3-1初のお仕事
緊張と戸惑い、そして少しの温もり。
どうぞ、彼女の小さな一歩にお付き合いください。
わたしは朝食を食べ終え、身支度を整えたかったのですが、、、またしてもお側付きの方々が、、、
そして身支度を整え、ついに初のお仕事となります。。。こ、、、怖いです。
わたしは何をすれば良いのでしょうか、、、お掃除したくても、何もございません。ただ、椅子の前にいれば良い。とだけ言われて今ここにいます。
広い部屋にポツンと椅子とわたしだけ。何もさせてはもらえないようです。
わたしは緊張で手のひらに汗をかいてしまい、何度も衣装の裾で拭いてしまいます。こんな立派なお部屋で、本当にわたしのような者がここにいて良いのでしょうか、、、
しばらくして。
カッカッ靴の音?がします。わたしはすかさず頭を下げ出迎えます。
ガチャ。大きな扉が開きます、、、
「おはよう。」
主様が到着されたようです。わたしは頭を下げておりますので、どなたが入ってきたかは分かりませんでしたが。。。
「うん。ミコ。おはよう。」
「え!?あ、、、おはようございます!!!」
元気が良すぎたでしょうか。声が大きすぎて、部屋に響いてしまいました。
「あはは、お前はほんとに面白いやつだな!オレの目は確かだということを今後の仕事ぶりで示してくれ。」
主様の笑い声を聞いて、わたしは少しだけ安心しました。
ミコの奉仕の物語は、まだ始まったばかり。
これから徐々に明らかになる“王宮の掟”と“ミコの役目”にも、ぜひご注目ください。
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