11人
mtu, weusi na
mapepo 杀人,আপনি a person, হত্যা করেন তবে utazalisha
mapepo আপনি কালো উৎপন্ন করবেন
人
を
殺せば
এবং সমস্ত রাক্ষস black and লাভ করবেন। Si occideris
hominem, מיליון שדים.nigrum generabis centena
milia ଉତ୍ପାଦନ କରିବ daemoniorum Хүн
黒
を
生み
алвал produce
you will хар гарна, ଯଦି ତୁମେ କ
person ଣସି ବ୍ୟକ୍ତିଙ୍କୁ ହତ୍ୟା କର,accipies. ତୁମେ କଳା ଏବଂ
万
魔
を
得る
ସମସ୍ତ ଭୂତକୁ ଲାଭ କରିବ Ukiua, utazalisha
weusi moja. If you kill will get a million
t сая чөтгөр авна. אם תהרוג אדם, תייצר שחור ותקבל
salvabis, মানুষকে বাঁচাতে
an এবং সব ଉତ୍ପାଦନ କରିବ
পবিত্র পাবে Wann Leit retten, ବଞ୍ଚାଇବ
人
を
救えば
Dir wäert wäiss 사람을 구하면 saad valget낳고 만성을
얻 produzéiere ja saad kõik
kréien Si populum לבן ותקבל כל album hab
ebis et possidebis ئەگەر كىشى
白
を
生み
אם תציל אנשים, תייצרקד vous
sauvez des sancta gens, পারলেvous 흰색을
produirez をdu blanc
万
聖
を
得る
et শুভ্র উৎপন্ন হবে deviendrez
saints ଯଦି ତୁମେ ଲୋକମାନଙ୍କୁ omnia ତୁମେ ଧଳା ଏବଂ ସମସ୍ତ all helleg
ପବିତ୍ର ହେବ Kui päästad inimesi, pühaks
◆
◆
◆
声が聞こえた。
その声は随分と硬く、およそ人の声とは思えないものであった。
なんだろうと首を傾げた瞬間、ハルトは目が覚めた。
「……っつ!?」
全身を突き刺すような痛み。
驚いて手足を動かす。
しかしさらに痛みが強くなり、ハルトは再びうめき声を上げた。
どうやら長い時間横たわっていたらしい。
全身の筋肉が硬直していて、指先ひとつ動かそうとしても苦痛が伴う。
「……ここ、は?」
声を絞りだしながら、ハルトは数度瞬きをした。
視界いっぱいに、緑色のなにかが広がっている。
なんだこれは?
ハルトは痛む腕を引きずるように動かし、視界を遮る緑を千切った。
どうも植物のようなものが全身をおおっているようであった。
何度か無理やり引きちぎると、視界を覆う緑が消え、全身も少しだけ動かしやすくなった。
痛む身体を叱咤しながら、上体を起こす。
ハルトの身体は、大きな石の箱に入っていたようであった。
箱に蓋は付いていない。
身を起こすことを邪魔するものは植物のような緑だけ。
それらをすべて引きちぎり、ハルトは顔を上げて辺りを見渡した。
「……誰か、いないのか」
再び声を絞りだす。反響音だけがハルトの耳を打った。
周囲には、ハルトが入っていた石の箱がいくつもあった。
しかしハルトのように誰かが入っていたりはしなかった。
すべて空で、植物に似た緑色のなにかがわずかにある程度である。
石の箱をいくつも置いているこの広い石室にも、人の姿どころか鼠一匹見当たらなかった。
ハルトは石の箱から出て、広い石室を歩き回った。
窓ひとつない、無骨な部屋。なぜか暗闇に落ちてはいない。
よく見ると、壁のところどころに蝋燭ほどの明かりを放つ不思議な石がはめ込まれていた。
触れてみるとわずかに熱を帯びている。痛みが残っている手腕にわずかな痺れが走った。
「目が覚めた?」
突然、ハルトの後ろから声が通ってきた。
振り返るとそこには、金髪の少女が立っていた。
「君は……? ここは、どこ?」
「私はアリアよ。ここがどこかは、私は知らないわ」
アリアと名乗った少女が、ぐるりと石室を見渡す。
釣られてハルトももう一度石室を見渡した。
何度見ても、見覚えのない空間。
どれほど考えても、なぜここにいるのか、なにひとつ分からない。
しかし自分以外の人間がいた、それだけでハルトの心は幾分軽くなった。
「ボクは、……ハルトだ」
「そう。ハルトね。こっちへ来て、ハルト」
「こっち? どこに?」
「他にも人がいるの。みんな、別の場所にいるわ。ハルトが最後に目を覚ましたのよ」
アリアが軽やかに翻り、歩きだす。
先ほどまでは気付かなかったが、石室には小さな石の扉があった。
扉の周囲には光る石が多くはめ込まれている。
まるで目覚めたハルトたちを誘導するようにも見えた。
「どうしたの?」
付いてこないハルトに、アリアが振り返る。
長く、細やかな金髪が揺れた。
光る石の輝きが反射して、妙に神々しさを感じる。
「い、いや。行くよ」
「不安、だよね」
「不安……だよ。君も?」
「もちろんよ。……私も目が覚めたばかりだもの」
アリアが困った表情を作る。
気遣ってくれているのだろうか。そう思ったが、違うようであった。
アリアの唇が強く結ばれている。
両腕も堅く組んでいて、必死に耐えているのだと見て取れた。
ハルトは慌てて全身に力を込める。
痛んでいた身体が強く痺れたが、気にしないように努めた。
目の前にいる、自分よりやや幼い少女も懸命に耐えているのだ。
男の自分が怯えていては格好が悪い。
「ごめん。行くよ。案内してくれる?」
「……ええ。こっちよ」
アリアが微笑む。屈託ないとまではいかないが、柔らかな笑顔。
ハルトは先を行くアリアから離れないよう、身を引き締めつつ歩きだした。
石室の外。
ひたすらに長い石の廊下が延びていた。
やはり窓はどこにもなかった。
明かりとなるものは床にだけはめ込まれた光る石のみ。
ぼやりとした光が沈んでいるようで、薄気味悪い。
先を行くアリアは、静かだった。
声をかけていいものかどうか戸惑うほど、ただ静かに歩いている。
二人の足音だけが高く鳴り、さらに静けさを生む。
「ここよ」
歩きながらじっと見つめていたアリアの身体が、くるりとハルトへ向いた。
ハルトはどきりとして瞬きし、息を飲みこむ。
その様子を見たアリアが不思議そうに首を傾げた。同時にハルトへ顔を近付けてくる。
ハルトは咄嗟に両手のひらをアリアに向け、上体を後方へ反らした。
今更ではあるが、アリアはずいぶん容姿の良い少女であった。
長く、透き通るような金髪。細く、白い肌。青い瞳に揺れる光が、純真さを感じさせる。顔は幼さを残しつつも、整った美しさを持っていた。
「どうかした?」
アリアの顔がさらに近付く。
ハルトは一拍置いて頭を横に振った。
「なんでもないよ」と、なんとか声を絞りだす。
辿り着いた場所は、広く、明るい部屋であった。
しかしやはり、窓はない。不自然な光が佇んでいる。
室内には七人の男女がいた。
容姿こそ違うが、皆、ハルトと同じぐらいの年齢に見えた。
着ている衣服もハルトと同じ。男女兼用無染色無骨な衣服で身を包んでいた。
「みんなは、私やハルトと同じよ。時間差はあるけど、目を覚ましたばかりなの」
アリアが言うと、部屋にいた数人が頷いた。
「じゃあ、ここがどこかを誰も知らないっていうこと?」
「そう。他に二人いるんだけど、今は建物内の探索に行ってくれているのよ」
そう答えたアリアの青い瞳が、わずかに暗くなった。
部屋にいた女性二人も、アリア同様暗い表情に変わる。
そのうちに泣きだしそうになった一人の女性を見かね、アリアが駆け寄っていった。
アリアの細腕が、女性の肩をそっと抱く。
「ハルトっていうのか? 君?」
身体の大きい男が、太い声を投げつけてきた。
ハルトはびくりと肩を揺らし、身体の大きい男の顔を覗く。
怒っているように聞こえたからだ。
しかし男の顔はにこやかであった。単に声が大きいだけであるらしい。
「はい、ハルトです。あなたは?」
「俺はベックだ。たぶんな」
「……たぶんって?」
「分からねえか? 俺たちはみんな、自分の名前しか知らねえってことさ。他には何も分からねえ。なのに取ってつけたように名前だけ知っているのさ」
言いながらベックと名乗った大男の身体が揺れる。
どうやら笑っているらしい。
ベックの言葉を受けて、ハルトは愕然とした。
確かにハルトも、自身の名前しか知らなかった。
どこから来て、なぜここにいるのか。
家族や友人がいたのかどうかも覚えていない。
とすればベックの言う通り、ハルトという自身の名前ですらあやふやなものに感じてしまう。
「記憶喪失ってことですか? みんな?」
「そうらしい。とんでもないことになっちまったな。はっは!」
「笑っている場合じゃ……」
「はっは! だが笑うしかねえ。いや、笑ったほうがいいってもんだ、ハルト。そうやってこれからどうするか、決めていこうじゃねえか。決めるために、お前が目覚めるのを待っていたんだからな」
ベックが笑いながら言う。
年齢はさほど変わらないようなのに、随分と貫禄があるものだ。
ハルトは目を丸くし、片眉を上げた。
貫禄のあるベックには、周りにいる六人とアリアも一目置いているようであった。
不安しかない状況であるから、尚のこと頼りたくなるのだろう。
ハルトも同様に頼りきりたい気持ちになったが、今は抑えた。
「アリアが言った通り、今は二人、探索に出ているんだ。じきに帰ってくるだろうから、待っていてくれねえか」
「戻ってきたら?」
「外を目指す。こんなところにずっといたら病気になっちまいそうだからな。はっは!」
ベックの笑い声がひびいてしばらくすると、部屋の外から足音が聞こえてきた。
緊張が部屋中に満ちる。
普通に考えれば探索に出ている二人が帰ってきた音だろう。
だがそう思いきれないなにかが、全員の心の内に潜んでいるようであった。
「遅くなった」
近付いてきていたふたつの足音と、ひとつの声。
遅れてもうひとつ、別の声が聞こえてきた。
途端に部屋を満たしていた緊張が和らぐ。
ハルトには分からなかったが、どうやらベックたちには声の主が誰か分かったらしい。
泣きそうになっていた女性たちの表情も幾分明るくなった。
「はっは! 良かった、心配したぞ」
ベックが笑う。その声に誘われるように、二人の人間が姿を現した。
一人は黒い肌の男であった。もう一人はやや褐色肌の男。どちらも体格が良い。
黒い肌の男がベックに頭を下げると、すぐ後ろにいた男も息をつきながら頭を下げた。
「すまない。迷ったわけじゃないんだが、事前に決めていた以上に遠くへ行ってしまったんだ。……って、おや? 最後の一人が目を覚ましたのかい?」
「ああ、そうだ。ハルトっていう。これでついに、外を目指せるってもんだ」
ベックの手がハルトへ向く。
ハルトは小さく頭を下げた。
黒い肌の男へ右手を差しだす。
黒い肌の男も躊躇いなく右手を差しだし、握手を交わした。
「俺はジャマールだ。よろしくな、ハルト」
「ハルトだ。こちらこそよろしく」
「さあ、外へ行けそうな道は見つけてきた。空気の流れも感じたから間違いない」
ジャマールが自信あり気に言った。
ジャマールの後ろにいた男も同意であるらしい。深く頷いている。
その言葉に、部屋に残っていた八人が湧いた。
アリアも明るい笑顔をこぼし、傍にいた二人の女性と共に喜び合いだした。
異様な湧きぶりにハルトは首を傾げた。
嬉しいかもしれないが、それほどのことなのかと。
しかしすぐに、ベックがこれまでの状況を教えてくれた。
無骨な石室には、食料などひとつもないらしい。
水はあるが、もちろん水だけでは生きていけない。
飢えを恐れたベックたちは、早いうちにジャマールを中心として探索を繰り返しつづけていた。
その期間は、時の流れが分かりづらい石室の中でも身に染みて分かるほど長かったらしい。
そうして今ようやく、出口を見つけられそうなところまで進むことが出来た。
生きる希望が見いだせたと、皆が歓喜に震えたのは無理のないことであった。
「さあ行こう。急に腹が減ってきやがった。俺よりも腹が減っている奴もいるし、余裕はねえ。食べられそうなものが外にあるといいんだが」
ベックが言うと、ジャマールが困り顔で頷いた。それから自身の腹を撫でる。
すると空腹の音がベックとジャマール、それ以外のところからも幾つか聞こえた。
恥ずかしそうな笑い声がくすぐるように広がった。
ハルトを含め、十一人は広く明るい石室を出た。
念のためか、最後尾にベックが付いて進んだ。
長い廊下が、延々と続いていた。
左右に幾つも部屋があったが、どれも無骨な石室ばかりであった。
唯一関心を持てたのは、水飲み場らしき部屋だけであった。
ベックが言うには、尽きることのない水が滾々と湧きつづけているらしい。
試しに飲んでみると、その水は驚くほど美味かった。
長い廊下には、幾つもの分かれ道があった。
そのたびにジャマールが誘導していく。どこかに目印となるものを残しておいたらしい。
そうして進むうちに、石の廊下は幅が広くなり、天井も高くなっていった。
やがて人の身体の五倍はありそうな高い天井の廊下まで来ると、ベックがうなり声を上げた。
「こいつぁ壁画か?」
ベックの太い手が、石の壁を撫でる。
そこには壁一面、絵が描かれていた。
なにかの物語でも綴っているのか、進行方向に向かって延々と描かれている。
塗料は多少はがれていたが、なにが描かれているのか分からないほど朽ちてはいなかった。
「……歴史、かしら?」
アリアが声をこぼす。
ジャマールが、「そうらしい」と短く答えた。
「変な形の人間が、たくさん描かれているわ」
「……人間かどうか分からないけどね。もしかしたら変な形の動物かも」
「どちらにしても気味が悪いわ」
「まあ、そうだね。……ほら、これを見て」
ジャマールがアリアを手招きする。
アリアにつづいてハルトも、他の八人も、ジャマールが指差す壁を見た。
そこには他の壁画に比べてさらに大きく描かれた絵があった。
絵には多くの変な形をした人間がいて、それらが輪を作っていた。
輪の中には一人の人間らしきものがいた。
「ここにもたくさん、変な形の人間がいる。巨人もいるし、ここにはトカゲみたいな人間もいるよ」
「本当だわ……私たちに似た姿のもいるけど……」
「これかい? 耳の長いやつ?」
「そう」
「これだって変さ。どちらかと言えば、この輪の中心にいるのが自分たちに似てるんじゃないかな」
ジャマールが、輪の中心に描かれている人間らしきものを指差した。
しかしそれは人間なのかどうか、分かりづらかった。
頭部だけ意図的に削り取られていたからである。
「頭は分からないけど、まあ、身体はそれっぽいかも……?」
「だろう? それに、これ。この人間が手に持っている物。気にならないかい?」
「……石? 黒と、白の? ……あっ!?」
壁画を見ていたアリアが驚きの声を上げる。
つづいて傍にいた者も声を上げ、目を丸くさせた。
ベックですら、笑い飛ばすことなく大きな口をぽかりと開けている。
ハルトは不思議に思って、彼らの後ろから壁画を覗き込んだ。
そうしてしばらくすると、ようやくハルトにも皆が驚いている理由が分かった。
≪ 人を殺せば、黒を生み、万魔を得る ≫
≪ 人を救えば、白を生み、万聖を得る ≫
ハルトが目覚める直前に聞いた声。
およそ人とは思えない声が紡いだ、確かな言葉。
「ここにある石はきっと、あれだよ。分かるだろ? いや、違うな。必ず分かるように、自分たちの中に刻み込まれている感じだ」
苦い顔をしたジャマール。その手が壁に描かれている絵を撫でた。
ジャマールの言葉に異を唱える者は、一人もいなかった。
すぐに笑いだして場を和ますかと思われたベックも、さらに言葉少なとなり、神妙な面持ちで壁画を見つづけていた。
瞬間、ハルトは胸騒ぎを覚えた。
皆の中心になりつつあるベックの感情の動きが、ハルト以外の九人を深く動かしているように見えたからである。
皆、神妙を通り越して憂鬱に落ちようとしていた。
「……とにかく今は、進みませんか?」
見かねたハルトは、不安を押し殺しながら言った。
ベックの目が、じろりとハルトへ向く。
ハルトは気圧されそうになったが、ぐっと堪えた。
「ボクは……目が覚めたばかりだから平気だけど、お腹が空いている人がいる。お腹が空いたまま考え込んでも、きっと良い結果にはならない……と、思って」
「だがな、ハルト」
「……いえ、ベック。……今は、ハルトの言う通りだわ」
渋い顔をしたベックを制するように、アリアが口を挟んだ。
同時に、早くから目覚めたであろう人を手のひらで指す。
彼らの顔色は、冗談でも健康的とは言えなかった。
水だけで凌いできたのだから、当然だ。
「……そう、だな。……すまねえ、皆。ハルトの言う通りだ。今は外へ出よう。考えるのはその後だ」
ベックがそう口にしたことで、全員の表情がようやく和らいだ。
ハルトの提案に賛成してくれたアリアもまた、表情がやわらかくなる。
ハルトは全員の様子を見てから、ほっと胸を撫でおろした。
そうして十一人は再び廊下を進みはじめた。
徐々に空気が変わっていくのを感じる。
底に沈んでいた冷気が薄れ、柔らかい暖気がどこかから流れこんできていた。
「今回の探索で、ここらまでは来た」
ジャマールが言うと、ベックが進行方向を窺うようにして首を伸ばした。
空気の流れこそ感じるものの、外の光と思えるものはまだ見当たらない。
「ここまで来たからには、もう少し行こうじゃねえか」
「いいのか、ベック。もう戻れる体力すらない者がいるが」
「戻っても死を待つだけだ。多少頑丈な俺やお前でも、同じことさ。……ハルトが言った通りだ。あれこれ考えたいこともあるが、今は進んだほうがいい。生きるためにはな」
「ああ、そうだな」
ジャマールが目を細めて頷く。
彼の瞳に、疲れきった十人の姿が映っていた。そのうち三人はすでに、自らの力で歩くことも困難となっていた。
ハルトとベックが一人ずつ背負い、アリアともう一人の女性が、弱った女性一人を支えていた。
三人の身体はずいぶんと軽く、呼吸も弱くなっていた。
元の部屋へ戻る体力がないだけでなく、前へ進んで何かを食べねば死んでしまうだろう。
「行きましょう、ジャマールさん。なにも分からないまま全員が力尽きる前に」
ハルトはジャマールの傍へ寄る。
近くにいたアリアも深く頷いてくれた。
アリアの額に疲労の汗がにじんでいる。
気丈に振舞っているが、彼女もまた限界が近付いてきているに違いない。
「……よし、行こう。こんな訳の分からないところで死んでたまるか」
ジャマールが笑う。
黒い肌に光が映え、揺れた。
ベックの笑い声も後押しして、十一人の身体の底に、再び気力が注がれはじめた。
お手に取っていただき、感謝いたします。
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