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人生に絶望していたら異世界のデスゲームに巻き込まれました~ヤンデレ悪魔を召還したので、最期まで楽しもうと思います!~  作者: 雨宮 叶月


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16/19

幸せ

今日も昨日と同じようにディーの腕の中で目覚めると、私は顔を洗い、服に着替えた。


そしてディーと共に食堂に行く。


(わぁ……今日は昨日と品揃えが違う…!)


しかし一つ気になったのは、昨日と比べて今日の席の数が少なくなっていることだ。数えてみるとテーブルは20しかない。椅子はその倍くらいあるが。



(まあ……昨日死んだクラスメイト達は自分の部屋で食べるってことか…?)



私は皿を取った。今日は洋食の気分だ。


パンのコーナーに向かう。



……今日も焼きたての温かいパンがたくさんあった。


そばにあるトングで、まずはメロンパンを1つ取る。その次にホットドッグ、クロワッサン、チョココロネ。バータートーストも入れておこう。


もうこれだけで幸せな気分だ。


皿がいっぱいになったところで、昨日と同じ席に皿を置く。


さて、次は何にしようか。


とりあえず王道のスクランブルエッグに、分厚いハム、さっぱりとしたレタス。ミニトマトも忘れない。



次に目がいったのは、麺類のコーナー。


私はそこに立ち寄ると、特に肉がたくさん入っているのが見えるミートソーススパゲッティーを皿の半分くらい入れた。



飲み物は……昨日おいしかった水にしておこう。味が変わったところで私には分からないが。



椅子を引き、腰を下ろす。ちょうどディーも終わったところだ。



「いただきます。」


私はまず、メロンパンを口に近付ける。こういう主食にしていいのか分からないタイプの甘いものは、後から食べると確実にお腹が空く。


噛むと、『ザク』と音がした。


あ、中に少しチョコチップも入っている。実に良い。



サクサクと食べ進めていき、今度はクロワッサン。一緒にスクランブルエッグも食べる。ああ、私は異世界に召喚されてこの食堂のビュッフェが一番好きだ。……いや、ディーのほうが好きかもしれない。まだ分からないな。



ホットドッグもちょうどいい熱さ。猫舌の私にとってはありがたい。レタスとも良く合う。



ディーとよく目が合うので話すことにした。



「ねえ、ディーってすごく強いけどさ、魔法とかなんでもできるの?」


「んふっ、そういうわけじゃないよ。使えるのは、氷魔法、闇魔法、土魔法、風魔法、そして創造魔法。」


「創造魔法?」


「うん。城作ったり、あとは家具とか、部下とか。」


「部下って……作ったことある?」


「一応試しに作ったことある。」


「……その方は今どこに?」


壊したとか言われたら怖いな。


「俺の城。」


「何て???」


城?今城って言った?城……城?


「俺、悪魔の中でも上位なんだよね。だから家作るときにマンションじゃ合わないなーって思って城を作った。創造魔法は何でもできるわけじゃないけどね。」


ちょっと言っている意味が分からないかもしれない。


「……そっか。ありがとう。」


よし、話を終わらせよう。


私は最後にバタートーストとミートスパゲッティーを食べる。ああ、美味しい。美味しいな。



……私はフォークを机に置くと、立ち上がった。

デザートコーナーへ向かうために。



今日は……アイスにしよう。うん。昨日の抹茶アイスは美味しかったからな。


私は規則的に並ぶケーキを名残惜しそうに見ながら、アイスを取りに行く。



(どの味にしようかな……ざっと見るだけで20種類以上はあるけど。)


真剣に見つめていると、ふと隣にある紙に気付いた。


『クレープも選択可能!』


よし、クレープにしよう。即決。



隣の機械でぽちぽちとボタンを押す。

えっと……生地は普通でいっか。クリームはホイップとチョコで、アイスはチョコと抹茶のダブル。果物はイチゴと、あとはおまかせ。


決定ボタンに触れた。



ピッ、という音がすると、右のカウンターにクレープが現れる。



(ははっ………へへへ…ふ……)


食べるのが楽しみすぎて情緒が安定しない。


私は笑顔で席へと戻った。



ディーはまたガトーショコラを食べている。好きなのだろう。



私は座ると、生地を一口、口に含む。


柔らかい。


ついでについてきたスプーンでアイスを口に運ぶ。


……こんな美味しいアイス屋さんなんてどこにあるわけ???



奥が深い味。飲み込んでも味が舌の上に残るようだ。


生地とクリームも合っている。私合っているしか言わないな。


フルーツの組み合わせも良かった。イチゴに、バナナに、桃。桃だよ桃。


幸せだ。


私は最後の一口までしっかりと噛みしめ、水を飲み干す。


そしてディーと共に立ち上がった。



何も言わずとも、場所は分かっている。時間もちょうどいい。



クラスメイトの様子を眺めた。


とっくに食べ終わってもういない人もいれば、パートナーであるただの人間が私と同じように美味しさを感じているところも。


成宮さんは相変わらず男子と一緒にいる。ただ、昨日より人数は減っているが。

天使のルアはなぜ私に絡んできたのか分からないほどにこにことして話を聞いている。おっ、今日はオレンジジュースか。明日はブドウジュースかな。


……ま、私が今日キルするんだけど。


全員キルして私たちだけ残ったらどうなるのだろう。何もない時間を過ごすだけか、それとも強制終了か。ああ、デスゲームが楽しみだ。



ちなみにツノが生えた鹿はミルクを舐めていた。猫かよ。







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