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僕たちが見た、幻想のソラ  作者: 蒼葉蒼樹
幻想に馳せる想い、来る不安
6/22

幻想の始まり、物語の始まり

今回えらい長文書いた気がした・・・気にしすぎかな

どうにも進みづらい部分があって描写がg

秋穂さんがやっとまとまってきた感じがあるこの頃

それでは、また


幻想郷

それは現実世界に近く遠い世界

結界を隔てた日本の世界の裏側ともいうべき世界

そして、忘れ去られた者たちの集う世界

その世界に今、新たに三人の異端が入り込んできた


―八雲邸―


八雲紫の邸宅

その中庭の見える床の間で、紫は腰を掛けお茶をしていた

そして後ろに


藍「紫様、よろしかったのですか?

あのような形に、バラバラに別れさせてしまって」

紫「あら、何の事かしら?」


藍の問いに対して、とぼけたように返す紫

またいつものかと思いつつも、再度問いかける


藍「先ほど送った三人ですよ

一人はともかく、残りの二人は一般人・・・

野に放るには危険すぎませんか?」

紫「あー、さっきのアレね

問題ないわ、だってあの白猫が睨んでいるんですもの

むしろ、その程度で終わってしまうならその程度という事・・・

だけど、終わりそうにないわね」


?、と藍が疑問に思っていると


紫「ねぇ、どこからが異端って思われるものだと思う?」


紫の問い、深い意味があるような無いような意味深な問いだが


藍「・・・そうですね(またこの人は面倒くさい質問を・・・)

一般人における異端・・・という意味なら博麗の巫女やあの魔法使いなんかがいい例ですね

彼女たちも、他の人から見れば立派な異端・・・とはいえ、こちらの中ではそれが常識

この幻想郷で言われる異端というのは公にしては無いんではないでしょうか?」


ふむ、と紫が一泊おいて、その問いをかみしめるように返す


紫「2,30%ぐらいかしらね 正解は

でもあながち間違っているともいえないわ

ただ、あなたの感じる異端と彼らが感じる異端は計り知れない何かがある

そう思わない?」

藍「(相変わらず手厳しいな~)

思うかどうか・・・というと、突然能力に目覚める種が一番有力なところではないでしょうか?

私もあまり見ませんが、そのような外来人が居ると聞いたことはあります

ですが、それはその人たちの求める異端ではないと思うんですが」


紫が再度一泊置く


藍「(この人考えているときたまに変なことするからな~

バレる前に逃げとこうかな・・・

先の質問も的を射ない解答だし・・・一体何考えているのやら)」

紫「藍、考えすぎは体に毒よ?

それと、刺されないように考えを改めなさい」

藍「・・・刺してから言わないで下さい・・・」


針らしきものが藍を貫いていた

だが、これでのダメージは無いらしく、抜けた時点で血などは一切出ていなかった


紫「さて、問答を続けても無駄ですし・・・

私は再度寝るわ、あとはよろしくね、藍」

藍「はい、分かりました紫様(ふぅ~、やれやれ・・・全く)」


と思っていると、再度刺されかけたが今度はしっかりやるようにしていた

下手な行動はとれないものである


藍「しかし・・・一体どれだけの人が迷い込み住み着いているのやら・・・

帰った人なんて数えるほどしかいない気がしますが・・・気にするだけ無駄かな・・・

まぁ、いいや、行くよ、橙」

橙「はい、藍様」


と、邸宅を後にした二人は、各々がするべき場所へと向かった

これからするべき時のために




―エピソード1 凪 翔季side start―



まだ明るい森の中、自分の連れた猫を先頭に歩いていく

何かに導かれているような感覚になるが、一先ずは助かる道に行くしかない

と、目の前に開けた場所が見えてきた

その場所にメルヘンチックな一軒家が見えた


翔季「良かった・・・何とか人の居そうなところについた」


家があることに安堵し、猫がそれで一鳴きする

まだ新しめな感じがあり、住んでいる可能性は結構ある

とはいえ、ここまで深い森の中に誰かいるというのは結構怪しいものでもあるが


翔季「すいませーん、誰かいませんか?」


と、無警戒に戸を叩き呼びかけてみる

しかし返事が無い

呼び鈴も無い辺りやはり文明の差をかなり感じる

そのため、携帯は持ってきていない

有っても意味は無いと判断できたからだ

こちら側はあまり発展していないのがすぐ見てわかった

だから下手なものは持ってきていない

着火装置もライターではなくマッチを数箱ほど持ってきているぐらいだ

と、扉に手を掛け空いていることに気付く


翔季「不用心だな・・・

すいませーん、失礼しまーす」


入って戸を閉める

中は綺麗なつくりになっており、だいぶ広い

一人で暮らすには少々持て余してしまう所がある気がする


翔季「ほんとに誰もいないのかな・・・

中入りますよ~」


中に入ってから気づく

異様なまでに多く並べられている西洋人形

どこの物かはわからないが、良く作りこまれている

と、奥まで進んでいくと扉についた

木製でこれまたメルヘンチックな感じの扉だ

中から話し声が聞こえるが、声は一つしか聞こえてこない

独り言でも言っているんだろうか? それとも

此処で考えても仕方ないのでノックして入ることにした


?「ッ! 誰!」


キンッ、と来る少女の声が響いた

だが驚くことなくそのままドアを開け、姿を現す

両手を上げ、何もないことを現し表に出る


?「あなたは・・・?」

翔季「いや、ちゃんと声を掛けたんだけどね

返事が無かったから勝手に入ってきちゃったけど・・・

とりあえず、その刃物降ろしてもらえるかな?」

?「ふぅ、それで?

勝手に上がってきて勝手に人の部屋に入って何かしら?」


群がっていた人形が離れ、まるでそこに居たかのように宙にとどまった

落ち着いて少女を改めてみてみる

金髪の少女に青い瞳

そして瞳に合わせたような服を着込んでいる

それがまるで彼女も人形のような美しさがあり

どこかの世界にとらわれたような錯覚を持った・・・が

現状その世界に捕らわれているので何とも言えない

一先ず自己紹介をすることにした


翔季「勝手に上り込んできたことには謝るよ

僕は 凪 翔季、君は?」

?「・・・はぁ、まぁいいわ

私はアリス、アリス・マーガトロイドよ」


少女の挨拶に安心し、質問をしようとしたが


アリス「悪いけど貴方の質問に答えていられる程暇じゃないの

それに今何時か分かってる?」


何時か、と聞かれ腕時計を見る

形は古めだがしっかりした時計で

秒針がしっかり時を刻んでいる

見てみると、もうじき午後一時に成りそうな頃合いだった


翔季「・・・もうこんな時間だったんだ・・・

ごめんね、必死だったからつい焦って入ってきちゃって

また出直すよ、じゃ」

アリス「ちょ、待ちなさいよ貴方!」


去ろうとする翔季をアリスが呼びとめる

何だろうと思って振り返ると


アリス「と、泊まるとこないなら・・・その、ご飯の後に・・・」

翔季「? よく聞こえないんだけど」

アリス「な、何でもない!

そ、それよりご飯ぐらいなら食べて行きなさい・・・私も買い出しあるし・・・」


やっぱり後の方言葉がうまく聞き取れない

だが、またと無いチャンスに巡り合ったのは事実かもしれない


翔季「なら、僕が料理作るよ、世話になっちゃうし

そのぐらいさせてよ」

アリス「いえ、料理ぐらいは・・・」

翔季「いいからいいから」


と、アリスを席に座らせ、調理場らしきところを見る

機械的なものは一切なく、ガスなどといったものも無いのがわかる

ただ、薪がくべられているらしく、そこに火を焚いて調理するような感じだ


翔季「(なんか、アウトドアみたいでいいな・・・これ)」


などと考えながらも、手は調理を始めていた

持って来たまな板に材料を並べ、それぞれを適当な分量で切りそろえていく

鍋釜があるらしく、それを使わせてもらってある程度の料理が出来ていく

汁物、漬物、前菜、メインの物など、その種様々なものがどんどんできていく

アリスがそれに呆気にとられていると、調理された料理達が皿に移り

テーブルに並べられていく、一種のディナー料理を彷彿とさせるような出来栄えだ

だが、


アリス「貴方・・・これだけの量の材料をどうやってそのバッグに入れてきたの・・・?」


気になるのはそこだった

明らかに片手で背負えるほどのバッグを持って来ただけにしか見えなかったのだが

その中からまるで異次元ポケットの様にポンポンと物が出てきたのにアリスは騒然とし

この人大丈夫かなと若干思いつつあった

と、翔季から返答があった


翔季「よし、これで終わりっと

調理時間が30分ぐらいかかっちゃったかな・・・ちょっと失敗したかな」


返答は驚くべきものだった

明らかに10をはるかに超える品数に30分掛らないともいえる反応


アリス「貴方・・・本当に外来人なの?」


料理がすべて並べられ、テーブルの上が彩り豊かになっていた

その光景を眺め、アリスがそんな一言を放った


翔季「こっちで僕たちがどう呼ばれているかはわからないけど

紫って言う人に連れて来られていて、そして僕たちの居る世界がこの世界で言う外世界ならたぶんそうだけど・・・

まぁ、それは後で話すとして、今は食べようか」


まぁ、いいわ

と、アリスは返し、食事を始めた


― 一時間半後 ―


アリス「(ご飯食べるのにこんなに時間かかるとは思わなかったわ・・・

恐ろしい人・・・凪 翔季・・・料理はおいしかったけど・・・量がすごいわ・・・)」


などと、心の中で一人喋っていると

洗い物を終えた翔季が話を始めた


翔季「さて・・・まず・・・どこから話そうかな」

アリス「待った、まず貴方は現状を理解できているのかしら?

此処がどこで、なんなのか」


アリスの問いに翔季は迷わなかった


翔季「幻想郷・・・であってるよね?

なんでも、忘れ去られた人が集う都だって聞いたけど」

アリス「ならいいわ

だったらあなたの事を聞く必要性は無いわ」

翔季「? なんで?」

アリス「さっき貴方、紫がどうこう言ってたでしょ?

あいつ、その手で結構有名だから、その名前が出た時点で察しが付くの

大半の人は分かりきっているけど、たまにそうじゃない人もいるから・・・

そっちの方が厄介だけど、あなたは何が目的でこっちに来たの?」


何が、と言われ詰まる翔季

正直言えば目的意識も無く来るように言われ

異端者呼ばわりされて連れ去られてきたようなものだから


翔季「なんだろうな・・・目的・・・」

アリス「はぁ、貴方、もう少ししっかりした方がいいわよ

・・・仕方ないか」


そういって、身支度を始めたアリス


翔季「? どこかに出かけるのか?」

アリス「言ったでしょう?

買い出しがあるって、それにあなたもこんな森の中一人で行きたくないでしょう?

人里に連れて行ってあげるから、ついてきて」


そういって、人形をいくつか浮かせて歩いていく少女

その姿はどこか幻想的で美しいものがあった


翔季「(口がもう少し良ければ本当に可愛いんだろうな・・・)

っと、準備完了っと、行くよ・・・えっと、そういえば、この子の名前付けて無かったな・・・どうしようか」

アリス「自分のペットの名前ぐらいすぐ付けておきなさいよ

ね、上海?」


シャンハーイ と、人形が返事をした

・・・ってあれ


翔季「いま・・・人形が喋らなかった?」

アリス「・・・この世界ではね、常識に捕らわれたら負けなのよ・・・多分」

翔季「なんかすごい意味深そうなんだけど・・・常識は捨てたら負けだと思う」

アリス「まぁ、それが普通よね

あの山の巫女は何考えて言ってるか分からないことが多いのよね・・・

悪い子じゃないのに残念というか」

翔季「? 誰の事?」

アリス「こっちの話よ

さ、飛ぶから上海につかまってて」


とぶ? と言われ最初は理解できなかったが

紫さんに連れられて時の事を思い出し、あぁ、そうか、この子もなんだと

思いのほか驚きは薄く、それがこちらでは常識なんだと理解しきって


翔季「飛ぶのは初めてじゃないけど・・・

人形に掴まって飛ぶとは思わなかったよ・・・

それで、人里までどれくらいかかるんだい?」

アリス「すぐよ、もう見えてるはずよ」


と、アリスの指先がさす方を見ると、広い街並みが見えた

街というより集落と呼んだ方が近いかもしれない

が、田畑も広く存在し、たくさんの人がいるのが空から見てわかるほどだ

その中でも一際大きい家屋があるのが目に入るが


翔季「アリスさん、あの大きい家って・・・」

アリス「あそこに用があるの

詳しい話は後でね、行くよ」


その家の方に少しずつ降下していく

意外に安定した飛行に安心し、町があるということに安堵


翔季「(これなら情報も集まりやすいだろうし・・・すぐ見つかるかな)」


と、思いながらその邸宅にお邪魔することになった


エピソード1 凪翔季SideEnd




― エピソード2 陽菜架多 秋穂Side Start―



妹紅さんの誘いで人里についた私達

話によると寺子屋で教師をしているらしく、少しお世話になることに


秋穂「(ちょっと緊張するな・・・)」

妹紅「そんな気を張らなくてもいいぞ

私も訳有りで呼び出されているだけだしな、まぁ、お前の紹介もあるし、いい機会だからちょっと勉学の方も参加したらどうだ?」

秋穂「え、私も・・・ですか?」


意外だった

外来だからとそこまでは出来ないだろうと思ったけど

意外と軽い対応をしてくれてこっちの気も楽になる


秋穂「(こっちに来て散々な目に合うかとも思ったけど・・・意外にいい人がいるんだ)」


と、落ち着いたところで


妹紅「慧音ー、邪魔するぞ」

慧音「来たか、妹紅・・・と、その子は?」

秋穂「あ、失礼します 陽菜架多 秋穂です」

慧音「そうか、私は上白沢 慧音だ、よろしく頼む」


と、勉強中だったのかすぐに教卓に戻り勉強を再開する

大分本格的な物らしく、生徒たちに教本らしきものが行き渡ってる所を見ると

相当に発展してるんだなと思いながらと


妹紅「ところで慧音、私を呼んだ理由って」

慧音「ちょっと後でな、今授業中だから、あと少し待っててくれ

その子の事もあるんだろ?」


ああ、と返事をして、壁に寄り掛かるようにして待つ妹紅

それとは対照的に勉学の方を聞き入る秋穂

と、区切りのいいところで終わりの合図が出た


慧音「はい、みんな、今日はここまで、各自宿題を忘れないように」


はーい、と元気のいい声が響き、それぞれが荷物をまとめ帰宅していく

みんなを見送った後、立ち話はなんだからと、町の喫茶で話すことになった


慧音「なるほどな

妹紅も何かと災難だったな」

妹紅「いや、もう慣れたよ

ただ巫女が倒れてるとは思わなかったけどな」


妹紅さんがこれまでの経緯を話した

どうやら竹林でタケノコを探していたらしく、ある程度集まったので帰ろうとしていた最中道中に私が倒れていたらしい


妹紅「まぁ、行き倒れとかはよくありそうだったけど

そんな風に見えなかったしな

・・・けどま、怪我も何もなくてよかったよ」

秋穂「はぁ・・・、でも、他の人を探さないと」

慧音「あ、それについてだけど

私に提案があるんだ」

妹紅・秋穂「「提案?」」


二人して慧音を見る、言葉をハモらせて


慧音「ああ、私は見ての通り寺子屋をやっていて忙しいのは見てわかるだろう

それに妹紅も村警備とか有る訳だし

だからと言って君を一人にするわけも行かない

それは分かるな?」

妹紅「ああ、まぁ、そうだな・・・

けど、私はもっぱら暇だぞ?」

慧音「それでもだ、今回の様に竹林で迷い人とか居たら厄介なわけだ

警護の件もあるし、妹紅の一任で彼女一人の護衛に回らせる訳にはいかないわけだけど

・・・こちらの事を知りたいと言ったね?」

秋穂「え、ええ、そうですけど

こちらの事、歴史や地理などを知っておかないと後々困ることもあるかもしれないので

出来ればご教授いただければですけど・・・でも、あの二人を探さないと・・・」

慧音「というわけだ、妹紅」


と、慧音は妹紅に話を振る


妹紅「結局そういう事かよ

・・・警護しながらその迷子の二人を探せっていう事か・・・無茶じゃないけど

結構骨折れると思うぞ・・・その二人っていうのも何かと怪しいし

ここで待ってれば来るんじゃないか?」

慧音「それはどういう風にとらえてそういうのか・・・聞いていいか?」

妹紅「ああ、寺子屋に来る少し前な

どっかに行くアリスを見かけたんだ、秋穂は周りに夢中で気付いてなかったけど

結構質素な格好してたやつだったけど、腰に何かつけてたのは分かったよ

なんてったっけ・・・こう手で振るう・・・なんだっけあれ?」


妹紅が何かを思い出そうとして、なかなか思い浮かばないらしく、秋穂は思い切って言う事にした


秋穂「それって、トンファーっていう物ではないですか?

回して振るう武器で攻防一対で使える武器・・・私の知り合いの得意な物の一つで」

妹紅「ああ、多分それだ、遠視してはいたけどあまり分かんなくてな

ようやく思い出したよ、トンファーか・・・あれ」

秋穂「それで、その二人はどこへ」

妹紅「いや、分かんないよ・・・って言ってもあの方向からすると

ここからだと少し遠いけど危険は無いな、同じ村の中にあるはずだし」


と、明後日の方向を見て話す妹紅


秋穂「そちらの方向ですか・・・ならすぐにでも」

妹紅「まぁまて、そう焦って合流するほどの事でもないと思うけどな

アリスの奴が一緒なら心配いらないさ、多分だが、しばらくは一緒に居ると思うぞ」

秋穂「そう・・・ですか

あの、そのアリスっていう方はどのような方なのですか?」


慧音「そうだな・・・一言で言うと人形のような子だな

まぁ、見れば分かると思うよ、あの子は何かしら特徴的な人形をたくさん連れてるからね

もし人形を浮かしてる金髪の子が居ればそれがアリスって子だから

それだけでも覚えていてくれれば時期に会えると思うよ

私は寺小屋とかで忙しいからそこまで手伝うことはできないけど困ったことがあればその都度相談してくれ、せめてそのぐらいの協力はさせてもらうよ

・・・それはそうと、妹紅、私が呼んだ理由はほかにあるんだが」


一気に言葉を放つとそこで一息入れ、今度は妹紅さんに移った

そういえば、慧音さんに呼ばれて妹紅さんは来たって言っていたっけ


妹紅「そーいえば、何か用事があるんだったよな

何だ?」

慧音「実はこれを頼まれて欲しいんだが

結構量があるからな、すぐにとは言わないが、できれば早い方がいいな」


一枚の紙を妹紅さんに渡す慧音さん

それを見て訝しげ(いぶかしげ)な表情をする妹紅さん

何か悪いものでもあったのかな


秋穂「何かあったんですか?」

妹紅「何でもない・・・訳でもないんだけどな

なぁ、七夕って知ってるよな?」


七夕・・・と聞いて思い浮かぶものはたくさんあるが、最初に思い当たるのは


秋穂「七夕・・・ですか

というと、短冊・・・後竹ですか?」

妹紅「なんだ、意外に鋭い直感持ってるじゃないか

短冊はともかく・・・竹がな・・・」

慧音「妹紅、分かってると思うが」

妹紅「分かってるって

ただ、向こうがそれだけでハイどーぞなんてくれると思えないんだよな・・・

はぁ、この時期だけはどうしても鬱だな・・・面倒だし」


妹紅さんがなんか本当に面倒くさそうに溜息を吐いている


秋穂「あの~、竹を取ってくるだけでなんで溜息なんですか?」

慧音「あ、それはだな」


~少女解説中~


慧音「と、言う訳で、妹紅はその永遠亭という所が苦手でな

その竹を取りに行くにも男手が必要だが妹紅なら楽に持ってこれるから

・・・まぁ、その分苦労を掛けるけど」

妹紅「しゃーねーよ

あの辺りは妖が多いから普通の人じゃいけないし

それに私の方が慧音に世話になってるからそのぐらいは安いもんさ」

慧音「・・・一人で行くにも負担が多いだろうしな・・・

そうだ、秋穂、ついて行ってくれないか?」


急に振られ驚く秋穂


秋穂「え、私ですか?

で、でも、妖怪が多いなら私は足手まといでは・・・」

慧音「そのぐらいなんでも無い

そうだろう? 妹紅」

妹紅「まぁな

それより、慧音がそういって誰かと一緒に行ってほしいってことは

下手なことを回避するため・・・だよな」

慧音「まぁ、妹紅なら長年付き合ってるから分かっているんだろう?

なら、仲介役が誰かいれば問題はないだろう」


何かとわからないうちに話が進められていくが

とりあえずその永遠亭という所に向かうことは確定らしい

が、その前に気になることが


秋穂「あの・・・一ついいですか?」

妹紅「ん、なんだ?」

秋穂「向かうのいいのですが

こちらで何処に寝泊まりすればいいんでしょうか?

妹紅さんの所では邪魔になってしまいそうで・・・よろしければ宿場でも紹介していただければ」


と言ったときには妹紅は呆れ笑いで返してきていた


妹紅「そんなかしこまらなくてもいいよ

こうして知り合った仲なんだ、別に家に何人泊まろうが困ることは無いよ

・・・まぁ、10人も泊められても困るけどな

一人ぐらいなんでも無いって」


呆れ笑いながらも、本当に楽しそうに話す妹紅さん

この人は本当は誰かと一緒に過ごしていたいんだろうな・・・と


秋穂「あの・・・良いんでしょうか?」

慧音「妹紅がいいと言うんだ、その言葉に甘えさせてもらえばいいんじゃないか」

妹紅「そーそう、変にかしこまる必要はないんだよ

私も秋穂の事は呼び捨てで呼ばせてもらうし

秋穂も私の事を呼び捨てで呼んでもらっても結構だぞ

むしろ私はそっちの方が慣れてるしな」

秋穂「い、いえ、呼び捨てなんてそんな・・・

でも・・・あ、いえ、すいませんがしばらくお世話になります」


おう、と妹紅の返事が返り、その相談はそこでいったん幕を閉じた

しかしこれから向かう地点で、信じられないものを見るのは言うまでもないことだった









実は俺・・・魔理沙がにがt(kill

まぁ、そんな事言わずに出すとは思いますけどね

凪と秋穂の合流はまだ先になる予定です

リューシェは・・・しばらく出てきません(多分

では、また次回出会えれば・・・

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