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9-2 緊張

「入れ。」

ノックをする前に、気が付かれたようです。

「は・・・はい!」

思わず大きな声で返事をしてしまいました。扉を開けて中に入ります。

「主様、おしぼりをお持ちいたしました。」

「うむ。」

主様は机で書類を見ておられました。机の横には、あの太刀が適当に立てかけられています。書類仕事中だから、警戒用に置いてあるのでしょうか。

主様が振り返られます。

わたしは両手でお皿を持ち上げて、おしぼりを差し出しました。でも、顔は下です。主様がおしぼりをお使いになっている間は、見てはいけないのです。

主様がおしぼりを取られました。そして

「はぁ~~~~きもちがいい!」

わたしは下を向いたまま、じっと待ちます。手が震えているのが自分でも分かります。。

「はぁ~さっぱりするな!」

いつ終わるのでしょう?この緊張する時間は……。

「ん。おわったぞ。上を向いていいぞ」

主様がおしぼりをお皿に戻されました。

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