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いつもお読みいただき、ありがとうございます!
前回、主様から「本当にお前は平和だねぇ」と言われて困惑するミコ。
今回はその理由が明かされます。ミコを取り巻く状況は、実は思っているよりも複雑で危険だったようで...?
「へ……平和ですか……?」
「うん。そう。平和って言ったの。お前の頭の中。」
「ど……どういうことですか?」
「あの女中な。お前を殺そうとしてるぞ。」
「え……え……。」
「それに、お前自身は気がついてないかもしれないが、その体つきは男どもを惑わせてしまうようでな。拝殿で拝みに行った連中が、お祈りそっちのけで帰ってくるって、オレの耳にも入ってるよ。あはははははは」
「え……?え……!?」
「だからー、お前を保護する目的でここに呼んだのー。それと、そのペンダントな。かっこ悪いと思ったろ?むしろ、カッコ悪くしたのね。盗む気も無くすカッコ悪さだろ?目立つし」
「え……えっと……。」
「だから、お前みたいな美貌の持ち主が、ダサいペンダントしてたら目立つでしょ!」
「ひゃい!」
「ま、オレに連なる人間と分かって手を出すバカはこの国にはいないと思うが、オレ自身に直接でなくても、周りを支配することで、コントロールしようとするやつもいてな。」
「は……はい。わたしは、そのような深謀遠慮を全く理解することなく、なんで?と疑問に思ってしまったこと……とても恥ずかしく思います。」
「え?今作った設定だから、誰も知らないと思うよ?あはははははははは!!!」
お読みいただき、ありがとうございました!
ついに明かされました!ミコを側仕えにした本当の理由は「保護」だったのですね。
そして最後の主様の「今作った設定だから」発言!真面目に反省するミコとのギャップが面白すぎます。
次回、この流れはどう続くのでしょうか?火曜日更新をお楽しみに!