ

なぁ? 秋穂」

秋穂「いや、私に振られても誰か分かりませんし・・・

というよりそろそろふざけるのやめません? 流石に見えないですけどなんか・・・怖いというかなんというか・・・」


するとすぐ後ろから


姫?「私はさっきから後ろに居たでしょーが!!

とっとと気づきなさいこの腐れ茄子が!」

妹紅「あー、とりあえず詳しい話は後でな

外でやってたんじゃ疲れて仕方ないからな

っと、あっちのウサ耳は鈴仙っていう奴な、後ろのはぐ~やだ」


てきとうに済ませるあたり慣れてるな~

とか思いながら永遠亭に入って行ったりして・・・



―永遠亭・居間―


ヤゴコロ「座やk(kill)」



何か変なのが居た気がするけど・・・気のせいだよね

居間に通された私たちは準備するから待っててと、鈴仙さんに言われ少しの間居間で待つことにした


秋穂「それにしても・・・姫様? でしたっけ

どうして妹紅さんを狙ったりなんか・・・

というよりなんで見えなかったんですか? 先ほどの鈴仙さんも見えてなかったみたいでしたし」

妹紅「ああ、それはな」


妹紅さんがいつもつけている札を一枚取って渡してくれた


秋穂「これは?」

妹紅「家から出る前に一枚渡しただろ?

それに私がある術を掛けてお前に持たせてたんだ

因みに、私が邪険視する奴を一定範囲の人物を含めて見えなくさせる術式だ

・・・まぁ、普通に使ったら危険なだけだしな

上手くいって良かったよホント・・・お陰で無駄な事をしなくて済んだしな」


と、向こうでいじけて寝転がってる人物に少し目を向け

そのまま視線を戻した


秋穂「でも、本当なんですね」

妹紅「ん? 何がだ?」

秋穂「いえ、こちらに来る前に紫さんから注意事を聞いたんです

こっちには色々な能力を使う子たちがたくさんいるから

人が空を飛んでいても気にしないでいいって聞いていたので

どんなものかなと思ったら」

妹紅「意外に地味だったか?」


秋穂は首を横に振り目を輝かせて話を続けた


秋穂「とんでもないです!

それを普通に出来ること自体凄い事ですよ!

私たちの世界じゃ全く考えられない事ですから・・・

私も・・・その手の家系ですけど・・・全然ですから」

妹紅「ふーん・・・でも、ホントにそうかな」

秋穂「? どういう事ですか?」


妹紅が出されていたお茶を一気に飲み干し 続けた


妹紅「確かに、紫の奴が言うようにお前にも何かしらが付いてるんだぜ

それも、すごい力でもありそうだからな

たしかに私は自分の力をその札に込めたけど、普通なら効果は微々たるもののはずなんだ

だけどその力を増幅させたのは間違いなくお前の力だ

・・・まぁ、自覚無いだろうけどな、ひょっとしたら他にもいろいろできるんじゃないか?」

秋穂「へ? 妹紅さん、何処へ?」


妹紅は外の方面を指さしこう告げた


妹紅「ちょっと外に出てやろう

家の中じゃ危険だからな・・・とくに火遊びは」


? 妹紅さん何かつぶやいたような

何だろうかと気にしながらも、巫女は表に出た


妹紅「さて・・・じゃ、初歩的な奴にしてみるか

この札を持ってやってみてくれ、人避け結界の力があるから特に害は無いはずだ」

秋穂「あ、はい、やってみますね」


札に願うような格好で両手で構える

しかし


妹紅「・・・意外だな、いや、想定内とでも言った方がいいか

初歩的なので張れないとなると・・・」

秋穂「これでも頑張ってみたんですけど・・・やっぱりたまたまだったんじゃ・・・

それに私は巫女として修行してきましたけど、このようなのは初めてで」


と、ひらひらの札を妹紅に渡し、それでも妹紅は諦めきれないのか次から次にどんどん試していく・・・だが


妹紅「やっぱりだめか・・・だけど霊気は本当に強い力は感じるのに・・・」

秋穂「や、やっぱり気のせいじゃなかったんですかね

ほ、ほら、無意識で私の方に力を渡してた可能性もあるわけですし・・・ね?」

妹紅「んー・・・まぁ、それもあるか」

鈴仙「話は終わった? ほら、頼まれてたやつよ」


と、いつの間に運んでいたのか竹の何本か束になっているのが見えた


秋穂「あの、これを持ち帰るんですか?」

妹紅「ああ、いつも筋トレがてらでやってるのよりは楽だ

秋穂は・・・まぁ、無理して持たなくていいよ、私が飛んで持っていくから

遅めに飛んでいくからゆっくりついてきてくれ

じゃあ、世話になったな・・・あのニートには適当に伝えといてくれ

じゃ、行くぞ」

秋穂「(そういえば、あの姫様・・・ぐーやって言ったかな

全然話ししなかったけど・・・どんな人だったんだろう

それに・・・私の力・・・かぁ)」



そんなことを色々考えていて、気が付いたら妹紅さんの家が見えてきていた

竹は明日運ぶからとその辺において札を貼って置いてある


秋穂「(気付いたらだいぶ馴染んできてるなぁ・・・

まだ一日目なのに・・・これも何かあるのかな・・・

まぁいいや、今日は・・・ちょっと疲れたなぁ)」


と、浴室から上がった秋穂は寝間着に着替えそのまま就寝につくのだった

明日の事を考えながら、他の人たちの事を思いながら


―エピソード4 陽菜架多 秋穂side end―




次回、やっとバトルフェイズが書ける気がします

リューシェさんの出番はまだ後です・・・凄い出したいけどね

妹紅さんや慧音さんは何気に書いてて楽です・・・書こうとして阿きゅんの性格がわからなくて諦めたオチは・・・まぁ、言わない約束とかなんか

次回、竹林で何か起こりそうな予感?

ではまた

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