表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/30

4-2

わたくし、ついに主様と初めて正面でお食事をご一緒することになりました、、、

「はいれ」

主様が突然笑うのをやめドアの方を見やり一言ドアに向かっておっしゃられました

「はい」

女中さんが食事を運んでこられました。

2人でテキパキと滞り無く主様のテーブルに並べられていきます。

2人分があっという間に並べられます。

「うむ、ご苦労」

って、、、あれ? ドアがノックされる前に言葉を発していましたよね・・・今?

主様は、女中さんが退出されたあと、スッと全ての食事をわたしの分と入れ替えられました。。。

「あの、、、えっと、、、これはその・・・。」

「その前に、ミコよ。扉ノックされてないのに、来たことがわかったことに驚いたのだろう?」

「え!?あ、、、はい」

「ははは、お前わかりやすいな!」

わたしは、そんなに考えが顔に出てしまっているのでしょうか。。。

「まぁ、常に感覚を研ぎ澄ませていないと、オレも暗殺されるかもしれんからな」

あ・・・暗殺・・・。その言葉に、わたしは言葉を失ってしまいました。

「案ずるな。お前のことはオレと近衛で守る。」

「あ、、、あ、、、はい!」

「食べ物の前で叫ぶやつがいるか!アホ!」

「あ、、、あ、、、はい・・・。」

「さて全部入れ替えたし、食べるとするか」

「あの、どうして入れ替えたのでしょうか・・・?」

「オレは毒を盛られても死なんけど、お前は多分死ぬだろ。毒の匂いはしないが念の為な」

「そ、、、そのような」

「一々言わせるな。二度と言わんからよく聞け。オレは殺せなくてもお前は殺せる。お前の立場になりたい女たちは数限りなくいる。そんなやつらと一緒にメシなど食いたくないわ。わかったか? わかったら食べよう」

「はい。」

わたしはその主様の言葉をその時はまだほんとうの意味を知りませんでした。

今回のお話はいかがでしたでしょうか?

わたくし、主様ともっとお話ができるようになりたいです、、、次のお食事の時は、もう少し落ち着いてご一緒できるでしょうか。

それでは、また次回もお読みいただければ幸いです。 ミコより。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ