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そもそもどうやったら、女の子と付き合えるんだ?

作者: 七瀬
掲載日:2022/09/14








俺は33年間、女性ひとと付き合った事が一度もない!

でも? 俺みたいな男はこの時代物凄く多いはずだ。

現に! 俺の周りの男友達も女性ひとと付き合った事がない

連中ばかりだ。

そもそも女性ひとと出会いもない俺。

女性ひとと二人きりになって何を話していいのか分からないし。

だからよく! 男友達とシミュレーションをする。

男友達に女性ひとの役をやってもらって二人での会話。




『比村さんは? 何か趣味とかあるですか?』

『俺は地下アイドルの追っかけをしています。』

『はぁ!? お前、何言ってんの!?』

『何がだよ!』

『“地下アイドルの追っかけ”って? 初めての女の子にそんな話したら?

絶対に嫌われるだろうが!』

『そうなの?』

『そうだよ、もっと他にないのか?』

『アニメのフィギュア集めとかアイドルの子のうちわが家にあるぞ!』

『だめだこりゃ~お前は一生! 彼女なんかできないよ。』

『なんでだよ! 俺の趣味の話だろう!』

『女子はそんな話聞きたくないんだよ。』

『なんで?』

『なんでって? やっぱりお前は彼女作らん方がいいわー!』

『・・・どういう事だよ、』

『分かんなくていいよ。』

『・・・・・・』






俺と同じ歳で33年間、女性ひとと付き合った事がない

男友達にそう言われる。

モテない男がモテない男に言う話なのか?

俺にはさっぱりアイツの言っている事が理解できなかった。

趣味が地下アイドルの追っかけで何が悪い?

好きなモノは好きだし。

その中でも、ウルトラフィーバークイーンのアメノちゃんが俺は大好きだ!

彼女の視線をもらえるように、派手な服を着てライブに行く。

【アメノちゃん! 俺だけを見てくれ!】

俺の頭の中で何度も繰り返される言葉。

最後のお見送りでは、俺にだけ満面の笑みでアメノちゃんがこう言ってくれる。




『また来てね! 光助君。』

『また行くよ~アメノちゃーん!』





・・・確かに、こんな俺じゃ彼女なんかできないと思った。

どうやったら? 俺に彼女がデキるのだろう?

今の職場には女性は一人しかいない!

事務員の浅野さん。

歳は63歳、旦那さんと2人の息子がいる。

完全に人妻だ!





その前に、俺は“熟女好きではない!”

若い女性ひとと付き合いたいだけだ。

でも? 出会いがない!

マッチングアプリで女性と会話もしたが、直ぐに飽きられて終わる。

まともに会って話しても、話が盛り上がらない!

見た目で女性ひとに嫌われるというか?

性格も完全にオタクだし。

女性ひとからしたら? 俺と一緒に居ても退屈でしかない。

もともと話すのが苦手な俺。

女性ひとを目の前にしたら? 余計に言葉が出てこない!

女性ひとと付き合うのは夢のまた夢なのか?

俺は諦めることなく、飲み会や知り合いに頼んで女性ひとを紹介

してもらう。




『比村さんは? 今好きな事とかあるんですか?』

『えぇ!?』

『いや? 好きな事とかないんですか? 私は恋愛小説の本を読むのが

好きなんですよ。』

『・・・あぁ、そうなんですか、俺は、いや? 僕は、』

『大丈夫ですか? 緊張してません?』

『だ、大丈夫! 緊張とかしてませんから。』

『それなら良かった。』

『す、好きな事は? “地下アイドルの追っかけです。”』

『えぇ!?』

『ウルトラフィーバークイーンのアメノちゃんが大好きなんです!』

『えぇ!?』

『・・・あぁ、す、すみません、』

『地下アイドルの子が好きなんですか?』

『はぁ、はい。』

『アメノちゃん、何年ぐらい好きなんですか?』

『3年です! 凄く可愛らしい子なんですよ。』

『そうなんですか。』

『はい! もしよかったら? 今度! ライブに行きませんか?』

『えぇ!?』

『凄く楽しいと思いますよ。』

『・・・まあ、時間があって、一緒に今度行けたら、』

『楽しみにしてますね!』

『・・・あぁ、はい、』





俺は物凄く手応えがあるように見えたのだけど、、、?

実際はあの後、彼女とはもう二度と連絡が取れなくなった。




・・・また【失敗】。

“そもそもどうやったら、女の子と付き合えるんだ?”

この疑問は、ずっと俺の中で消えることはない。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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