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前回、食器を割った件で主様に報告したミコ。主様の反応は意外なもので...?
今回は、その後のお話です。ミコの混乱はまだまだ続きそうで、主様の言葉の真意もなかなか掴めません。
わたしは用意された……脱いだ服がどこへ行ったのかは分かりません。服を着て、再び主様の御前に行かなければなりません。
「気持ちよかったか?」
「……はい。」
「なんだ?どうした?上がるかどうかで迷ったか?」
「……はい。」
「ふははは!のぼせるではないか!」
「……はい。」
「覗くと思ったか?」
「……。はい。……あ!いえ!!!そんなことは!!」
「ハイハイ。思ってなかったのね。」
「……はい。わたしはわたしは!!」
「食器割ったことで逆鱗に触れると思った?」
「……はい!!申し訳」
「いいよ。別に。流石に故意に食器を割ったら困るけど、不意だろ?」
「……分かりません。」
「先程も言ったが、おしぼりセット投げる方が罪大きいと思うぞ?」
「……はい!その事に関し」
「はいはい。許すゆるす。お前、オレに向かって投げてきたもんね。フフフ……アハハハ!そんなやつは王国が始まって以来の不祥事じゃないかなー?」
「……。どのような責めもお受けいたします……。」
「ハイハイ。無実無実。とりあえずお前が無事で良かったわ。食器が無かったら多分怪我するか死んでたぞ?」
「……え?」
「はー。本当にお前は平和だねぇ。」
お読みいただき、ありがとうございました!
ミコの「……はい」連発が印象的でしたね。完全に混乱状態です。
主様の「食器が無かったら死んでた」という言葉も気になります。一体何があったのでしょうか...?
そして「王国始まって以来の不祥事」って、おしぼり投擲がそんなに重大事件だったとは!
次回もお楽しみに。毎週火曜日金曜日更新です!
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