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社会不適合者が凄腕のショコラティエになっていた件  作者: エスティ
第3章 ローカルアイドル編
41/70

41粒目「無謀な起業」

第3章ローカルアイドル編の始まりです。

ここから璃子が葉月珈琲で働きながらも、ショコラティエの卵として活躍します。

様々な思惑が交錯する中、璃子の運命やいかに。

 2006年1月1日、晴れて葉月珈琲が創業された。


 店長はお兄ちゃんのみであり、私は必要がある時のみ手伝うが、お兄ちゃんのバリスタとしての立ち振る舞いは、まるでベテランのバリスタそのものである。


 店の表には『Cafe August』と書かれた看板がある。メニューも全て英語だ。


 あらゆる箇所を英語表記にするだけで、日本人に用はないと言わんばかりの異国感が漂う。日本人はこの看板を見ても店に入ろうとは思わない。表の看板には外国人観光客限定と書かれている。厳密には身内も入れることになっているが、そのことを知る者は少ない。店内に置かれているメニューはおばあちゃんから教わった飛び出す絵本であり、ページを捲るとあら不思議、コーヒーの世界が飛び出してくるのだ。メルヘンチックな平和をモチーフとしており、どこのカフェよりも独特だ。


 一風変わったカフェにすることで、高値の負担感を減らし、憩いの空間とする戦略だ。


 時計はあるが、客席からは見えない。これは葉月珈琲にいる時くらいは時間を忘れて寛いでほしいためである。時計が見えれば時間を気にしてしまい、現実を思い出させてしまう。店内にいる時だけでも夢の空間を味わってほしいという細やかな願いが込められている。


 飛び出す絵本は私のアイデアだが、店内の時計の配置はお兄ちゃんのアイデアである。


 翌日、早速店の営業が始まった時だった――。


「お兄ちゃん、葉月珈琲をオープンしたはいいけど、目標とかあるの?」

「目標って言われてもなー、そこまで考えてなかった」

「つまり、勢いで店を始めちゃったと」

「……だって進学とか就職とかしたくなかったし」

「はぁ~、呆れた。じゃあ私が事業プランを考えるってことでどう?」

「えっ、考えてくれるの?」

「考えるだけだよ。やるかどうかはお兄ちゃん次第だけど」


 私がそう言うと、お兄ちゃんは私から目を離さず、オープンキッチンの椅子に腰かけた。


「璃子が店長だったら、葉月珈琲をどうやって流行らせる?」

「流行りはすぐに廃れるから、継続的にリピーターが来てくれる常食の店にしていくのがベストだと思うけど、日本人恐怖症がある限り、それはできないわけだから、まずは外国人を積極的に呼びたいところだけど、親戚にばれない方法で、世界中にうちの情報を拡散することができればって感じかな。もし多くの外国人の目に留まれば、定期的に訪れてくれるスポットにできる。売り上げも大事だけど、店にとって1番大事なのは純利益なの。後はいかに経費を減らすかだけど、収入が安定するまでは、私が近所から食材を貰ってくる。足りない分は買い物で賄うけど、1番安い商品を買うようにしないとね」

「外出と生活費の管理は璃子に任せた。僕は僕にできることをする。何人かは今年になったら来るって言ってたし、色んな人に意見を聞いてみる。要は外国人観光客に宣伝できればいいんだろ?」

「それはそうだけど……」

「何とかする」


 表面的な言葉だけで押し切られてしまった。やはりお兄ちゃんだけじゃ心配だ。


「さっきの話の続きだけど、収入が安定するようになったら法人化して、お兄ちゃんが社長として葉月珈琲を率いていくの。人気が出るようならチェーン店を展開しても良いけど、まずは親戚からの借金を返すことが当面の目標かな。借金を返したら法人化を目指す。何年かかるか分からないけど、法人化して利益を維持できるようになれば、一応生活くらいはできるようになると思うよ。チェーン店があれば全店舗の上がりと株式で生活ができるようになるし、ブランドを確立して事業拡大ができれば、それだけで一生食べられるようになるよ。居酒屋の場合は3店舗成功させれば年収1億円って言われてるし」

「チェーン店かー、まあ僕としては、各店舗が独自の文化を築いてほしいけどな」


 楽観視するようにお兄ちゃんが言った。経営戦略は私に一任するらしい。


 お兄ちゃんは狭い範囲での立ち回りには長けているが、将来を見据えた長期的なプランを広い範囲で考えるのは苦手のようで、もしお兄ちゃんを放置していれば、きっと3ヵ月も持たないだろうと私は確信した。日本人恐怖症も以前よりは寛解しているが、完治には至っていない。


 関わりそのものを避けることで、どうにか持ち直してはいるが、このまま日本人客を断り続けることは収入源においては不利でしかない。せめて相手に関係なく、淡々と接するくらいまではできるようにしたいところだが、お兄ちゃんは得手不得手が極端で、コーヒーを淹れたり、ラテアートを描いたり、抽出器具のメンテナンスをさせたら右に出る者はいない。コーヒーに関する作業であれば苦痛なく常に続けていられる集中力や手先の細かさが武器である。一方で自分の領域に強い拘りがあり、主に対人関係で躓くことが多い他、虚弱体質で疲れやすく、力仕事、臨機応変さが求められる仕事、マルチタスクが極端に苦手である。葉月家や楠木家の中では最も面倒を見辛い存在だ。


 学校ではトラブルメーカー筆頭だったお兄ちゃんが1人で経営をするのは困難。


 やはり私がしっかりしなければ……。


 お兄ちゃんはオープン当初は絶好調だった。外国人観光客におもてなしをしながら英語でコーヒーの解説をしたり、目を瞑った状態でピアノの演奏をしたりと、今までにはなかった魅力を惜しげもなく披露した。学校ではただの問題児にして劣等生だったお兄ちゃんが、ここまで活躍できるとは思ってもみなかった。どれも学校じゃ活きない才能だし、これが社会不適合者という生き物だと痛感させられる。


 数週間後――。


 夕刻、将棋教室で稼いだお小遣いで酒処藤倉に遊びに行った時だった。


 私は真冬さんの受け売りとも言える言葉を思い出した。真冬さんが言うには、居酒屋を3軒舗成功させれば年収1億円を超えるとのこと。カフェの場合は何軒かなんて分からないが、店舗をいくつか成功させれば、贅沢ができるくらいにはなる。まずは1軒舗目を成功させよう。本音を言えば、細々と目立たずに暮らしていければそれでいい。だが貧困のままでは思うように動けない。


 夢を叶えるには資金が必要だ。このまま悠々自適とはいかない。


「璃子ちゃん、将棋教室で稼いでるって近所の子供から聞いたんだけど、本当なの?」

「……本当ですけど、それがどうかしたんですか?」

「子供が働いて稼ぐというのは、ちょっとまずいんじゃないかと思って」

「私は不登校ですし、雇われて働いているわけでもないですよ。それに子供が大人のお手伝いをして御駄賃を貰うなんて、全国中で行われていることですよ」

「天野九段が才能ある子供をお金で買収してるって噂が流れててね、心配になったの」

「誰がそんな噂を流したんですか?」

「誰かまでは分からないけど……冬美は誰か知ってる?」

「知ってたらとっくに教えてる。もし児童労働と見なされた場合って、特別講師を辞めないといけないんでしょ。そうなったら璃子の家庭はどうなるの? 親は2人共非正規なんだし、私は見逃してもいいと思うけど、多分荒井君じゃないかなー」

「まっ、その時はその時だけど」


 つくねを頬張りながら言った。お兄ちゃんが葉月珈琲をオープンしてくれたお陰で、とりあえずの収入源は確保できた。将棋教室を辞めさせられても怖くはないが、やはり続けたい。


 冬美をいじめから救って以来、真冬さんは私を頻繁に誘ってくれた。さりげなく商売のやり方、店の経営の仕方を教えてもらい、葉月珈琲にも反映されている。冬美を通して私が不登校になったことをしっていたようで、時折同情の視線を受けるようになった。


 恐らくは不登校児=不幸という方程式が染みついている。


 そんなことはないと言ったところで、弁解と見なされる以上の評価はないし、このまま同情されている方がずっと得である。ほとんどの場合、強がる意味はない。


「璃子ちゃんはショコ……何とかになるのは分かったけど、この先どうするの?」

「お母さん、ショコラティエ」

「あっ、そうだった。ごめんごめん」

「親戚が飲食店を始めると言っていたので、中学を卒業したら、しばらくは親戚の店を手伝おうと思ってます。そこで修業をして、お金を貯めてから起業しようと考えています」

「あー、どうりで起業のノウハウを聞いてきたわけだ。飲食店ねぇ~。個人事業でやるの?」

「まあ、そんなところです」

「一応言っておくけど、起業って厳しいよ。業種にもよるけど、起業した人の内、5割は3年以内に廃業して、10年後に残ってるのは1割以下って言われている過酷な市場なの。一応私も起業家だけど、ここまでやってこれたのは、私の実力じゃないの。近所の常連さんたちが、毎日のように通い詰めてくれたお陰。人間はねー、たった1人じゃ生きていけないの」


 何かを悟ったような顔つきで真冬さんが言った。


 酒処藤倉は近所の優しさで生かされていた。葉月珈琲も同じようにできるだろうか。


 今のままじゃ孤立無援だし、高級食材を使ったカフェである以上、売れなければ倒産は必至。


 やはりみんな助け合って生きているのだ。値段も良心的だし、ここ数年は値段を上げていない。幸いにも酒処藤倉の近所にはあまり居酒屋がなく、激戦区というわけでもないが、葉月商店街の店に人が立ち寄らなくなった証でもある。しかし、近所にサイバーモールの店舗ができてからは水分を吸われるように売り上げが下がり、物量と価格の暴力で周囲の店を潰していった。


「廃業した9割の人はどうなるんですか?」

「コネがあれば再就職もできるけど、中途採用は即戦力が求められるし、職歴も資格もない場合は採用を見送られることも少なくないから、ハロワ求人の仕事をすることになるかもねー。何だかんだで大手に就職した方が福利厚生も手厚いし、わざわざ人生をハードモードにすることないと思うけど」

「元からハードモードですよ」


 少なくとも、繊細な心を持って生まれてきた時点で……。


 生きているだけで過剰適応しているのはお兄ちゃんだけではない。


 私とてそれは同じだ。普通の人に合わせようとしたけど、やはりハードルが高すぎる。


 冬美は高校に行くとのこと。4月には中2に進学するが、私が中学に戻ることはない。戻っても荒井君の餌食にされるだけだ。幸いにも、荒井君は私との一件以来、将棋教室には通っていない。生徒たちからすっかりと嫌われてしまった影響なのか、荒々しいサッカー少年に戻ってしまったようだ。


「璃子、無理しなくていいからね」

「うん、そうする。中学には戻らないけど、時々遊びに来るから」

「分かった。でも昼間に会う時は、中津川珈琲に集合ね」

「……冬美は高校に行った後、どうするの?」

「私はできれば大学に行って、大手に就職して家計を助けたいけど、そんな余裕はないから、お店を継いで酒処藤倉を盛り立てていくつもり」

「学費くらいだったら出すのにー」

「これ以上労働時間を増やしたら、また倒れちゃうよ。あんなことはもうごめんだからね」

「はーい」


 渋々とした顔で真冬さんが言うと、冬美は安心の笑みを浮かべた。


 一時期は昼営業もしていたが、過労が祟って倒れてしまったらしい。


 話が一区切りついたところで、酒処藤倉を去った。


 ヤナセスイーツに赴くと、職場体験と言う名目で、早速ケーキ作りを手伝った。高校に行っても同じことが起こり続けるパターンを素直に話した。藤次郎さんも優香さんも私の事情を知っているようで、すんなりと理解を示してくれた。自らの境遇を噛みしめながらも、ヤナセスイーツに訪れている数少ない客にとびっきり美味しいケーキを販売していた。ショーケースに入っているケーキの種類は以前より減っているが、人気メニューだけを残さなければならないほど逼迫しているようだ。


 徐々にではあるが、ヤナセスイーツも追い詰められている。


 本当はチョコを作りたいが、ヤナセスイーツがチョコレートを作る機会は少なく、ザッハトルテを作ることがあるくらいで、本格的なチョコ作りはできない。


「そういうわけなので、私は高校には行かないと決めたんです」

「ねえ、璃子が中学を卒業したら、うちで雇ったりってできないの?」

「無茶言うな。こっちはバイトを()()雇うので精一杯なんだぞ」

「じゃあ高卒認定試験を受けて、サイバーモールに入ったら?」

「サイバーモール……ですか?」

「最近はスイーツ業界にも手を伸ばすようになったみたいでねー、人員確保のために、パティシエをたくさん募集するんだって。昔はパティシエになったら、独立して自分のお店を持つのが当然の流れだったけど、今じゃそれが難しいし、これからはパティシエも大手に雇われて働くのが当たり前になるんだろうねー。私もサイバーモールに行こうかなー」

「縁起でもねえ」


 呆れるように藤次郎さんが言った。優子さんのからかい癖は優香さん譲りのようだ。


 サイバーモールは地方都市にも事業拡大を狙っているようだ。飲食店にも力を入れ、スイーツショップだけでなく、カフェまで展開することを考えている。


 人々の暮らしを助けるという経営理念とは言っても、助けるどころかむしろ……。


 1人の女性が店内に入ってくる。黒髪のツインテールが可愛らしい。


「こんにちはー。優香さん、すみませんねー、部活が長引いちゃってー」

「いいのいいの。この頃ソフトボール部大変なんでしょ?」

「そうなんですよねー。あれっ、その子は?」

「今年からうちでケーキ作りを学ぶことになった、葉月璃子ちゃん」

「へぇ~、私は柚村莉央(ゆむらりお)。よろしく。莉央でいいよー」

「よろしくお願いします」

「堅いななぁ~、もっと気軽でいいのにー。璃子ちゃんって呼んでもいい?」

「はい。もしかして、バイトの人ですか?」

「よく分かったねー。そうだよー、私は今大学生でー、ヤナセスイーツでバイトさせてもらってるの。去年までは別のお店にいたんだけど、今はサイバーモールのお店に変わっちゃったからねー」

「そうですか……」


 莉央さんは大学2年生の20歳(はたち)で、バイトを転々としているんだとか。


 今は景気が悪いのか、バイト代を稼いで実家にお金を入れなければならないほどで、多くの馴染みある店舗を潰してきたサイバーモールを目の敵にしている。


 だが皮肉なことに、将来は大手企業に就職し、家計を助けることが目的らしい。


「なるほどねー、璃子ちゃんはショコラティエになって起業するんだ」

「はい。親戚が飲食店を始めるので、中学を卒業したら、そこで修業する予定なんです」

「ふーん、どんな業種かにもよるけど、このご時世に起業って無謀じゃない? 特に飲食はきついし、今始めたところで、サイバーモールに飲み込まれるのがオチだよ」

「……そうかもしれませんね」


 静かに同意するしかなかった。莉央さんの指摘はごもっとも。私も同じ意見だ。しかし、お兄ちゃんは一筋縄ではいかない。進学も就職も拒否するくらいだし。


 このまま嘘を貫き通せるかよりも、うちの店が潰れてしまわないかが心配だ。


 結果を言えば、葉月珈琲は活路を見出すことができた。


 お兄ちゃんは外国人観光客から会話の中で意見を聞き出し、某世界的な動画サイトにラテアート動画を投稿し、世界中に宣伝する手を思いついた。発注と勉強のために使っていたパソコンでお兄ちゃん自身の個人チャンネルと葉月珈琲の事業チャンネルを作ってしまい、動画を見た外国人への宣伝に成功してしまったのだ。お陰でしばらくは来客が期待できる。


 しかしながら、これは一過性のブーム。遅くても3ヵ月後には停滞する。


 通常は停滞した段階で、リピーターを確保しなければ終わりだ。


 私には最悪の未来が見える。店を畳み、無職のまま家に引きこもっているお兄ちゃんの姿が。


 もし倒産した場合、お父さんの知り合いのカフェに来てもらい、バリスタ修行するとお兄ちゃんは言っていたが、人前に姿を現せないほど症状が悪化している状態でバリスタ修行は無謀だ。店が潰れれば無職の引きこもりになるのは間違いない。そうなれば私が面倒を見ることになるが、自分の面倒を見るだけでもきついのに、お兄ちゃんは相も変わらず楽観的だ。


「サイバーモールって、そんなに勢いがあるんですね」

「あのいけ好かない大手のせいで、どれだけ多くの商店街と店舗が潰れたか。みんなで仲良く住み分けしていたのに、あれじゃ侵略もいいとこだよ」

「色んな事業に手を出していて、値段も安いですよね」

「それが問題なの。周囲のお店より値段を下げているせいで、お客さんがみんなサイバーモールのお店に吸われていく。そりゃみんな名古屋に引っ越すわけだよ。悪いことは言わないから、高校くらいは行った方がいいよ。じゃないと失敗した時、取り返しがつかなくなるから」

「……そうですか」


 莉央さんは岐阜市内の大学で経済学を専攻しているようだ。


 お兄ちゃん、ずっと進学からの就職を推奨する環境に耐え続けていたんだ。


 今ならお兄ちゃんの痛みが分かる。社会性にハンデを抱えている者にとって、日本社会の現状は生き辛さ以外の何ものでもない。多くの人は言われるがまま進学し、よく分からないまま手頃な企業に就職していくのだ。私もその方が楽であることは知っている。


 それでも楽な道を選ばなかったのは、お兄ちゃんの妹だからかな。


「莉央ちゃん、璃子ちゃんは失敗することよりも、無理してまでレールに乗る方がきついみたいだよ。言いたいことは分かるけど、みんながみんなレールに向いてるわけじゃないからね」

「はーい」

「あの……莉央さん」

「どうしたの?」

「莉央さんは大手を目の敵にしていますけど、将来は大手に入るんですか?」

「うん、私は虎沢グループに入ろうと思ってる。サイバーモールとは覇権争いをしているグループ企業だし、ホテル事業がメインなんだけど、ホテルにもパティシエって必要でしょ。だから今、この2つの企業はパティシエを取り合っているの」


 なるほど、それでヤナセスイーツでバイトをしながら、パティシエを目指しているわけだ。


 需要が高まっているならば、莉央さんの目的は1つ。


 それは自分を企業に最高値売りすること。莉央さんがセルフブランディングのうまい人であることは分かったが、問題なのは就職レールありきで物事を考えていることだ。企業にとって理想の人材になろうとしている。ソフトボール部に入っているのも、体力自慢であることを企業にアピールするためだろう。体育会系が就職しやすいのは、労働時間の長さに耐えられるからだ。


 多少の無理難題を押しつけても難なくやってのけそうだし、何より労働を尊いものだと思っている。


 奴隷の道徳……と言ってしまえばそれまでだが、支配者にとっては都合が良い。


 パティシエは重労働で、体育会系との相性もバッチリだ。


 結論、莉央さんは社会から足元を見られている。

読んでいただきありがとうございます。

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柚村莉央(CV:上田麗奈)

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