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しるし2(詩集)

暮れてゆくためだけの青

作者: さゆみ


青が隠れてくれてほっとする

分厚いスモークに押し潰されて

そのまま二度と顔を見せないでおくれ

見たくないんだよ、青なんて


こんなに風の音がする

確かめなくったって暴風に決まってる

そうだよ、決まりきったことばかり

わかってる、もうわかってる

知らないことなんて、知りたいことなんて

もうない

いきたくないんだよ


青が見たいなんて思ったりしない

失せてるんだ

終わりにしたい

意味なし

守るものも守られるものも

ないんだよ

これっぽっちも、ない


スモークを飛ばす暴風

現れたのは暮れてゆく青

寂しすぎる青、虚しすぎる青、美しすぎるから青

見たくないのに

もう壊れてしまうよ

風が連れてくる、知らない涙の欠片たち

潰されて薄められて滲み出して光るばかりだから

醜さをつつく青、逃げるなよと青

消えてしまうくせに

なら連れてってよ


暮れてゆくためだけの青

その一瞬のためだけに

その一瞬のためだけに










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― 新着の感想 ―
[良い点] ふんいきが統一されてていいと思います。 題名も詩の最後もいいと思います。 [気になる点] ただ、青を使い過ぎというか、少し多い気がします。それと文章がわかりにくいものがいくつかあります。 …
[一言] 何故に青? 色じゃなくて、何故あおを? ブルーな気持ちとかですか
[一言] 拝見いたしました。 青空は基本的に気持ちのよさとか晴れ晴れした気持ちを隠喩します。 けれどこの詩は「青」を忌むべきものとして捉えているように感じます。 何か鬱屈したものを抱えているのでしょ…
2014/01/29 21:21 退会済み
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