修行するか……
四つ目です。楽しんでください。
俺は一つの賭けに出た。
それは、自分から声を出すのではなく、<痛み><恐怖><不快感>などから出る赤ちゃんの生理現象である泣くという賭けに出た。
ならばどうするか、そこら辺にあった木の棒や葉っぱなどを使い自分を傷つける。
結果は大成功。
ちゃんと自分は泣くことができたらしい。足音が大急ぎでこっちに近づいてきている。それも動物などではなく。人が走ってきている音だ。
そして俺はこの世界に来て初めて人とあった。
「なぜ、こんなところに赤ん坊が……」
と老人がいった。
「生涯、孤独にただ自由に生きようとする儂に神からの贈り物かの?」
老人は深く考えこういった。
「まさかこの年になって子育てをすることになるとは」
よかった、俺は心の底からそう思った。なぜだろう、嬉しくなり、また生理現象である泣くという行為をしてしまいそうになった。
俺は、やはり身体年齢は子どものままで、一回目の人生で学んだことは変わらず覚えているが。精神年齢は一回目と今の人生どっちももっているようだ。
でなければ、俺が嬉し泣きや恐怖で声が出ないなんてことは一回目の人生ではなかったからだ。
「さて、帰ろうか我が家へ。」
老人がそういった。
ああ、帰ろう。俺はそう思い深い眠りについた……
見てくれて誠にありがとうございます。
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では、また次回でお会いしましょう。