旅立ち
とりあえず 留美を探す旅に出るか・・・
そろりそろりと王宮を抜け出た
ふう いきなり奥さんを二人なんてありえん 留美とあって一生暮らして生きたという願いなのに
まちで食料などを買い 隣の国 バインバルトに向かう事とする
町のはずれで兵士に呼び止められた
兵士
「これはユウスケ様、外におでかけですか?」
「いやあまあちょっと散歩にね」
兵士
「そうでありましたか では最近魔物が多いのでお気を付けください ってユウスケ様には必要ない言葉でしたね」
そして町の外に出ようとした時に
「これはこれはユウスケ様 さて冒険の始まりですね」
うん?
イリナ?
イリナ
「お父様が今日あたりにユウスケ様が出るはずとの事で準備をしていましたの」
「ユースケサマー」
うん?
アスナ?
アスナ
「ふう はあ」
アスナ
「父上と母上にお別れの挨拶をすましてきましたのです これは父からです」
**
ユウスケ殿 バイン様から今日が出発の時だという予言を頂いていましたが
さすがはバイン様である 見事その予言通りである
ショウユの製造も宮廷職人たちにより起動に乗った今 私らが引き留める理由もなく
是非是非 わがままな娘ではありますが私どもの一人娘
おろしくお願いします
はやく跡継ぎをよろしくお願いします
ラインハルト
**
アスナ
「しかし さすがはバイン様だなイリナ」
イリナ
「ええ 父の予言は外れません いずれ私もユウスケ様の姓を頂ける予言もありますので 私はユウスケ様を助けるのみです」
私の脱走作戦は失敗したようだ
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とりあえずブルンベルトに向かった
途中なんどか魔物に出会った 以前より魔物の数が増えているという事は間違いではないようだ・・
徒歩で3日ほどでブルンベルトについた
ギルドの国ブルンベルト
多くの冒険者が新たな力を得るために転職をしにやってくる
転職システムは実に面白い
火の属性を持つものが
魔法使いであれば炎の魔法を覚える 火の魔法を覚えた状態で剣士に転職すると 魔法剣士 戦士なら魔法剣士となる
職業によって能力値も変わり 魔法使い系なら知識が深まり 神職系も同様 創作系は力 戦士系は体力と力 武闘家は早さに力 職人系は器用さに力が強化される
また上級職もあり上級職の中でも戦士と剣士と武闘家は誰でもなれるがレベルが上がりにくい
レベルの上がりやすい 船乗りや鍛冶屋などを選び力を蓄えてから転職を行うというやりかたもある
アスナは王族という固定職を持つ
王族は文字通り王族しか持てない ファンハールは先祖に勇者を持つアルミナ王国の分家だが王族として国を持っている国である
属性も闇以外のすべての属性を持ちその将来性は高く神官にはうってつけの属性である
イリナは剣士 すでに剣士レベルはマスターを超えている
転職してもその能力は上昇するが上昇値は下がるため転職せずにその能力を増やしているようだ
剣士は両手剣を扱う戦闘職業 またアマゾネスという種族 対毒 対火の能力を併せ持ち種族特性で力も人間より多い
広範囲攻撃はないがその薙ぎ払い能力で一度に5.6人に被害を与える武器でもある
アマゾネスはほとんどがこの剣士である
転生者で大賢者の父とアマゾネスの姓持ちで女王でもある母の魔導も受け継いでおりその魔導値は母ルシアも超えているらしい
そして俺は転生特典で武闘家と戦士がマスターである
一回戦士マスタのエクスポローションというスキルを魔物相手に使ったら恐ろしく魔導を消費したうえ
魔物どもが真っ二つになったと思ったらそれぞれが爆発した範囲攻撃である
対範囲が少ない戦士においては戦局を一変させるスキルである
対個人では言うまでもなく強い
武闘家は武器を持たずに戦う職業 戦士や剣士などの肉体的に戦う職業の下備えとして身に着けレベル30くらいで戦士に転職するのが王道らしいが
マスタークラスは無意識で技や補助的に相手を攻撃するらしい
範囲攻撃を持たないが肉体を強化し敵のダメージをも精神力でねじ伏せる防御力もある
またその速さは他の船乗りや盗賊・暗殺者といった職業より高くマスタークラスは世界にも数えるほどしかいないらしい
そして現在は賢者 基本的に 神職系の職と魔法使い系の職をマスターすると選べるが
転生者は最初から選べるものも存在する俺がその一人らしい
一つの職をマスターまでもっていくのは30年近くかかるため
現在世界で賢者は6人程 一人はイムリスのバインシュタイン そして俺である
6人中 5人が転生者で構成されているらしい 賢者というだけでこの世界でのステータスは高い
幾つかの条件が重なると勇者という職業も選べるが条件が厳しく
転生者以外ではこの世界ではまだなったものはいないらしい
転生者の中には子の職業を固定職で生まれる事があるらしいが数1千年に1回あるかないかということである
今現在この世界に勇者は存在しないのではとされている
過去には5人の勇者が現れた時期もあるらしいが現実味がないらしい
1000年前 勇者アルミナ・ファンハールが魔王が出現するの近く地域に国を興し
魔王の力を削ぐ為の事をこの地域は共同で行っているその末裔がこの地域の国々らしい
ファンハール王もアルミナからの分家でアスナも勇者の血が流れていることになる
またファンハールではあまり見なかったがこの地域では獣人やエルフ、ドワーフまたオーガ等も交流がありこの種族たちも転職システムを利用している このアルミナ文化圏ではこの地域は冒険者や転職希望者などが集まり賑わっている
また軍人の仲にもオーガ等の高魔導の種族がいてその戦闘力も高くおそらく人間主体のファンハール王国はアルミナ地域ではあまり強くない部類だろう
がファンハールも王都防衛の国であるので種戦力はバイバルト軍国に提供しており魔王が組織単位で攻めてくるのに対応している バミル君もそのあたりには教えてくれた
近衛兵長で有ったバミル君は戦士レベル70ほどで魔導値は12000といった所普通の人間が1000ほどという事なのでかなり強い おそらく 自身の職がなかったら喜んでアマゾネスの性奴隷になっていただろうな彼は・・・
そしてどうやら私の賢者は現在の職業だが固定職である
他の職業でもレベルが上がる固定職の場合は上限値の下限もなくアスナの話では
スキルを得るためになにか転職をしたほうがお得らしい
転生者や王族は固定職を持つ物が多い為 ただせさえ魔導値が他より10倍近くあるのに優遇されているのである
転生者でなくても固定職を持つものは生まれるらしいがたいがいは職人職の長男などがその状態で生まれるらしい
故に
鍛冶屋持ちの魔法使いというのも多くいる そして魔法の威力を武器や防具に込めることもできるといった次第だ
またそれぞれに属性を持つ
魔法使いは全属性からなれるが
神職は光属性を持つものしかなれない
アスナは闇属性以外すべて持ち
イリナは 闇 火 土属性もちである
人間はほぼ土属性を持ち 平均すると2つくらいの属性を持つ
アマゾネスは闇属性供え 土と火を持つものも多くいるこちらも平均して3つ
属性は火 水 空 土 光 闇の6属性でそれぞれ職業にも影響を与える
例えば鍛冶屋などは火属性は必須ともいえる
その性質から火属性の魔法使いは魔法使いの中で一番多い 魔法使いのスキルでも火のスキルを一番最初におぼえる
火属性を持つものは多少なりとも魔法使いを経験するものが多い
その火の魔法使いでこの世界で一番とされているのが僅か25年でトップに立ったルミ・ヤマグチらしい
いや留美いったいどんなチートをやったんだろうか・・・
そして彼女は現在テイマーという職業 いわゆる魔獣使いである
魔獣や魔物を配下にする能力でテイマーされた異人種はテイマーに生涯忠誠を誓う
しかし力がなきテイマーはそれをすることが出来ないらしい
魔獣や魔物をテイムしても経験値は上がらず能力の上がりも低いため人気のない職業らしいが
転生者はたまになる人がいるらしい
--決まってんじゃん 魔獣や魔物と性交しても子供はできない つまりは転生者の能力落ちはないという事になるまあ エロイ転生者はよくなる職だな たまに恐ろしく美形な人型魔物もいるからな--
まさか留美・・・いや留美に限ってそんなことはないと思いたい
しかし
それ以上に全ての属性を持つ俺はやはりチートだよな・・・・