45粒目「オーディション」
4月上旬、新年度を迎え、桜舞う公園に人々が集まっている。
進級を果たした者、入社を果たした者、新たに事業を始めた者、様々な人が集う公園での花見に莉央さんから誘われた私は、下敷きの上に座り、束の間の平和を楽しんでいた。
特別講師として務めていたお陰か、最低限の生活はできるが、このままではじり貧になると思った私は今月のオーディションを控えていた。花見に誘われた理由は他でもない。莉央さんと共に歌や踊りの練習をすることになっていたのだ。私としては早く合否を決めてもらいたい。
不合格になった場合、今まで通りの生活が続くだけで心配はない。
問題は合格した場合だ。主に土日の活動になれば、葉月珈琲や特別講師の仕事と重なるため、できれば平日の仕事にしてもらいたいが、そうなると今度は親戚に活動がばれるかもしれない問題が生じてしまうのだ。できることなら親戚には隠したい。最悪葉月珈琲がばれる恐れもある。
ローカルアイドルとは、地域に密着した活動を行うタレントのことであり、全国放送レベルの芸能人ではないが、専ら地元の宣伝に勤しむ活動であるため、引っ張りだこの売れっ子とまではいかないが、うまくいけば地元の代表的なアイドルにはなれるため、子供であっても稼げる可能性がある。
莉央さんの意図は私と組むことだけじゃない。
うちが貧しいことまで全部お見通しだ。結果的に私まで得をすることを知っている。
夏芽たちも誘って合流してもらった。莉央さんが言うには、知り合いや友達がいた方が、緊張が和らぐとのこと。公開練習になるわけだが、オーディションに受かるなら必須である。本来なら誰がどんな役を演じるかを決めるためのオーディションだが、役名は地元を代表するローカルアイドルだ。
「莉央さん、オーディションの試験内容を見ましたけど、履歴書で落とされそうな気がします」
「あー、不登校経験でしょ。別に言わなければマイナスにはならないと思うよ。テストの成績で合否が決まるわけじゃないし、問われるのは人間力だよ」
「人間力……ですか」
タレントップのオーディションは全部で3つの試験がある。
1次試験は書類選考、履歴書に問題がなければ通過できる。
2次試験は実技選考、演技、歌唱、舞踊のどれかを披露し、自分の強みをアピールする。
最終試験は面接選考、質問に答え、人となりを見るようだが、ここに辿り着いた時点でほぼ合格は間違いなしのようで、余程性格に問題がない限り落ちないとのこと。全て通過すれば正式に所属となり、地元のイベントに参加しながらアイドルユニットとしてデビューするらしい。
既に履歴書を送り、写真まで貼ったが、写真代などは葉月珈琲の経費として計上されている。個人事業主とは便利なもので、大半は経費にできてしまうとのこと。節税のため、たとえ仕事に関係のないことであっても、経費計上で節税扱いにするのが当たり前である。
オーディションには衣装が必要で、友恵さんが作ってくれた衣装をビニール越しに床に広げてみる。
「それが友恵さんが作ってくれた、オーディション用の衣装?」
「うん、夏芽に相談したら、友恵さんに頼んでくれて、派手すぎな衣装だと思ってたけど、思った以上に控えめで助かるかな。好きな色を聞かれて、水色って答えたら、水色の衣装にしてくれたのはありがたいけど、何で胸の部分だけピンク色なのかな」
「友恵さんなりの気遣いじゃない。ある意味1番のアピールポイントだし」
「……1番晒したくないんだけど」
「いいなー、私もオーディション行きたかったなー」
「静乃はアイドルになりたかったの?」
「そりゃ憧れだよ。小学校の時は子役の人を見て応募したくらいだもん……落ちたけど」
苦笑いを浮かべる静乃。規模はどうであれ、アイドルは憧れの存在らしい。
思い返してみれば、将来の夢にアイドルと書いている女子が多かった。表向きは花形とも言える存在ではあるが、トップアイドルたちの足元には、アイドルに定着できなかった人たちの屍がゴロゴロ転がっているのだ。贅沢と言われる理由がよく分かった。できるだけのことはやってみよう。
「じゃあ飲み物買ってくるから、みんなここで待っててねー」
莉央さんがドリンクを買いに公園中央に設けられた売店へと足を運ぶ。
花見を楽しんでいると、1人のサングラスをかけた男性が歩み寄ってくる。
髪を後ろで結んでいる30代くらいの長髪男性だ。
「へぇ~、その衣装めっちゃ可愛いやん」
爽やかな声で話しかけてくる。チャラいという印象を持ったのは髪色のせいだろうか。
黒髪と金髪が半々くらいの短髪だが、軽いノリの割には貫禄を感じさせる。
「それはどうも……」
距離感を探るように会釈をする。
「俺、スカウトなんやけど、良かったらうちにこーへんか?」
「えっ……遠慮しておきます」
「そない言わずにさー、俺が人に声かけるなんて滅多にないことやでー」
「スカウトなら間に合ってますので」
「おじさん、しつこいと警察呼ぶよ」
「そうだよ。嫌がってるじゃん」
「……そっか、センスあると思ったんやけどなー。じゃっ!」
男性が後ろを向きながら手を振って去っていく。
一体何だったんだろうか。でも真っ先に私の姿が目に入ったのは、気に入ってくれたからなのかな。
買い物をしに行っていた莉央さんが戻ってくる。1人1人にジュースやお茶などの飲料を渡し、気配り上手なお姉さんとしてのポジションを獲得している。夏芽たちともすぐに馴染み、学校に居座っているだけでは分からない社会の事情を聞かれるほど信頼を寄せられている。
「さっき璃子に話しかけてたお兄さん、誰?」
「知りません。でも……どこかで見たことあるような」
「まあいいや、璃子、今から大会だよ。まずは人前で歌うことに慣れていかないとね」
「……はい」
当然のことではあるが、アイドルは人前に出る仕事だ。
引きこもりの対極に位置するポジションと言っていい。
公園での花見では、葉月商店街主催のカラオケ大会が行われている。莉央さんがここにいる理由の1つだ。人前で優勝を争うことで、自分がどれくらいの位置にいるのかがよく分かる。順位は公表されないが、優勝者だけが決まるとのこと。タレントップへのアピールだろうか。
優勝すれば商品として、葉月商店街のみで使える『商品券』が貰えるのだ。
よく見かける物だが、所謂『地域通貨』と呼ばれるもので、対象となる地域だけを発展させたい意図があると見て間違いない。10万円分あるが、現金で渡すのは気が引けるのだろうか。他にも参加賞として500円分の商品券があり、参加者を増やしながら葉月商店街への来客も期待できる。
葉月商店街も必死であることが見て取れる。
今まではどちらかと言えば保守的で、商店街の中だけで活動していたが、バブル崩壊後は商店街の外でも活動するようになり、商店街の住民たちを動員し、チラシ配り、屋外イベントの開催などに積極的である。身内だけでお金を回すことで生き延びていたが、遂に限界が来たのか、商店街を去る者が後を絶たない。カラオケ大会は今年からの開催で、初めての試みである。
莉央さんが歌い終えると、私の番がやってくる。
マイクを手渡され、ステージに上がる。みんなの視線を一身に受けるのは不登校直前以来だ。こんなに恥ずかしい光景はない。目立つことを良しとしないのは、羞恥心が研ぎ澄まされた結果である。
選曲は至ってシンプルで、誰でも知ってそうな今の流行歌だ。
歌手の顔を思い浮かべながら口調を合わせるように歌った。カラオケに誘われた時の対策として音程を合わせる練習をしていたが、ここで発揮されるとは思わなかった。張り詰めた糸の上を歩くように、1つ1つの台詞を歌に乗せ、絶世の歌姫になったつもりで口を動かし、腹の底から声を出した。
歌い終わったところで拍手が送られ、次の人にマイクを渡してステージから降りた。
「あの子可愛いだけじゃなくて、歌もうまいよな」
「ああ、でもあの葉月璃子っていう女子、葉月商店街を創業した人の孫娘らしいぞ」
「へぇ~、じゃあ贔屓にされて優勝するかもな」
「でもさっきの女子も、めっちゃ歌うまかったぜ」
私の噂をする人がすぐ近くにいるが、気づく様子はない。
迷彩戦略を究めると、存在を認識されにくくなるが、目の前で陰口を叩かれることもある。
歌のうまい人は何人もいたが、1人だけ群を抜いている人がいた。音感に自信はないが、優勝者が誰なのかが分かってしまった。一致しなければ贔屓と言えるくらいには確信がある。
「葉月商店街主催カラオケ大会優勝は、天羽凪さんです。おめでとうございます!」
ステージ上には50人を超える参加者たちが集まり、1人の女子に拍手を送る。
天羽凪、さっき通行人から聞いたが、地元岐阜市では大会荒らしと呼ばれている。
無論、カラオケ大会のことであり、ずば抜けた歌唱力と可愛らしい童顔のルックス、ボブヘアーの黒髪に後ろ髪の三つ編みを靡かせながら手を振って声援と拍手に答える姿は、まさしく絶世の歌姫だ。
「お疲れ様、あんたなかなかうまいじゃん」
カラオケ大会がお開きになると、唐突に私の後ろから高い声で話しかけてくる。
「天羽さんですよね。優勝おめでとうございます」
「そんな堅苦しくしないでいいよ。同い年なんだから、気軽に凪でいいよ」
「――じゃあ、私のことも璃子でいいよ。どうして同い年って分かったの?」
「璃子の着ているラベンダーがモチーフのフリルのスカート、同級生の間で流行ってたから」
「!」
この会話だけで分かってしまった。凪も恐らくこっち側の人間だ。
「そんなに驚かないでよ。初歩的なことだし。それよりオーディション頑張ってね。応援してるから」
「オーディションに行くこと、話しましたっけ?」
「さっき通りがかった時に見たんだけど、ビニール越しに水色とピンクの派手な衣装を広げてた。特徴からして、主にアイドルがステージで歌ったり踊ったりする時に着るものと思われる軽快さを意識しているし、サイズも璃子と合ってた。他に同い年で璃子くらいの背丈の人が見当たらないところまでを考えると、恐らくオーダーメイドで作られた服。それに今はスカウトの活動が活発化する時期だし、あたしたちくらいの歳で受けられるのは、最近宣伝に必死な、タレントップのローカルアイドルのオーディションくらいだから。じゃあねっ!」
「……」
感心するように聞いていた私たちを尻目に、凪は涼しい顔で立ち去っていく。
私と波長が合うとは……こんな気持ちを感じたのはお兄ちゃん以来だ。こんなことを言ったら怒られるかもしれないけど、彼女には素質がある。社会不適合者としての素質が。
これが、生涯の友、天羽凪との出会いだった――。
「何あの子、偉そうに」
「まさか凪ちゃんまでいたとはねー」
「莉央さん、知ってるんですか?」
「知ってるも何も、凪ちゃんはタレントップ1期生だよ。10歳の時にタレントップ1期生オーディションに合格して、何度かデュオのアイドルユニットとして活動していたんだけど、どの相方もすぐに辞めてしまったの。凪ちゃんの圧倒的な才能を前に絶望して、タレントップを辞めていったって噂」
「――あっ、そういうことだったんだ」
「どういうこと?」
「凪さんはタレントップのオーディションのことを知っていました。既に所属しているなら、知っていても不思議じゃないですし、カラオケ大会に来たのは、恐らく逸材を見つけるためです」
「あの子もスカウトの1人ってこと?」
「直接誘ってこなかったので、スカウトではないとは思いますけど、スカウトに筋の良さそうな人がいるかどうかを教えてるかもしれません。また別の参加者に話しかけています。話し相手の様子からも、タレント志望かどうかを聞いて回っているみたいです」
「凪ちゃんの観察眼も凄いけど、凪ちゃんの目的を見抜く璃子も凄いね」
クスッと笑いながら莉央さんが言った。一瞬だけ見せた虚しい表情からは凪への羨望が窺えた。
莉央さんの言葉が正しければ、凪はタレントップの顔で、周囲からも一目置かれる存在だ。
凪の目的が分かった。真意までは分からないが、オーディション当日になれば、何か手掛かりが掴めるかもしれない。タレントップにはきっと私が知らないような謎が秘められている。
花見がお開きになると、夏芽たちが帰っていく。
私は莉央さんとレッスンをしてから帰ることになり、周囲の人たちに沿うように公園を出ることはなかった。しばらくして莉央さんと別れ、ようやく片づいた公園から外に出た時だった。
凪とスカウトのお兄さんらしき人の後姿が見える。
「今日のカラオケ大会やけど、凪ちゃんの御眼鏡に適う子はおったか?」
「うーん、強いて言うなら、いないこともないかなー。別にあたしは全員不合格でもいいけど、そういうわけにはいかないんでしょ?」
「当たり前や。ソロで活躍してる子やったらいくらでもおる。凪ちゃんは才能あるけど、ソロ活動だけやったら限界があんねん。もしほんまもんのアイドルを目指すんやったら、まずは凪ちゃんと肩を並べられるだけの逸材を見つけなあかん」
「あたしは1人でも大丈夫だって」
「そういう問題ちゃうねん。凪ちゃんが全国的に注目されへんのは、切磋琢磨できる相手がおらんからやで。最近は凪ちゃんが他のアイドルを追い出してるって妙な噂まであるしな」
「言わせておけばいいの。あたしは必ず上京して、世界一のトップアイドルになるんだから」
凪が威風堂々としながらドヤ顔で宣言する。
才能があるのは間違いないが、どこか驕っている様子だ。
自分を過信しすぎている。そんな人はどこにでもいるが、問題は実力以上に自分を評価しすぎているところだ。スカウトのお兄さんが言わんとしていることは分からんでもない。
こっそりと家に戻り、私は2階で歌の練習に明け暮れるのだった。
――オーディション当日――
昨日の時点で合格通知が届いた。オーディションの開催場所までの地図が書かれている。
場所は岐阜市内だが、町の中心からは大きく離れている。
莉央さんとヤナセスイーツで待ち合わせてからタレントップ事務所へと向かう。
降谷社長が待つ大広間へと赴くと、写真通りの姿が見える。他にも何人かのプロデューサーらしき人たちが席に着いている。てっきり1人ずつ部屋に入ってオーディションを受けるものと思っていたが、どうやら私の勘違いらしい。降谷社長が立ち上がると、全員が黙ったまま動かなくなる。
「よう集まってくれた。189人が応募した結果、通過したんはあんたら14人だけや」
「「「「「!」」」」」
降谷社長が意気揚々とした関西弁で言った――この前のスカウトと同じ声だ。
背筋に怖気が走る。私は彼からのスカウトを断ったばかりだった。サングラスはかけていない。髪色は同じだが、後ろにまとめておらず、波打っていて姫カットに近い。
私と降谷社長の視線が一致する。気まずくてすぐに目を逸らしたが遅かった。
「あれっ、もしかして、この前のカラオケ大会で歌ってた子やんな?」
「は、はい。葉月璃子と申します。この前は降谷社長とは気づかず、失礼しました」
「あー、あれかいな。気にせんでええ。俺も傍から見れば不審者みたいなもんやったし、アイドルは間に合ってるってゆうてたけど、他にも内定した事務所とかあるん?」
「いえ、そういう意味ではなく――」
「何や、俺の取り越し苦労やったんか。まあええわ、全員控え室で着替えてきてくれや。着替え終わったら、五十音順にテストしていくで」
軽口を叩くように言うと、私たちは控え室へと向かい、それぞれの衣装に着替え終えた。
ここにいる人たちはルックスもスタイルも申し分ないし、独自のキャラクターを持っている。全員女性のようだが、やはりアイドルは若い女性であることが必須なんだろうか。
世の中には色んな人がいる。私も色んな人の1人だ。自信に満ちた表情の彼女たちだが、アイドルになった後、第一線で通用するのは、この中に……1人いるかどうかだ。
演技、歌唱、舞踊のどれかを披露するが、私は歌唱と決めている。
1人ずつ自分の得意な項目を披露していくが、どうもぎこちない動きをする人が後を絶たない。
降谷社長に視線を向けられた途端、凍りつくように動きが鈍り、思ってた以上の力を発揮できない。
私の番がやってくると、大広間の中央に立つ。
――今分かった。彼女たちは緊張に押し潰されていた。
周囲の注目を浴びる中、失敗の許されないこの局面、これがアイドルを目指すということだ。花形の仕事ではあるが、毎日こんなプレッシャーを浴びながら生きている。これには愛着が沸く以前に敬意を表してしまうもので、多くの人ができないからこそ、有名人は注目されるのだ。
流行歌を歌い終えると、大人しく次の人に交代する。降谷社長はメモを書くようにペンを手に持ち、ノートに書き足し、私たちの緊張を煽るかのようだ。常に採点されているような気分になるが、将来のアイドルをちゃんと見極めようとしている証拠でもある。私も自分なりに応えたつもりだ。
最後に莉央さんが歌い、2次試験が終わった。
カラオケで何度も練習していただけあって、歌唱力はかなり高い。
「じゃあ全員着替えてきてくれや。しばらく休憩した後、午後3時に最終試験や。じゃあな」
降谷社長が去っていく。他のプロデューサーたちも彼の後に続くが、何やら不満そうだ。
場合によっては全員不合格もありえる。
タレントップ4期生を決めるオーディションは、4月、8月、12月に分けて行われており、この3回で受かった人たちが4期生になるとのこと。8月は就職活動の時期である。莉央さんは大学3年生に進級しており、このオーディションが将来を決めるターニングポイントとなっている。
「ふぅ、緊張したぁ~」
「お疲れ様です。2次試験は全員通過みたいですね」
「……去年他の芸能事務所に受けに行った時も、2次試験までは通過したの。でもいつもそこで落ちた。理由は分からないけど、ラストチャンスなんだから、頑張らないとね」
「あの、前から気になってたんですけど、どうして経済学部なんですか?」
「あー、それはねー、将来はパティシエとして自分のお店を持って、経営しようと思ってるからなの。オーディションはもちろん、虎沢グループにだって落ちる可能性もあるけど、経済の動きを見極められるようになれば、今後稼いでいく上でも有利でしょ」
「まあ、それはそうですけど……」
「学生の時は上の言うことに従えって言われるけど、社会に出たら、自分のことは全部自分で考えないといけなくなる。だから色んな経験をして、自分が何者なのかを知りたいから……かな」
自信なさげな表情で莉央さんが言った。
最終的に自分の店を持ちたいのは私も同じだ。
一人前のショコラティエになれば、ショコラトリーというチョコレート専門店を持てる。大手ショコラトリーに所属する道もあるが、開発部でなければ作るチョコを自分で決められない。しかも開発部所属となった場合、今度は製造が人任せになる。決める人と作る人が分けられているのだ。
自分で考えて、自分で作ってみたい。店を持ちたいと思えるくらいの自主性があることに今気づいてしまった。色んなことに挑戦して選択肢を得た後、それでも心に残ることが、自分のやりたいことである。私にはまだ、具体的に何がしたいのかなんて、到底人には言えないが、人前で歌うのも悪くない。
ふと、頭の中にボンボンショコラが浮かんでくる。
しばらくチョコ作りから離れてみて、改めて思い知らされた。
チョコレートが心底好きであることに――。
読んでいただきありがとうございます。
気に入っていただければ下から評価ボタンを押していただけると嬉しいです。
天羽凪(CV:内田真礼)




