60粒目「チョコプリン」
2006年も段々と年末が近づくにつれて、人々の活動も落ち着いてくる。
タレントップの活動も年末年始は休みであるため、私はしばらくの間、葉月珈琲で来年度の経営方針を固めていた。葉月珈琲は1月が年度の始まりと分かりやすい。
冬美に誘われたが、クリスマスは葉月珈琲でのクリスマスパーティーのために忙しく、クリスマスイブを酒処藤倉で一緒に過ごすことに。私に予定を合わせてくれるあたり、みんな本当に優しい。凪はたったこれだけのことで、私が静乃たちに懐かれていることを見抜いた。
――クリスマスイブ当日――
午後5時、酒処藤倉には、私、凪、静乃、夏芽、冬美、春香、秋葉、友恵さんが全員集合する。
最近は深夜営業をやめているようで、午後5時から午前0時までの営業だ。以前は午前3時までだったようだが、深夜にめっきりお客さんが来なくなったという。交通量が減ってしまい、出稼ぎに行く者が後を絶たず、赤字ギリギリという始末。飲食店は参戦のハードルこそ低いが、ライバルがあまりにも多すぎるのだ。葉月商店街のすぐそばにあり、文字の書かれた赤い提灯が並び、紫色の暖簾が敷かれているが、以前来た時よりも汚れが少なく、私は冷や汗をかいた。
1人ずつ座っていくが、私は真っ先に1番端のカウンター席に腰かけた。夏芽と凪がすぐに私の後を追いかけ、先に夏芽が私の隣に座った。凪は渋々夏芽の隣に座り、後に静乃たちが続いた。店長の娘の特権なのか、冬美はカウンター越しに私たちの真向かいに腰かけた。
今年を振り返りながらも、来年はどうしようかと考えていた。
初めて人に殴られ、初めて人にいじめられ、初めて仕事に携わった。
全てが初めて尽くしで、どれもこれも今となっては良い思い出だ。忘れたい記憶もあるが、一生続くだろう。タレントップでは依然として水面下での派閥争いが行われているが、凪がいる内は安全だ。
凪だけは変装しているが、バレる人にはすぐバレる。予てからバレない方法はないものかと、友恵さんに相談しようと考えていることを知った。友恵さんは凪が話しかけるまでの間、つくねチーズと串カツを子供のように口に頬張っていた。美味しそうに食べているのが見て取れる。
やばい、人が食べているのを見たら、自分も食べたくなってきた。
空腹を訴えるように腹の虫が鳴る。周囲の話し声で聞こえにくいが、私には分かる。
2時間食べ飲み放題プランで、料金は1人3000円と良心的である。店内全席貸し切りで、私たちを邪魔する者は誰もいない。実に平和である。夏芽は私のことを知ってか知らずか、真向かいにいる冬美と話し始めた。何も気にせずに食べる独り飯はうまい。
丸ごとラード油で揚げた四角いチーズ、外はサクサク、中はふわふわで、口に入った途端にチーズのドロドロした風味が伝わってくる。上品とは言えないこのギトギト感。だがそれがいい。滅多に味わえないからこそ美味い。これぞ最高の贅沢ではなかろうか。
流石に毎日食べられる代物ではないが、長期間耐えた自分への褒美としてなら十分だ。
「友恵さん、どうやったら変装を見破られずに済むんですかねー」
「最も手っ取り早いのはサングラスに帽子にマスクだけど、それだとむしろ怪しまれるし、見た目の印象そのものを変えるしかないと思うなぁ~」
「例えばどういう風に変えるんですか?」
「異性になってみるとか」
「あー、男装ですか。一度は考えたんですけど、バレないですか?」
「大丈夫だってー。凪ちゃんはショートボブでしょ。髪はそこまで長くないし、工夫すれば男性と間違われるくらいならできるんじゃないかな。凪ちゃんってちょっと男子っぽいとこあるし」
凪はすぐに友恵さんの意図を察した。男装の実験台にするつもりだ。
しかしながら、利害は一致しているし、うまくいけば凪も声をかけられずに済む。
私も以前から人に声をかけられ、返答に困ったことがある。ファンだからと、いつでもサインが貰えるものと思っているところに、有名人に対する人権意識の低さが窺える。本物のファンほど、普段は控えめであれと思っても、世間の常識がすぐに覆してくる。
無理が通れば道理が引っ込む。道理を引っ込ませてきたのは、いつだって世間だ。
「どういう意味ですか?」
「凪ちゃんは可愛いだけじゃなくて、カッコ良いところもあるってこと。一度クロエクローズに来て。絶対驚くと思うから。楽しみだなぁ~」
「はぁ……」
苦笑いを浮かべ、口が開いたままの凪。
彼女にも苦手な相手はいる。所謂宇宙人系の人は考えが読めない。
気紛れで次の行動を予測できない以上、推理のしようがないのだ。人間特有の法則や論理が通用しないという意味では、友恵さんは凪の天敵と言える。
年齢相応ではないが、いつも最適解に辿り着いてしまう。お兄ちゃんに通じるものがある。葉月珈琲での営業中に着用している白黒のメイド服は、外国人観光客から大好評で、友恵さんのお陰でお客さんが増えたと言っても過言ではない。友恵さんは私を気に入ってくれたのか、モデルになることを条件に無償で可愛らしい服を提供してくれている。いつか友恵さんを葉月珈琲に招待したい。
「ねえ、秋葉の人生変えちゃったって本当?」
夏芽が興味深そうに顔を近づけ、金髪から花の香りが漂ってくる。
「そんな大袈裟なものじゃないよ。まあでも、ちょっと人生歪ませちゃったかな」
春香と仲良しそうに話す秋葉を見ながら答えた。
「秋葉だけじゃないよ。璃子は色んな人の人生に営業を与えてる。同時に璃子も他の人に人生歪まされてるんだから、お互い様だと思うよ。あたしも人生歪まされてるし」
力のないため息を吐き、目の前にある笹身の青じそ巻きを割り箸で挟み、口に頬張った。
秋葉がチョコプリンを注文すると、瓶詰にされた茶色い光沢を放つチョコプリンが置かれた。
そばに置かれているスプーンを手に取り、瓶を空けてから次々と口に含み、その甘さと柔らかさを舌で味わい堪能する。何より幸せそうに見えるし、見ているこっちまでうっとりする。
「この『チョコプリン』美味しー!」
「それねー、璃子ちゃんが作って届けてくれたの」
「えっ、これ璃子が作ったんだー。どうりで美味しいわけだー」
「あたしは味で分かったけどねー」
「えー、ホントにぃ~」
「今度教えてもらおうかなー」
正直に言えば、チョコプリンを作るのは至って簡単だ。
板チョコを割って牛乳を混ぜ、ミルクチョコレートを作る。ふやかした粉ゼラチンを500Wのレンジで10秒温めて掻き混ぜる。溶かしたミルクチョコレートに粉ゼラチンを混ぜてからミルクチョコレートの入ったボウルを氷水に浸けて20分ほど冷やし、時々混ぜることで、チョコが分離することなく綺麗に固まる。後はカラメルを敷いてからプリンカップに入れて冷蔵庫で冷やし固め、生クリームを入れれば完成だ。手でプリンカップを温めれば、つるんと取り出せる。
私が試したのはプリンカップだったが、納めたのは瓶詰めのチョコプリンである。
瓶詰めにも昭和の風情があっていい。レトロカフェに置かれていれば尚更オシャレに見える。
数週間前、将棋教室を追われる格好となり、収入源に困っていた話を夏芽に話すと、すぐに真冬さんからチョコレート商品受注の話がきたのだ。このことからも、夏芽が動いてくれたことが見て取れる。
これを大量に作ってから酒処藤倉に納めたが、こんなので喜んでくれるなら、毎日でも喜んで作りたいものだ。真冬さんも汗を流しながら満足そうにエビフライを揚げている。冬美から全席貸し切りの食べ飲み放題に誘われた際、チョコレート商品を受注したが、最初は試行錯誤の連続だった。
チョコレートのみだと、味がしつこくてバランスが悪いが、牛乳を加えることでスタンダードなカスタードプリンの安定した味わいを取り入れた。常連を差し置いて、こんな格安で食べ飲み放題させてもらえるのだからと、友達価格で100個分のチョコプリンを納めた。他の常連たちも喜んで注文してくれたようで、酒処藤倉では、散々飲んでからチョコプリンを食べるお客さんが相次いだのだ。
容器は後で返してもらい、また依頼があった時に作る体制を築けた。
これが、私にとって初めての受注だった。
胃袋と相談しながら食べていると、ガラガラと引き戸が開く音が聞こえた。
浅尾君、中島君、江藤君に加え、浅尾君の友人と思われる人たちが挙って入ってくる。
「すみません、予定より遅れてしまって」
「いいのいいの。さっ、そこ空いてるから座って」
「あれっ、浅尾君じゃん。久しぶりー」
静乃が気さくに声をかける。どうして浅尾君たちが来たのかは分からないが、胸を打つような刺激が私を襲い、そっぽを向かせた。何故か気づかれたくないと思い、存在感を消した。
しかし、身内ばかりが集うここでは、迷彩戦略など通用しなかった。
あのことだけは話題にしてくれるなよと思った瞬間、それは口にされた。
「ねえねえ、浅尾君って璃子ちゃんとつき合ってるんでしょ?」
「「「「「!」」」」」
美冬さんが言葉を発すると、急冷されるようにこの場が凍りついた。
親世代が恋愛の話をしたがることをすっかり忘れていた。
将棋教室を去って以来、私と浅尾君の交際は公のものとなった。私自身の人気がない上に、あくまでも仮交際であるため、タレントップは黙認する格好となっている。しかしながら、タレントップに所属するタレントたちが不公平感を訴えているのだ。アイドルの恋愛禁止は暗黙の了解だ。
「えっ、お前璃子ちゃんとつき合ってんのか?」
「全然知らなかった」
「あのなー、つき合ってると言っても、魔除けの仮交際だからな」
「魔除けの仮交際?」
「璃子はよく声かけられるし、いちいち交際を申し込まれるのが辛いから、浅尾君に彼氏役をしてもらってるの。このことはうちの事務所も了承済みだし、真剣交際じゃないから安心して」
私の言葉を代弁するように、凪がしゃあしゃあと述べた。
「じゃあさ、交際してるふりするなら、俺でもいいんじゃね?」
「中島じゃ葉月と釣り合わねえだろ」
「何で浅尾だったらいいんだよぉ~」
「存在感がないから……かな」
私が何気なく呟くと、浅尾君がクスッと笑う。
悪口的な意味ではない。むしろ長所として活きている。
お兄ちゃんを除けば、波長の合う数少ない男子だ。私のガンプラ好きにも感づいているみたいだし、色んな意味で手放してはいけない。ちょっと眺めていだけでバレるのはあれで最後にしたい。
そろそろ満腹に近づいてきた。明日は葉月珈琲でクリスマスパーティーだ。
程々にしておかないと、年末年始だけで体重が増えかねない。痩せ型が多数派の日本で、太ることはサイレントタブーの1つである。法律でも条例でも風潮でも規制はされないが、少数派で仲間外れにされやすく、使用率の高い蔑称が存在しているもの、または関わることさえ避けられがちな存在はサイレントタブーとされ、文字通り静かに蔑視されているのだ。
無論、私のようなガンプラ女子もサイレントタブーの一角を担っている。
「あっ、そうだ。チョコプリンあるけど、食べる?」
「チョコプリンって、チョコレート味のプリンってこと? なんか味くどそー」
「俺もチョコプリンはちょっと……」
「璃子ちゃんがせっかく作ってくれたのになー」
「「「喜んで注文させていただきます!」」」
「「「「「あははははっ!」」」」」
3人が大喜利のように言葉を放つ。ドッと笑いが起こると、私の耳にまで突くように響いてくる。
できれば作者不明のまま味わってもらいたかった。かつて凪が言った通り、誰が作ったかで味覚に対する印象が変わってしまう。パティシエの世界大会では、造形や味覚に集中するため、誰が作ったかを伏せたまま審査を行う大会があるくらいだ。
チョコプリンが浅尾君たちの前に置かれた。目を輝かせながらスプーンを手に取り、チョコプリンを恐る恐る口の中へと運び込んだ。噛むことさえしないで、舌だけで砕けてしまう食感が瞬く間に浅尾君たちの味覚を刺激し、文字通り舌を唸らせた。
今までのチョコプリンのイメージが覆ったようだ。
中島君が懸念した通り、チョコプリンには弱点がある。
チョコレートの食感とプリンのヌルヌルした食感が合わさると、人によってはくどいと感じてしまうことがあるのだ。エクレアもカスタードクリームとチョコレートという異なる味わいだからこそ美味しいわけで、チョコレートクリームとチョコレートという組み合わせでは、やはりくどい味わいになってしまう。そこでミルクチョコレートを使用し、チョコレートの風味とプリンとしての味わいを併せ持ったチョコプリンに苦心した。インターネットで見たレシピと変わってしまったが、私らしくはなった。
お兄ちゃんのコーヒーのように、笑顔になる味が実現できると嬉しいのだが……。
「これ、めっちゃ美味い」
「ああ、今までに食ったチョコプリンと全然違う」
「……いけるな」
さりげなく呟いた浅尾君の言葉が1番嬉しい。
「璃子、顔赤くなってるよー」
「気のせいだから」
「もしかして、本気で浅尾君に惚れちゃってる?」
夏芽が私の耳元で呟いた。妙に色気のある声だ。
「仮交際って言ってるでしょ」
「でも浅尾君がチョコプリンを褒めた時、雌の顔してた。別に誰が誰を好きになったって自由なんだからさー、ちょっとは自信持ったら? ……あたしみたいに、好きになっちゃいけない人を好きになったわけじゃないんだから。何もしなければ、絶望することもないし、責任取らなくていいもんね」
「……それが私だよ」
卑怯者と言われているみたいで、心には僅かばかりのしこりが残った。
仮交際と啖呵切った以上、告白したって振られるに決まってるのに、どうしてこうも背中を押さずにはいられないんだろうか。争い事は極力避けるべし、そう自分に言い聞かせて生きてきた。
頭がもやもやする。浅尾君は口数こそ少ないが、褒める時は忖度がない。
気に入ってくれたことは声質と表情と仕草を見れば分かる。
そんな自分が憎らしいが、同時に誇らしくもある。
中学生ばかりということもあり、クリスマスイブパーティーは早々にお開きとなった。
まさか居酒屋でみんなと祝うとは思わなかったが、大人であればもっと長く語らい、夜通しフィーバーしていたんだろうか。世のサラリーマンたちは何軒も回って飲んでいると聞いたが、私としてはそんなマネはしたくない。やはり就職レールは私には脂っこ過ぎる。
胃の中からキリキリと流れるような痛みが伝わってくる。
いつもより食べ過ぎた。明日は食べる量を控えめにして、来年のライブハウスに向けてダンスの練習をしないと。凪は例の女子を調査しながらアイドル活動に勤しんでいるが、凪が上京しない理由を知っているのは私と降谷社長のみ。実力も実績もあるのにと疑う人もいるが、表向きは岐阜への地元愛があるからとのこと。凪自身は名古屋出身だ。少し考えれば嘘と分かる。
少し考える暇さえ与えてくれない今の世に救われているとは、何とも皮肉なものだ。
事は重大だ。仮に生きていたとして、見つけるにしても慎重に捜す必要がある。敵にバレたら最後、下手をすれば凪も消されるかもしれない。あくまでも直感だ。説明はできないが、凪は途轍もない巨悪に立ち向かおうとしている。凪がアイドル活動をしているのは、行方不明になった例の女子が自分に気づいてくれるからと聞いた時は、どうりで芸名を使っていないわけだと納得した。
午後7時、凪と一緒に夜道を歩く。
途中まではみんなと一緒に歩いた。曲がり角に突き当たる度、人が段々減っていく。ようやく私と凪の2人だけになり、人気がなくなったところで、タレントップまで赴いた。
「ねえ璃子、気づいてる?」
「さっきからつけられてることでしょ」
「流石はあたしの助手だね」
「助手になったつもりはないけど、後ろは振り返らない方がいいかもね」
「次の曲がり角で走るよ」
「――分かった」
私たちが足を速めると、10メートルほど後ろから忍び寄るような足音が聞こえる。
時折水溜まりをバシャバシャと踏んでいる。さっきまで雨が降っていた。
道路のミラー越しに後をつけてくる怪しい人影が見えた。水溜まりを踏む時の重さと水音の大きさ、身長とぎこちない歩き方からして子供、何故私たちの後をつけるのかまでは分からないが、私たちがいては困るのかもしれない。凪はサングラスをかけたまま、次の曲がり角に入った瞬間、頭を前に出して不意に走り始めた。私も後に続くように走ると、曲がり角を曲がったところで凪に手を掴まれ、壁の至近距離に沿うようにしながら足を止めた。怪しい人影が近づき、私たちの前を通り過ぎた。
私たちがいた壁は木の下で目立ちにくい。凪はここらの地理を知っている。
――あの後姿は荒井君だ。どうして彼が私たちをつけているんだろうか。
嫌な予感がする。もしかしてストーカーなの?
夜道を歩く時は気をつけると言っていたが、本当に気をつける破目になるとは。
「行ったみたいね」
「はぁ~、気づかれていたらどうなってたか」
「気づくわけない。だってあの人、目先しか見えないみたいだし」
「何で荒井君、私たちの後を追っていたのかな?」
「えっ……後姿だけで分かったの?」
一瞬、凪がぶるっと全身を震わせ、大きく目を見開いた。
「決定打はそれだけど、後をつけるにしては距離が近いし、他の人に気づかれていても不思議じゃなかった。大人の犯行にしては軽率かなと思ったし、水溜まりを踏む強さからして子供かなって」
「論理では勝てても、直感では勝てないか。まさか荒井君とはねぇ~」
「知ってるの?」
プライドよりも好奇心を優先し、私は凪にさりげなく尋ねた。
「知ってるも何も、今調査中の荒井グループ御曹司だから。もっとも、厳密に言えば、来年からは虎沢グループに吸収合併されて、ただの役員の息子になっちゃうんだけど」
「そこまで調べたんだ。でも吸収合併されるなんて……」
「まだ誰も知らない情報だし、驚くのも無理ないよね。もし荒井グループの株を持ってるんだったら、今の内に全部売っておきなさい。年末には暴落するから」
「株なんてやってないんだけど」
「璃子ほどの頭脳だったら、とっくに株始めてると思ってたけど。一度始めてみたら?」
「遠慮しとく。それより、荒井君の情報、教えてくれないかな?」
「別にいいけど、ちょっと待ってて。一度エンジェル・ウィングに行こっ」
タレントップ2階に続く階段を上り、床下点検口を開けて1階への梯子から降りた。
凪が調べている間、私は窓から怪しい人通りがないかを確かめたが、特に気配は感じない。
諦めたようだが、1人で帰る時のために、何か武器でも持っていた方が良さそうだ。何故大人が子供に防犯ブザーを持たせるのかがよく分かった。
後日、私は使う日なんて来るなと念じながら、防犯ブザーを購入したのであった。
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