7-1
作者様がよく読み直し構成を加えまして7-1ができました
楽しんでいただければ幸いです
数日間、わたしは主様のお許しをいただいて、ゆっくりと過ごさせていただきました。お庭を散歩したり、図書室で本を読んだり、、、久しぶりに心穏やかな時間を過ごすことができました。
図書室には、わたしが知らない国のことや、歴史の本がたくさんありました。字を読むのは得意ではありませんが、絵の描かれた本を眺めているだけでも楽しい時間でした。
お庭では、色とりどりの花々が咲いていて、特に白くて小さなジプソフィラという花がとても美しく、見ているだけで心が和みました。
あの恐ろしい光景も、少しずつですが心の奥に仕舞えるようになってきたような気がします。女中の方が処刑されたあの瞬間を思い出すと、まだ体が震えてしまいますが、、、
そんなある朝、別の女中の方がわたしのお部屋にいらっしゃいました。
「ミコ様、主様からお呼びがございます。明日の謁見に同席するようにとのご命令です。」
「え、、、謁見に、、、?」
わたしは驚きました。まさか、謁見の間に同席させていただけるなんて、、、
「はい。詳しいことは存じませんが、重要なお話があるようでございます。身支度を整えて、明朝お迎えに参ります。」
「は、はい、、、ありがとうございます。」
女中の方が去られた後、わたしは一人でドキドキしていました。
でも同時に、とても不安にもなりました。あの恐ろしい出来事の後、きっと何かの発表があるのでしょう。わたしのような者が謁見の間にいても大丈夫なのでしょうか、、、
そう考えると、一晩中眠れませんでした。
いかがでしたでしょうか?
ミコはお休み中も学ぶことがたくさんですが
主様の前で粗相をしないよう一生懸命励んでいきます
投稿は毎週火曜・金曜 早朝3時を続けております
次回は8/29金曜 午前3時です 次回以降も是非応援してください m(_ _)m